Category Archives: お知らせ

124月/20

台風19号の被害から半年

台風19号が各地に大きな爪痕を残してから、半年が経ちました。

世間では新型コロナウイルスにまつわる話題で持ちきりですが、半年という節目は、被災地に目を向けるチャンスです。お時間に余裕がある方も多いかもしれません。ぜひ被災地のこと(4月14日/16日で熊本では地震からまる4年になります)を考えていただければ嬉しいです。

長野の半年目をレポートします。

長野の桜も、もう満開に近い状態です。例年よりは早めに季節がめぐっているようだと聞きます。

まだまだ寒暖差もありますが、4月に入って本格的に暖かくなってきたのも一因か、人気のほとんどなかった地域にも、ポツポツ作業をしている住民の方の姿が見えるようになってきました。

りんご農家さんにとっては、この時期は花がつく前の作業(剪定や消毒など)で忙しいようで、今までふらっとお邪魔して会えていた人たちも畑にいるようです。

農業ボランティアセンター・地元の農家チーム・業者などの連携によって、漂流物と土砂が山盛りだった農地は、ほとんど整備され、この次の収穫に向けて動き出しています。

新しいSS(果樹を消毒するための農機具)が動いている姿を見ることができ、とても嬉しい気持ちになりました。

ただ、「こんなに雪が降らない年はめずらしい」と地元の人もおっしゃるぐらい、今シーズンは暖冬だった影響が、この先どれくらい現れるのか、まだまだ気になることは沢山あります。

春からの困り事の一つに、りんごの受粉を担う蜂がいない、という問題がありました。蜂の受粉と人の受粉では見ただけで差が分かる、と言う人もいるほど蜂は農家さんにとって重要な存在。しかし豪雨で蜂たちが巣箱ごと濁流に流されてしまいました。

蜂たちに戻ってきてもらうために、すばこ大作戦というプロジェクトが始まっています。地元の農家さんや支援者が中心となって、巣箱作りと蜂の里子募集をしています。

里子募集を手伝う人がいたり、家の木材を提供してくれる人がいたり、組み立てるお手伝いをする人がいたり。プロジェクトの参加者も増え、着実に地元長野で問題解決する姿が見えてきています。

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地元の動きは、畑以外にも。毎週1回、定期的に地区の女子会を始めた所もあります。それぞれの避難先にバラバラに暮らしているため、日程を設定しないと顔を合わせられないですが、それでも地域のつながりを切らさないように、心が寂しくて落ち込んでしまわないように、間をつなぐ活動が住民さん主体で行われているのが良いなぁと思います。この動きは隣の地区にも広がりそうで、更にうれしい流れです。

こんな町にしたい、という理想を女子会でワイワイ持ち寄った結果。とても楽しそうな町です

3月の中頃には、それぞれの地域(特に長野市北部)で活動している団体が情報共有のために集まりました。

いつもは長沼・豊野の元の市町村で区切りがちですが、特色の違いを踏まえつつ、必要な支援をまとめられたらという考えです。これには、社協・地元NPO・新しく地元で生まれた団体・外部支援団体など、多様な顔ぶれが集まりました。可能であれば、定期的に地域の問題や課題を共有し、ニーズ・支援者・技術を共有できればと思います。

また、豊野地区は、ぬくぬく亭を中心として独自の情報共有を進めています。関わる団体たちの運営会議と、活動の中で見えてきた心配な人のケアを目的として、福祉関係の機関が集まるケース会議。

訪問だけではなく、そこから拾い上げた福祉ニーズを関係機関へつなぎ、必要に応じてボランティア派遣もしています。

それぞれの組織が主体的に関わって、良い雰囲気で運営されていると感じます。これだけ地元の組織たちが主体的にサロンを運営し、地域のニーズの受け皿になっているケースは、なかなかめずらしいのではとも思います。今までの地域との関係性が大きく影響していますが、他の地域でもこういった流れが生まれたらと思わずにはいられません。

 

 

公費解体などの制度が実施され始め、空き家や工事現場が目につくようになってきました。我々が関わったお家の解体が進むす様子を見ると、家主さんのお顔が分かるだけにちょっと淋しくなります。ちょっと関わったお家なだけで淋しく感じるのですから、ここで生活をしていた住民の方々のお気持ちはどれほどでしょうか。

 

公費解体の申込み期限は今の所、9月です。まだまだ家をどうするのか悩んでいるという方も多くいらっしゃいます。

もちろん、リフォームや再建も始まっています。新しいお部屋を嬉しそうに見せてくれる方や、まだリフォームどうしようか迷っているという方も。自宅の再建について、どんどん差が生まれてきて、焦る方もいるでしょう。

