Category Archives: お知らせ

033月/21

人吉の現状と課題【2月レポート】

暖かい日も増え、九州の2月では活動の合間に半そで姿も見られるように。
熊本県独自の緊急事態宣言も解除され、支援活動も少しずつ動き始めました。

現地ではより一層の感染症対策をしながら、支援団体などと連携してできる範囲で活動しています。

災害VCの運営支援

2月の頭から災害ボランティアセンター(災害VC)再開に向けて、平日はニーズの調整や資機材の整理、テント設置など、必要な準備を続けていました。

熊本県独自の緊急事態宣言が解除になり、2月20日より土日の一般ボランティア受け入れが再開。4月以降も地元の力で継続的な運営ができるように、コーディネートなど直接するのではなく、少し距離を取りつつサポートしているつもりです。

3月も引き続き災害VCの運営支援をしています。

 ボランティアセンター依頼総数:1104件
 完了:712件
 キャンセル:369件
 継続:15件
 未実施:8件

残ニーズの内訳
家財出し・搬出:9件
床下清掃(泥出し・ブラッシング):3件
荷物の移動:1件
その他:10件
(2月25日時点)
連携団体:PBV(ピースボート災害支援センター)*クラファン挑戦中!

 

コミュニティ支援

2021年から本格的に、被災した集会場の仮復旧をスタートしています。

実は、単に被災した地域の集会所や公民館を仮復旧すれば良いという簡単な話ではありません。被災によって地区の住民が少なくなり、自治会として役員になる人がいなかったり、財源確保が難しかったり。
その中で建物の本復旧をどうするのかを考えていかねばなりません。行政からの補助制度を使っても自己負担金が発生します。
その中で再建をどうすのか、迷っている自治会長さんもおられます。地区の事情はそれぞれなので、6ヵ所の集会所や公民館で相談をしながら進めています。
壁床剥がしやブラッシング、仮床貼りなどをしていますが、今後も地域ごとの事情に添い、活動内容を検討しつつ、対応しています。

連携団体
石狩思いやりの心届け隊DRT-JAPA nagasakiPBV(ピースボート災害支援センター)・め組JAPAN熊本YMCAアーキュレスキュー人吉球磨

 

連携会議

1月から、人吉市内で作業を担う支援団体と災害VCで毎週木曜日に連携会議を開催しています。
支援団体同士の関係性ができたことで、実際の活動の割り振りも相談する体制ができました。災害VCでは対応できない案件(天井&床&壁剥がし・農地被害・コミュニティ支援・重機案件等)を整理し、NPOニーズ(Nニーズ)と分けて、連携団体と共有し対応を進めています。定期的に直接あって話ができる基盤によって、資機材の貸し借り、活動で出た廃棄物の回収など細かな協力ができるようになりました。
それぞれのかゆい所に手が届くため、活動の幅が広がって効率の良い動きが可能に。

さらに、作業の進め方や機材の情報交換など、技術的な探求やスキル向上の情報共有もできています。

Nニーズ依頼総数:92件
 完了:69件
 継続:12件
 未実施:11件

残ニーズの内訳
 壁・床剥がし:6件
 ブラッシング:1件
 公民館:3件
 農地:2件
 重機:4件
 家財回収:4件
 その他:3件
連携団体
PBV(ピースボート災害支援センター)くまもと友救の会め組JAPAN熊本支援チームOPEN JAPAN

 

サロンの情報共有会議

コロナ禍で復旧が進む被災地。建設型仮設住宅やみなし仮設(借り上げ型)、従来の自宅など、避難先はそれぞれです。
生活環境が大きく変わり、不安な気持ちを抱えながらも、誰にも相談できないという声が多く聞こえています。普段であれば、お茶会や炊き出し・復興イベントなどが、バラバラになった住民が再開機会になりますが、緊急事態宣言下では実施できない状況でした。
ただ、そうした声に答えてサロン開催などをしたいと考えている支援団体も複数あります。

緊急事態宣言が解除されて間もなく、人吉市支え合いセンターの呼びかけでいくつかの団体が集まり、意見交換をする機会が設けられたのでお手伝いをしました。
これまでの活動報告を始めとし、現在気になっていること、できること、今後の方向性をお互いに話し合いました。18日には緊急事態宣言も解除となり、仮設住宅でのオープンサロンも再開。
日中の気温も上がるので、人の動きが活発になったり、野外サロンができたり、こうした動きが増えていきそうです。
今後は支え合いセンターを中心に、こうしたソフト面の支援も連携が進めばと考えます。ちなみに、人吉の人々の心の動きについての課題は他にもあります。
どうやら、人吉の春は雨が多いそうです。
雨が引き起こした災害です。激しい雨が降ると、それだけで被災した方々の精神的な不安につながります。
それだけでなく「本当にこの地に住み続けるのか」という再建に向けての悩みなど、目に見えない問題もさらに増えていくことが想像されます。
引き続き関係する団体と情報共有し、被災した方の心に寄り添い、対応していく必要性があると考えています。

 

