九州北部豪雨−現場活動レポート〜10/11

8月29日から九州北部豪雨の被害があった佐賀県内で、9月18日から千葉県の台風15号被害のあった地域での活動を続けています。

佐賀は武雄市の民間で運営している、おもやいボランティアセンターにプロボノの派遣と運営支援をしています。

センターが9月7日に立ち上がったものの、ニーズの把握などが十分でない状況でした。立ち上げすぐには、訪問して被害状況を掴むことができていませんでした。しかし、ボランティアさんが活動に来てくれても、ニーズを把握できていなければ、派遣もできません。

そこで、9日から1週間、結へ来てくれて、訪問の経験が豊富なボランティアさんを担当として、広範囲で訪問を行いました。地図の整理と、地区の整理、一般のボランティアさんをチームにして、人数を増やして訪問体制を作りました。

1週間だけでは、全地域の訪問はできませんでしたが、流れができ、大半の訪問は終了、現在は気になるケースの点での訪問に切り替わっています。

また、今回の被害は浸水被害で、土砂災害の被害とは大きく異なります。 水が来て引いたため、家屋の構造への被害はほとんどなく、濡れた家財の撤去、清掃、消毒、乾燥、ができれば修復が始められ、解体をしなくても家屋の修繕で生活再建ができるケースがほとんどです。

しかし、床の剥がしや床下の消毒、壁剥がしなど、技術が必要な作業をできる人は多くありません。一般のボランティアさんならなおさら。

そこで、大工でもあるメンバーを臨時スタッフとして、おもやいボランティアセンターに派遣しています。作業の調整、活動をするのはもちろん、おもやいボランティアセンターなど地元支援者を中心に、長期的に活動できる人に対して、

・現地を見てどんな活動が必要か判断する方法
・床剥がし、床下の処理、壁はがし、それぞれの具体的な作業
・住民の方の不安を解消させる説明の仕方、
などのノウハウを提供しています。

今のうちに、地元支援者の対応できる範囲を広くできれば、それが長期的な支援につながると考えています。

そしてみなさんご存知の通り、従来にない大きさと勢力の台風19号が全国に影響をもたらしています。

おもやいボランティアセンターの運営が安定してきたこと、テクニカルニーズもまだまだありますが、把握件数のピークを過ぎたこと
などから、台風15号の被災地千葉か、台風19号の被害が出ればその被災エリアへの派遣を考えています。

状況を見ながら活動を調整し、また新たな動きがあれば、HPやFBでお知らせします。