揺れる気持ちや、ここから新しく生まれていく再出発の動きを見守り、そばにいる存在が必要だと感じています。

長沼支所。もうすぐ仮支所が完成します

ただ、どの支援活動も、新型コロナウイルスの影響を大きく受けています。元々予定されていたイベントや炊き出し、サロンなど多岐にわたる活動が休止または延期になっています。災害ボランティアセンターも休止、我々も外部からの支援者受け入れ停止から、活動休止という形に警戒レベルを上げています。

ぬくぬく亭で神楽。三密を避けるために窓やドアはあっけぱなし

このまま支援がストップしてしまい、つながりが切れてしまえば精神的に厳しくなり、それが二次被害につながるのではと危惧しています。そんな心配から、豊野ぬくぬく亭では炊き出しは中止しつつも、最新の注意を払いながら個別訪問や集まる場の開場は継続しています。

地域の人たちから愛されている飲食店。復活するも、その先はどうなるのか、心配なことが沢山です

水害から復旧したイチゴ農家さん。例年はいちご狩りで賑わうハウスですが、コロナウイルスの影響で人影はなし。熟れるのをただ待つだけのいちごがたくさんありました。

また、自粛ムードが続いている影響で、被災後復旧した商店や農家さんでも客足が遠のいて影響を受けています。自然災害+新型コロナウイルスの影響。これは長野に限ったことだけではないでしょう。いつこの状況が変化するのか、見守るばかりです。

231月/20

発災から100日−移行期の長野

20日で、台風19号によって大きな被害を受けてから100日が経過しました。
長野市では7万人以上のボランティアが活動し、町は少しずつ元の姿を取り戻そうとしています。

しかし、現地はまだ復旧作業の最中。まだ雨が降ると詰まったままの側溝から水たまりができたり、業者の土砂撤去で大きなトラックが往来したり、被災地の光景があります。

 

 

濡れた家財を搬出や土砂の撤去などの、発災直後の人手を大量に必要とするピークは過ぎました。その代わり、業者や大工さんの修復作業を待つ間、できるだけ早く取り掛かれるように不要な部材の除去や、公費解体に伴って必要な家財の搬出など、今の時期だからこそ手助けが必要なところも沢山あります。

また、日々住民の方の気持ちも変わります。
自宅の再建について、解体するつもりだったが、建て直す見積書を見てリフォームに切り替えた人や、
みなし仮設で町中に住みだして、やっぱり住み慣れた地域が良いと同じ地域の別で家を探す人、
リフォームするつもりだったけれど、ご近所さんの状況や活用できる制度を考慮して解体を決めた人、
まだまだどちらにすればいいのか迷っている人など、その心の内は様々です。
今後の気持ちの変化によっても、また新しいニーズが生まれてくると思っています。

他にも、その人らしい暮らしを応援するために、必要な活動が出てくるかもしれません。例えば、公費解体を決めているけど、毎日そのお家に通っている人もいらっしゃいます。例えば解体して再建するまで日中の居場所として、倉庫の環境改善ができれば、長期的に地域を離れる孤独感は薄くなるかもしれません。

「やっぱりここの地区の空気を吸って生活したい」と話す人がいるように、やはり地域との繋がりを切らさずに、その人らしく安心して暮らせるような、細やかな対応が必要になってゆく時期です。

ちょうど、日々の復旧活動には、長野市内や近隣市町村からの参加者が増えつつあります。じっくり寄り添っていくには、それだけ長く関わることの出来る人=地元の人、の参加が大きな鍵になります。

だから、近くからの参加者と一緒に活動を続けながら、今後の長期的な体制を整える必要があると考えています。他の被災地への勉強研修や、支援者間でのワークショップなど、支援者のための講習会メニューを用意するなど、支援の仕方も変えていく時期かもしれません。

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051月/20

農業ボランティア


台風19号は、その土地の産業にも大きな被害を与えていました。
長野市内の名産品のりんごもその一つ。

大半が泥水につかり、出荷不可能な状態になっただけでなく、千曲川の決壊により、多量の土砂が流れ込んだ畑が沢山ありました。今までの土壌ではない密度の高い泥が流入して木の根元に堆積、多いところでは30センチ以上にのぼる所も。このままではりんごの木が枯れてしまい、今年被害があったりんごだけでなく、今後のりんごの実ができない可能性がありました。

「なんとか、りんごの木を枯らさないように」という目的のもと、11月から【信州農業再生復興ボランティアプロジェクト】が立ち上がりました。
農ボラとして独自にボランティアを募集し、漂流物の撤去やりんごの根回りの土砂のけの対応を始めました。