農地支援

人吉市の農業振興課と相談しながら、農地に流れ込んだ漂流物の撤去や、土砂で埋まってしまったビニールマルチはがし、被災したビニールハウスの撤去等をサポートしています。

状況に合わせて重機チームにお願いしたり、協力してくれる団体を調整したりし、少しでも農家の方が再建できるように活動しています。農道に流れ着いた漂流物を撤去しという、直接の依頼者がいない地域ニーズもありました。学生が漂流物を拾う姿やスッキリした農道を見て、お散歩する近くの住民の方々にも喜んでくれていました。少しでも被災した光景から、本来の姿へと戻すためのお手伝いができました。

連携団体
OPEN JAPAN熊本YMCA・ダイナム・DRT-JAPAN nagasakiダッシュ隊徳島石狩思いやりの心届け隊borderless fire

福島沖地震の情報収集

2月13日23時07分に福島県沖を震源に、福島県・宮城県で最大震度6強を観測する地震が発生しました。JVOADや震災がつなぐネットワークに加え、普段から連携している支援仲間と連絡を取り、情報収集をしました。今後の支援の方向性など、zoomなどオンラインで現状の確認や情報共有をしました。

現時点でのそうした情報共有などを踏まえて、現地入りは見送っています。

これは、現地からの報告による被害状況や、コロナ禍で九州から遠く東北へ走る必要があるのかなどを色々と考えた結果です。
また人吉市での継続している現場活動や、人吉で中長期的に支援が続いていく基盤作りなど、まだ人吉でやるべきことがあると考えたからでもあります。

今は災害NGO結として現地入りするより、関わっている人吉市でできることをする方が優先だと考えました。
今後の対応については、現地にいる支援団体と情報共有しながら、考えていきます。

082月/21

長野レポート【1月】

長野 かりぐらしスタートプロジェクト

長野県社会福祉協議会が行う住居支援付き緊急就労支援事業の運営に携わり、昨年から準備を進めています。
コロナ禍で困っている方や不安を抱えている方に向けて、長野で“かりぐらし”を体験できるようにシェアハウスを用意しました。

シェアハウスの家具や家電は、長野の被災地のつながりで、有志の方々よりお譲りいただいたものがほとんどです。


NHKのニュースでも取り上げていただくなどして、お問い合わせをいただいたり、実際にお試しに来られた方もいらっしゃいました。


今後、支援を必要としている方にスムーズにご利用いただけるよう、引き続き住居環境づくりを行うとともに、就労先とのつながりを作るなどサポート体制を構築していきたいと思います。
長野で“かりぐらし”をしたい方、募集中ですので、是非ご紹介をお願いします。

 

 

 

長野 台風19号被災地の今

昨年10月に被災から一年を迎え、少しずつ復興に進んでいる長野市長沼地区、豊野地区。
被災したりんご農家さんでは、りんごの収穫も無事に終わり、ボランティアに参加していた方々が様子を見に訪れたり、インターネットでりんごを購入するなど、今でもいろいろな形での交流が続いているようです。
活動拠点の近所では、自宅の改修が終わった方、現在工事中の方、これから自宅を解体する方など、様々いらっしゃいます。そんななかで、各団体の支援体制も変化しつつあります。


これまで豊野地域のボランティア活動や訪問活動を通じて、被災者に寄り添ってきた“まちの縁側ぬくぬく亭”は、本年度で組織が変わり、社会福祉協議会や住民自治協議会に機能が引き継がれる予定です。

また、被災地域の復興をサポートしてきた千曲川広域支援サテライトも本年度で終了する予定です。


徐々にフェーズが変わるなかではありますが、今後も地域に携わり、復興のサポートをしていければと思います。

052月/21

人吉の現状と課題【1月レポート】

寒波の影響もあり、九州でも寒さが厳しかった1月。公費解体が始まり、空地も目にするようになりました。

【災害VC運営支援】

1月14日に熊本県独自の緊急事態宣言が発令され、人吉市災害ボランティアセンターの活動も中止になりました。そのような中、PBV(ピースボート災害支援センター)のメンバーと連携し、ニーズの整理や資機材の片付け、緊急的な案件の対応を行いました。

ニーズの整理にも取りかかりました。
一般のボランティアでは対応が難し案件、災害VCでは対応外(庭や倉庫など)の案件も多かったため、一般ボランティアの案件とNPOが対応する案件(Nニーズ)に分けて整理するよう提案し、運用しています。

 

【コミュニティ支援】

被災者のくらしの再建と同時に、地域の再生も重要な支援です。コミュニティの維持や再構築のために、集会所の仮復旧作業を始めています。
地域コミュニティが再生されることで、被災者、特に在宅避難者の情報収集の機会となり、広い意味で被災者のくらしの再建に大きくつながると感じています。

1月に入ってから、地域の集会所やコミュニティスペースに、壁や床をはって使えるようにしています。
現在人吉市内7カ所の仮復旧について相談をしています。そのうち、一つは完成しました。
他の案件に関しても、同じく集会所に対して支援をしているPBVやアーキレスキューなどと、連携を取りながら進めます。

もちろん社会福祉協議会、市の地域コミュニティ課など、さまざまな関係団体とも情報共有しながら、多面的にサポートしていきます。

 

【生活再建支援】

「二階で生活していて寒い空気が上がって来る」「床が寒くてどうしようもない」など、窓が無かったり、断熱材が入っていなかったりと寒さの厳しい中で生活している在宅避難者が多くいます。
支援物資で預かっているマットやプチプチなどを使用して、寒さ対策を行っています。

また、仮設住宅を訪問している支えあいセンターから「入り口や台所に手すりを付けて欲しい」「段ボールをテーブルにして食事をしている家庭がある」と相談があり、手すりを設置したり、物資支援を行っている団体からテーブルを預かりお渡ししました。

 

【NPOのネットワーク構築】

組織の連携を強め、息の長い活動に対応できるよう、家屋系支援・農地支援・コミュニティ支援のジャンルごとに行う連携会議を提案し始めています。

例えば、家屋に関する案件に対応するメンバー(友救の会め組支援チームPBVOPEN JAPAN、災害NGO結)で、毎週木曜日に災害VCで顔を合わせて集まり、活動の進捗の確認や新規ニーズの調整を行っています。


車両や資機材のシェアをすることで、お互いのできる活動の幅が広がり、災害廃棄物の回収などがスムーズになります。

 

【農地支援】

以前から農業振興課と連絡を取りながら、被災した農地の現地調査、農地に流れ込んだ流木の撤去、重機案件の調整などを行ってきました。

1月に入り、KVOADの呼びかけに答えて、熊本YMCAの学生が参加してくれました。
農地ボランティアの受け入れ調整を行い、今回は学生のマンパワーということで、マルチビニールの回収のお手伝いを一日してもらいました。
重機案件などまだまだニーズがあるので、今後も調整・対応する予定です。

 

【中間支援団体(JVOADとKVOAD)との連携】

人吉の現地にいるからこそ見えてきた課題や情報を、少し離れた熊本市内のKVOADや東京のJVOADと定期的なミーティングで共有しています。

復旧が進む現地では、ボランティア作業に関することだけではなく、いろいろな課題が発生します。
公費解体や農地復旧、仮設住宅、集会場の復旧などさまざまな観点において、行政や外部企業、過去の被災地の事例など、外からの情報も必要になります。
今後も定期的にミーティングしながら、現地の情報を伝えるつもりでいます。

 

2月以降の予定

・研修会などの実施:地元人吉球磨の支援者の発掘
・YouTubeチャンネルの開設など:被災地の今を伝えるため、情報発信の強化
・企業・団体の受け入れ体制強化:ネットワーク構築により長期支援を可能に
・各団体の連携の強化(情報共有と役割の確認)
・災害VCの着地点や方向性の整理

 

3112月/20

人吉の現状と課題【12月レポート】

11月が、課題整理とボランティアセンターの運営サポートだったのに対して
12月は実働の1カ月でした。
11月のレポートはこちら
11月下旬から長野でも活動してくれていたメンバーなどが参加してくれたので、いくつのも現場に対応することができました。

ボランティアセンターでは対応できない技術ニーズを、他のNPOにつなぐと同時に結チームでも引き受けた形です。
主には、天井・壁・床剥がしや水回り設備の撤去、そして寒さ対策など。

人吉市は、過去の被災地と比べても「在宅避難者」が多いように思います。
被災した自宅の修繕をする傍ら、自宅の2階などで住み続ける場合のことです。
お風呂やキッチンが使えなかったり、壁や床を剥がしているので隙間風がすごかったり、とにかく不便な状態で生活されていることが多くあります。

先日、現地調査でお話したとあるおじさん
被害が大きな地区に自宅があり、2階も浸水。
この方は、避難所も行かず、仮設にも住みたくないと言う。
自分の家に住みたいと。
夜は2階で寝て、昼間は温かい車の中やスーパーにいたりします。
1階の床は剥がしてしまったので、トイレにいくには、格子状になった木材の上を歩いていくしかない。

「昨日の深夜は寒くて、足が痛かった」
「石油ストーブはどんどん石油を使ってしまうので怖くて使えない」

訪問した当初は、応急修理制度を申請していないのでは、という疑惑もあり心配していました。後で確認するとどうやら、申請自体はクリアして修理を待っているようです。

今の蓄えを考えると、いくら60万弱がチャラになるとしても、その先の支払いができないため、見積もりも取らず、申請もせず、じっと毎日を過ごしているのでは・・・とも勘ぐっていました。
杞憂に終わりよかったのですが。
ただ、その修理はいつになるのか?はまだ不明です。
制度を使ってどこまで修理ができるのかも。

この方は生活保護ではないけれど、もともと余白の小さな生活をされていたのかもしれません。
災害によってその余白が本当に小さくなってしまったと見てとれました。

 

とりあえずの応急処置として、2階の階段周りに布などで仕切りを付けて冷気が上がらないようにしました。
夜トイレまで行くときに床下へ落っこちないように、動線確保のためにベニヤ板の仮をはりました。

避難所からの引っ越しのお手伝いも、何件かさせていただきました。

そのうちの1件では、引っ越し先の市営住宅近くにはスーパーがないケースでした。買い物は娘さんが学校帰りに、ほそぼそとされているそうです。
支え合いセンターの方が、買い物サービスを案内していましたが、注文してから届くのに一週間の時差があります。
お若い世帯ですが、家主さんの体調に波があり、お子さんに頼っているような気がしました。この先の生活がどうなっていくのか、心配なケースの一つです。

他にも
衛生面があまり気にならないのか、お風呂が使えないままでドライシャンプーで済ませている兄弟。
住人が全員施設に入っているので、誰も片付けを進められないおうち。
被災したため、低所得者向けのアパートが取り壊しになってしまうので、引越し先を見つけなければいけない人たち。
空き家。

 

いろいろな方の事情を聞いていると、生活に余白が少なかったり、抱えている問題が大きすぎると感じることが多々あります。
本当にギリギリの人ほど、救済制度を活用できないような状況にあったりするのかもしれません。

健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を、守れているのだろうか・・・

こうしたケースに出会うたびに、人吉ってもう大丈夫なんでしょ、とはどう考えても言えなくなる。

実は、人吉に支援に入った当初から、足腰の強い社会福祉協議会だなと感じていました。
被災地で災害ボランティアセンターを運営していくには、とても心強いことですが
逆に、地域の中で足腰が強くならざるをえない環境にあったのかもしれません。

もともと、福祉ニーズへの支援が必要とされていたのでは。
そして、今回の災害によってその福祉ニーズが大きくなると同時に、潜在的なニーズも現れたのではないでしょうか。

こうした課題を抱える方たちは、今後生活再建していくことができるのでしょうか。
仮設住宅はできたばっかりですが、二年はあっという間です。
今からそれぞれの自宅再建について多面的に支援できる体制を作っていく必要がありそうです。

この課題は、一朝一夕では解決できません。
当事者との関係性を作りながら、いろいろな支援制度やサービスにつなぐ。
公的なサポートが難しい部分を、いろいろな機関と連携して民間でサポートする。
まだまだ、いろいろな角度からのサポートが必要だと感じます。

 

地域支え合いセンター、災害ボランティアセンター、社協、行政、民間支援団体、自治会などの地域
1月からも、それぞれとの情報共有を促進しながら、必要なところに必要な支援をむすんでいく予定です。

11月のレポートはこちら

 

現地での活動を続けるための、ご支援を募集しています。
ご賛同いただける方はこちらから

【ゆうちょ銀行の口座をお持ちの方】
 ゆうちょ銀行 記号14760 番号06772101
 名称 サイガイエヌジーオー ユイ ユイ

【ゆうちょ銀行の口座以外からの方】
 ゆうちょ銀行   店名 四七八(読み ヨンナナハチ) 店番 478
 普通貯金 
 口座番号 0677210

どうぞよろしくお願いいたします。

2012月/20

長野県にて、コロナ対策事業【かりぐらしスタートプロジェクト】を始めました

春から、長野市でヒルトップ事業のお手伝いを始めています。

 

これは、昨年の台風19号被害とは直接関係ありませんが、過去にも書いたとおり住宅環境を整備して、災害時のシェルターやコロナ禍ですみかを失った人の支援と考えていました。
自分たちの勉強も兼ねて、内装整備のお手伝いなどで準備を進めていました。
その中で長野県社会福祉協議会さんから、新型コロナ対策事業のパートナーにというお話があり、現地でのコーディネートを担うことになりました。

 

【かりぐらしスタートプロジェクトについて】

住宅支援付き就労支援事業という名称ですが、硬いのでかりぐらしスタートプロジェクトと名前をつけています。
コロナ禍によって、今までの生活と価値観が変わりつつあります。オンラインミーティングの普及などで、都心部にいる重要性が下がってきたように思います。
同時に、非正規や不安定な雇用形態の人から、仕事や住まいを失ってしまう。

こうした動きは、新型コロナウイルスによってもたらされた、ある種の災害のようにも思います。そうした影響を受ける人を、どうにかサポートできないかと始めた事業です。

また長野市は、東京まで新幹線で2時間。
都心部とは言えないけれど、意外に各地へのアクセスが良い。中心部の繁華街と郊外の農業地帯が隣接していて、都会ぐらしから一歩外に出るには、ちょうどよいバランスでもあると思います。

ウインタースポーツのために冬に通う人もいたり、「長野」という土地への愛着がある人も少なくないはずです。
そんな良い条件の多い、ポテンシャルの高い土地だから、かりぐらしのスタートにもいいのでは、と考えています。

事業の中心は、長野市徳間に位置する団地の一角です。いくつかの部屋を活用しながら、新型コロナウイルスの影響によって住まいや仕事を奪われた人に、住まいを提供する予定です。そして長野市を中心とした北信エリアで、農家さんのお手伝いやバイトなどお仕事を紹介するコーディネートを担います。

長野市近郊では、りんごを筆頭に第一次産業が盛んです。有償で人手を求めているところがいくつもあります。そして、台風19号の被害を受けた長沼地区のりんご農家とは、緊急支援を通した関係性があります。その関係性を活用して復興支援も視野に入れながらの、職のコーディネートができないかという側面もあります。

もちろん、新型コロナウイルスの感染防止の必要があるため、該当者へのPCR検査など、予防面にも気を配りながら進めます。

 

【なぜ長野?】

なぜこの事業を長野でやるのか?と言われれば、間違いなく台風19号での関係があるからです。

農家さんと復旧作業を協働することにより、関係性が生まれたことや、復旧の延長線上でまだ人手を必要としているところがあります。
また、手が必要な先があるだけでなく、私たちを支えてくれる人たちもたくさんいるからでもあります。

お家を貸してくれる人、
畑を貸してくれる人、
りんごや漬物や差し入れをくれる人、
何か作業する時には手伝ってくれる人
りんごや畑について教えてくれる人

たくさんの人の支えがあるから、長野で継続的な活動ができるなと考えました。
そしてこの関係性ができたのは、あの目まぐるしい緊急支援の最中に、たくさんの人が、(結と関係ないところでも)長野に支援で関わったからだと思っています。

そうした意味でも、たくさんの人がつないだ関係性を、次に支援が必要な先へと結ぶ必要があるのでは、とも思います。

かりぐらしスタートプロジェクトは、2021年10月までを予定しています。
詳細や、お問い合わせはこちらから。
いろいろな形でご協力くださる方、かりぐらししてみたい方、募集中です。

お気軽にお問い合わせください。

0712月/20

人吉の現状と課題【11月レポート】

令和2年7月豪雨で大きな被害を受けた熊本県人吉市について、人吉市社会福祉協議会からの支援要請を受け、11月からスタッフ2名で支援活動を開始しました。

人吉市では、15,447世帯(2020年4月時点)のうち、19%にあたる2,936世帯が被災しました。球磨川流域の近隣市町村も被災し、例年の激甚災害と比べても被害が広範囲に及んでいます。

発災から5ヶ月が経過しました。災害による課題、コロナ禍による課題、さらには地域特有の課題が重なるなかで、復旧支援活動が進められています。

人吉市の現状と課題について、まとめました。

 

【公費解体】
被災した家屋について、市町村が所有者に代わって解体・撤去を行う制度です。各地で解体作業が始まっていますが、今後の生活再建に悩み、方向性を決めかねている方も多くいます。また解体予定の場合は、自宅をどこまで片付ければよいかが分からず、混乱する様子も見られます。行政や社会福祉協議会(災害ボランティアセンター)と連携して課題を整理し、解体前の家財の運び出しなど、住民のニーズを把握することが必要です。

【災害廃棄物】
災害直後に課題となっていた勝手仮置場は、多くの方の尽力により解消しました。11月からは、廃棄方法が回収型から持ち込み型に変更となったため、情報が伝わっていない場合もあります。円滑な廃棄のために、行政や処理業者、市内で活動するNPOなども含めての情報共有が必要です。

【農地復旧】
球磨川下流域の農地でも大きな被害が生じました。激甚災害に指定されたため、農地の復旧費用については、40万円以上の工事は国や自治体から補助があり、自己負担が数%となる見込みです。しかし、補助の対象外となる工事は自己負担です。そのような農地の復旧をどうするのか、地域の営みを守るための農地復旧支援を考えなければなりません。

【コミュニティの維持】
市内約40の自治会が被災をしています。多くの集会所が被害を受け、自治会単位で集まれる場所がありません。自分たちの地域をどうしていくのか?を考えて設計していくために、物理的に集まれる場が今すぐに必要です。

【在宅避難者への支援】
在宅避難者が多いというのが人吉市の特徴です。被災した2,936世帯のうち、熊本県により把握されている在宅避難は、935世帯と言われています。一方で、市内の仮設住宅や公営住宅は950世帯です。時間がたつごとに、世帯ごとの状況も変わります。支援が必要な世帯を見落としてはいないか、現状把握を続けていかなければいけません。

在宅避難者への支援として、避難所でのお弁当配布や入浴施設の開放などが継続して行われていますが、そうしたサービスを受けづらい方もいます。また、被災以前から生活が厳しい世帯もあり、自力での生活再建が難しい場合があります。地域の特性を踏まえて、支援メニューを整えなければなりません。

【寒さ対策】
人吉市は盆地で、冬の寒さが厳しい地域です。水害からの復旧途中にある家は、壁・床・断熱材などが取り除かれていることが多く、在宅避難者は、断熱機能の十分ではない家で生活をしています。本格的な冬を迎える前に、住環境を改善し、体調の悪化やヒートショック(急激な温度差によって体に及ぼされる悪影響)を防ぐためのサポートが急務です。

【関連機関との連携】
さまざまな機関(災害ボランティアセンターを運営する社会福祉協議会、災害支援経験のある支援団体、地元のボランティア団体、行政や自治会など)が復旧支援活動に関わっています。現場の混乱やトラブルを防ぎ、公式情報や一次情報に基づいた行動がとれるよう、定期的な情報共有の場を設けることが必要です。それぞれの機関の役割や特性を生かし、円滑な復旧支援活動を行うため、関連機関との連携が重要です。

 

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019月/20

発災から50日の現状報告

7月の大雨での被害発生から、50日以上が経過しています。被災地の情報の露出が減り、世間の関心が薄れていると感じています。

結としても福岡と大分で活動を進めていますが、コロナの影響もあり、関係各所との調整もあり、なかなか情報発信ができていませんでした。

災害発生から50日を超えて状況が変わっていく今、現地の活動と課題をまとめました。

現状の課題(地域によって大きく違うはずですが)

・人手不足…単なる作業の担い手だけでなく、現地で支援活動全般を運営する人が不足している
・技術ニーズ対応…支援団体の数が少なく、難しいニーズに対応できる人材がいない
・地域差…そもそも支援活動とコロナ対策の両立の仕方について、地域で差がある。方向性の違いによって、復旧活動の進み具合が違ったり、支援活動の質量が違っている。そのため受けられる支援の質・量共に違いが生じ、地域での差につながっている


今後の課題

・別の災害の危険性…台風被害など、他の地域で大きな災害が起きる可能性がある。そうなると、各地で活動を続けている支援団体が新たな被災地へ向かってしまい、さらに人手不足におちいる可能性がある
・活動の継続性…支援活動の継続には、いろいろな要素が必要です。人手や資金が続かず活動継続が難しくなる局面があるかもしれない


 

結としての活動の基本は、実際に我々が土砂撤去を担うような直接支援ではなく、現地で活動する地元団体の運営サポートや、技術支援という形の中間(関節)支援です。

普段から地元化を考えている活動が多いため、そもそもの活動スタイルと近いですが、外部からの支援者を制限する点では大きく変わります。

少数のメンバーを地域に固定して、現地の支援団体や組織をサポートする形を取っています。
具体的には、【物・人・ノウハウ】を提供しています。

 

・車両貸し出し


人吉市で活動する熊本学園大学へ、軽自動車を一台貸し出ししています。
じつは2012年の九州北部豪雨の支援の時からご縁があり、災害があれば連絡をとったり、活動を一緒にしたりしています。


今回はコロナ禍だからこそ、県内にいる大学生で現地の力になりたいという相談を受けました。大学のある熊本市内から人吉市までの移動や、現地での活動用に活用してもらっています。

 

・資機材貸し出し


ダクトファン、扇風機、水分計、ボードカッターなどを貸し出しています。
これは、久留米市社会福祉協議会や大牟田市社会福祉協議会、前述の熊本学園大学などからの要請に基づき、貸し出ししています。
我々も現地にはりつけないし、それぞれの団体も人手を集められないため、能率アップの機材を導入してもらっています。

・物資

他の支援団体や、企業からお預かりした支援物資を、現地に届けています。

 

・現地支援団体の運営サポート

スライドショーには JavaScript が必要です。

現地では大きくボランティアなどを募集できないため慢性的な人手不足に陥っている場面もあります。住民の方への配り物や声掛け、チラシづくりや留守番や、ちょっとしたことからお手伝いできるように、同じ人が一定期間サポートを続けるほうがいいと考えています。

大分県日田市で活動している、NPO法人リエラや天ヶ瀬温泉未来創造プロジェクトも、活動の担い手が足りない状況です。ボランティアセンターのサポートや日々の活動運営、イベント補助などを、伴走型でサポートしています。

 

 

・支援者食環境支援
猫の手も借りたいほどバタバタとする現場では、自分たちの食事は後回しになりがちです。すきま時間にコンビニおにぎりかインスタントラーメンというのがよくある光景。

しかし、栄養も偏るし、この連日の暑さではバテてしまうんじゃないかという心配もあります。
そこで、長野県などから送ってもらった野菜などを活用して、各地でふんばる支援者仲間に、栄養満点の食事を作って届ける活動をしています。

 

ノウハウ

・現場の復旧活動
現地で必要なのは、資機材だけではありません。その道具をどんな時にどう使うのか、または使わなくていいのかを判断すること、道具の取り扱い注意点など、情報が必要です。


これらはマニュアルにはなく、現地での経験を積んで得ていくしかありません。
だからこそ今回も、災害復旧への十分な知識がない状態から、独自で被災者支援ができるようにと、0→1の最初の一歩をサポートしています。
具体的には、災害ボランティアセンターの運営を担当する社会福祉協議会や、現地で活動する支援団体とOJTのようなことをしています。

どんな作業が必要か、一軒ずつ現地での調査に同行したり、現場での作業手順や道具の使い方を助言したりしています。一つひとつの細かな作業や手順を一緒に積み重ねて、実践力をつけてもらえればと考えています。

 

・講習会


支援者への技術支援も必要ですが、肝心の被災地域の住民への情報提供もおろそかにはできません。支援の手が少ないからこそ、災害復旧に必要な手順と気をつけるべきポイントを、住民一人ひとりに知ってもらい自助の力を広げてもらえればという狙いがあります。

久留米市社会福祉協議会や大牟田市社会福祉協議会の要請に基づき、コロナ感染対策のために少人数制で何度も開催しています。

 

・支援の方針についての助言提言


結の提供できるノウハウとして、現場での実践の他に、全体的な支援の組み立てや長期的な支援の見通しがあります。被災の状況に対してどんな支援が必要なのか、限られた人数でどこまで支援ができるのか、など現地の状況に合わせた仕組みや取り組みが必要ですが、こうした全体像を作るのは難しい作業でもあります。


過去に関わった被災地での事例を交えて、災害発生直後はもちろん、長期的な復旧復興に向けた話し合いにもアドバイスしています。

 

【連携団体】

熊本学園大学@人吉市
**クラウドファンディング実施中**
OPENJAPAN@球磨村
DRT-JAPAN@球磨村
久留米市災害ボランティアセンター
大牟田市災害ボランティアセンター
つないteおおむた
日田市災害ボランティアセンター
NPO法人リエラ
天ヶ瀬温泉未来創造プロジェクト
災害NPO旅商人

 

この活動は、日本財団の助成を受けて活動しています。

 

現地での活動を続けるための、ご支援を募集しています。
ご賛同いただける方はこちらから

【ゆうちょ銀行の口座をお持ちの方】
 ゆうちょ銀行 記号14760 番号06772101
 名称 サイガイエヌジーオー ユイ ユイ

【ゆうちょ銀行の口座以外からの方】
 ゆうちょ銀行   店名 四七八(読み ヨンナナハチ) 店番 478
 普通貯金 
 口座番号 0677210

どうぞよろしくお願いいたします。

257月/20

令和2年7月豪雨の対応について

今回の雨で被害にあわれた方にお見舞い申し上げます。また犠牲になられた方とそのご家族に、心からお悔やみ申し上げます。

まだまだ、大雨の影響が続いています。ヒヤヒヤしながら情報収集を続けていますが、この先被害が拡大しないこと、行方不明の方や避難されている方が一刻も早く、安全な場所に落ち着けるようにと切に願っています。

 

今回の災害、熊本県内で大きな被害が出た後も、依然として雨が続き、九州各地で被害が拡大しました。被害拡大が続き孤立状態がなかなか解消されない点が、近年の水害では稀なところです。
このため長期にわたって救助活動と復旧活動が同時に進められていました。

加えてコロナ禍の自然災害。
大変難しい局面が続いています。

災害NGO結では、7月4日の熊本県南部を中心に大きな被害が出てから、まずは遠隔で情報収集と整理をしてきました。

新型コロナウイルス拡大防止のため、結として積極的な被災地訪問はしておりません。

普段から連携するJVOADと情報共有をしながら、今までの災害で関わりがある九州地域の団体とコンタクトを取り続けました。

7月8日に、大分県日田市のNPO法人リエラから支援要請。被害が大きかった日田市天瀬地区の現地調査に同行しました。

7月9日には、福岡県の一般社団法人九州防災パートナーズから支援要請を受けました。福岡県内で、浸水被害があったエリアの現地調査に同行し、その後現地社会福祉協議会のサポートを始めています。

スライドショーには JavaScript が必要です。

コロナ禍での被災地支援。当初から考えていたように、積極的な支援は控えています。要請を受けた所に現地入りし、現地調査、課題の見極め、支援調整のサポートをしています。

少人数で現地入りしておりマンパワーに限りがあります。そのため、直接支援は行わず、現地に足りていないノウハウの提供をして、いつも通り0→1のサポートをしています。

スライドショーには JavaScript が必要です。

 

具体的には、現地社会福祉協議会の方に同行する形で、ニーズ調査に同行。一軒一軒、どんな活動が必要になるのかの見極めという、活動の一番基礎の部分をサポートしています。

またそれに伴って、判断に必要な水分計などの貸し出しも実施しています。

九州北部地域の課題は、復旧作業の知識が多くはないという点だと感じています。

被災慣れしている地域(久留米市は地域によっては3年で4回浸水)もそうでない地域も、特に床下のことについて、支援団体からレクチャーできることがあると感じました。

今までも各地で実施されたような、被災地域の方に向けた講習会が必要そうです。

 

畳の上げ方、床下のチェックの仕方、どこを見て判断すればいいか、壁の話、乾燥と消毒の重要性などなど。

必要に応じて、全国の支援チームをオンラインでつなぎ、三密や感染拡大を防止しながら実施できればと考えています。

地元の方をサポートし、力をつけてもらうことが、何よりだと考えています。
こうして毎年災害が起きたり、コロナ禍であればなおさら。
外部中心の支援ではなく、地元の力を活かせるような環境作りも必要だと思っています。

 

要請に応じてといえど、現地の活動に際して、新型コロナウイルスを拡散しないよう/感染しないように最大限警戒します。

・活動中はマスク着用、毎日の検温と体調の管理を徹底する
・三密と言われる状況を避ける
・現地での活動後2週間の体調を継続してチェックする。不調があった場合は速やかに事務局に申し出る
など。

 

また、台風19号の被害を受けた長野市での活動も継続しています。

スタッフ2〜3名が常駐し、ふらっと農園として、地域での畑づくりとそれを活用した地域の方とのコミュニケーション。
コロナ対策での居場所づくりとして、団地のリフォームの2本柱です。

ふらっと農園で収穫できた野菜は、九州へ発送しています。

近隣の畑の方からもおすそ分けをいただき、一緒に支援物資として支援する。
ちょっとだけ、食べきれない分だけ、負担のない程度でご協力いただいています。つい10カ月前に、同じく被災した方たちにも、小さなことだけど支援する側に加わっていただければという思いもあります。
被災地から被災地への支援は、それだけでも被災地への力になるとも信じて。

なんといっても、被災地が優先、被災地が主体、被災地のために。
九州地域にアンテナを張り巡らせ、地域からの要請にはできる限り応えていきます。
そのため安全に注意しながら進めていきます。

 

この活動は、日本財団の助成を受けて活動しています。



現地での活動を続けるための、ご支援を募集しています。
ご賛同いただける方はこちらから

【ゆうちょ銀行の口座をお持ちの方】
 ゆうちょ銀行 記号14760 番号06772101
 名称 サイガイエヌジーオー ユイ ユイ

【ゆうちょ銀行の口座以外からの方】
 ゆうちょ銀行   店名 四七八(読み ヨンナナハチ) 店番 478
 普通貯金 
 口座番号 0677210

どうぞよろしくお願いいたします。

296月/20

2019年度オンライン活動報告会(7/2更新)

2019年度の活動報告会をオンラインで実施します。

2019年度、災害NGO結が関わった被災各地をつなぐ報告会です。
佐賀、千葉、宮城、長野、で当時から現地の最前線で関わる人たちにお話を交えて、2019年度の災害を振り返ります。

参加はこちらから!

■ゲストスピーカー紹介■

鈴木隆太氏@おもやいボランティアセンター
佐賀県武雄市で民間ボランティアセンターの「おもやいボランティアセンター」の立ち上げ、地域住民と一緒に、被災者支援を実施。大半が半壊被害を受けた武雄市で、支援を続ける。

加納氏@ディープ・デモクラシー・センター
台風15号の広域被害へ対応するために「千葉南部災害支援センター」の立ち上げ、特徴的だった、屋根被害への対応基盤を整備。現在も支援団体の活動調整を続ける。

手代ちか氏@OPENJAPAN
台風19号で大規模な土砂災害が起きた宮城県丸森町から。一つの市町村では受け止められない規模の被害に対して、総合的な支援を実施。現在も重機系活動の調整やコミュニティ支援を続けている。

山崎博之氏@長野県社会福祉協議会
三者連携を担った県社会福祉協議会の立場から、ONENAGANOの紹介。大規模なボランティアセンターの運営や、外部支援団体との連携事例などを。

原亮章氏@災害NPO旅商人
普段は旅商人として、全国で移動販売をして美味しい珈琲を淹れている。2019年度は、被害が大きかった長野市長沼地区で支援コーディネートを実施。

千葉康彦氏@JVOAD
全国災害ボランティア支援団体ネットワークの事業部担当。災害発生時に、現地での支援活動が円滑に進むように、行政・社協・NPOの三者連携を促進し補完する。
佐賀、千葉、長野の各地での連携を振り返ります。

浅沼馨氏@DEF TOKYO
災害地で活動する技術系ボランティアのスキルアップを目標に2019年4月にDEFを発足させる。佐賀・千葉・長野・丸森それぞれで、現地で活動する支援団体を技術的にサポート。

*スピーカー追加の可能性もあります!
追加後随時HPに追記させていただきます。

 

上記の豪華ゲストとのお話を通して、緊急支援を振り返り、現地の今の姿を知る機会になればと思っています。
金曜夜の2時間、ちょっと長丁場ですが、お時間合えばぜひご参加ください。
途中参加、退席も可能です。

ご参加はこちらから!

参加人数の把握の関係で、事前登録いただいた方にURLをお送りする形をとっています。
お手数ですが、ご協力ください。

新しい試みで、不手際もあるかもしれませんが、沢山のご参加お待ちしています!

2019年度の活動報告についてはこちらから

286月/20

2019年度報告書と報告会のお知らせ

例年よりも遅くなってしまいましたが、2019年度の活動報告書が完成しました。
ご住所をお知らせいただいている方には、発送いたしました。もうすぐお手元に届くと思います。

できるだけゴミが出ないように(環境に負荷をかけないよう)封筒を使わない簡易包装です。ご理解ください。

発送をご希望の方は、お問合せフォームより、送り先のご住所とお名前をお伝え下さい。

データ版はこちらから(外部ダウンロードサイトへ、149MB)

 

今回の報告書は、なぜこんな活動をしているのかという活動の背景などにポイントをあてています。(そのため文章が多めです)
ただ、結の活動の大半がコーディネートという形のないものであるため、文章に綴りにくい点もたくさんあります。

そこで、オンラインでの活動報告会を予定しています。

2019年度に緊急支援で関わった、佐賀・千葉・長野・丸森、など各地の支援者と一緒に、活動を振り返ります。
災害発生から今までの活動の紹介や、今後の課題など、現地からリアルな声をお伝えしたいと思っています。

 

2020年7月3日19時〜の予定です。
参加(観覧)ご希望の方はこちらまで。
詳細は別途お知らせいたします。