災害NGO結としては、立ち上げ前の打ち合わせから参加させていただきました。過去の農業ボランティアセンターの事例を紹介しながら、アドバイザーとして仕組みづくりや、実際の現地での動きのサポートなどをしました。
現場では、大きな漂流物など人力で撤去が難しい物の対応を、技術チームへつなぐこともしました。

農ボラのボランティアの受け皿として、動いていた地元のりんご農家を中心としたチーム【津野復光隊】と【Team SHIRO】が、被害の大きかった2地区で活動しています。
農ボラ第一期の活動は終了しましたが、まだ地域にニーズはあります。今までの活動内容(漂流物撤去、根回りの土砂除去など)以外にも必要な作業があったり、第一期には活動が及ばなかった地域もあります。

また、りんごの木は春に発生する病気を防ぐために、消毒が必要です。伝染する病気で、どこか一軒でも遅れていると蔓延するため、地域全体を消毒ができるような状態に整備する必要があります。こういった背景もあり、先述した2団体が地域の柱となって行政の担当者や業者さんと本格的な土砂撤去を進めています。

こうして地元の方が被災したけれど、支援者として活動する姿をとても心強く思います。(そして彼らはとても前向きに明るいのです)
外部支援者として、春まで特殊技術を持ったボランティアの問い合わせをつないだり、相談役としてそばにいるつもりです。

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現地での活動を続けるための、支援金を募集しています。
温かいご支援を、どうぞよろしくお願いいたします。

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041月/20

新年のご挨拶

2019年も、みなさまに大変お世話になりました。有難うございました。
おかげさまで昨年は、目標としていた結の拠点を滋賀に設けることができました。
実はまだ仮の場所ですが、本年はもう少し滋賀での活動を増やしたいと思っております。

また、昨年からJVOADと先遣チームとして災害発生直後の情報収集と課題整理を連携すると共に、全国各地の行政担当者などと平時からの交流によって、「有事に効く」関係構築のお手伝いをしています。
これは、結やJVOADとしてだけでなく、支援者全体が活動しやすくなる環境、ひいては被災者が適切な支援を受けられる環境を作るための重要な活動だと考えています。

実際に昨年の10月に台風19号の被害を受けた長野県では、その1ヶ月前に災害対策本部設置訓練があり、県内のキーマンとの面識がありました。長野緊急支援ではそのつながりがあったからこそ、早い段階で支援活動がスムーズに進められました。
この長野の連携を良い事例とするためにも、現場での復旧活動はしっかり継続していきます。

春までは、連携団体のOPEN JAPANと一緒に活動する形で丸森町に1名、長野市を軸に滋賀や各地を行き来する形で2名のメンバーで活動を続けます。
長野、丸森、その他の被災地では依然として課題が沢山あります。
2020年も、被災地にとっての最善を考えながら試行錯誤を続けていきます。
色々な形で災害NGO結の活動にご参加/ご協力いただければ嬉しいです。
どうぞよろしくお願いいたします。

 

2020年1月
災害NGO結

1111月/19

One NAGANO(ワンナガノ)

長野市内の廃棄物の山。何度もメディアに取り上げられていたようです。この廃棄物の問題にあらわれていたように、今回の一番の課題は、行政のキャパシティを超えた被害が発生してしまったことです。

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【背景】
廃棄物の集積場が十分に確保できなかったために、被害大の地域近くに仮置き場が確保できませんでした。色々な事情が重なり、決壊で大きかった被害を受けた長沼地区や豊野地区の各地に自然発生的に勝手仮置場が生まれました。早い段階で、分別の指示や別の仮置き場の設置など対策が講じられれば良かったのですが、それも叶わず。勝手仮置き場に比例して、通行の妨げになったり、ご近所同士でのトラブルの元になったりと課題もどんどん大きくなりました。もともと古くからある家も多く、そこを縫うように走る県道も幅が狭いところが多くあり、これも廃棄物撤去の妨げになる一因でした。

・物理的に大型の機械を扱う業者や自衛隊での撤去が難しいこと
・各地に撤去が必要な場所が点在していること
・廃棄物の撤去が完了しないと土砂の撤去が始められないこと

などを現場で確認し、行政だけの対応では難しいと判断しました。現場の声として、災害対策本部などに助言。その流れから、国・県・市・民間団体/企業が合同で対策を協議する場が生まれました。

その結果、行政、社協、NPOなどの民間団体が協力して「One NAGANO」の体制を作ることが話し合われました。

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【役割分担】

・集積所への運び出し…軽トラボランティア→災害ボランティアセンター(社会福祉協議会)
・集積所までのルートづくり→自治会、消防団、防災化研(地図化)
・集積所への誘導→行政職員、長野県警
・集積所での積み下ろし→行政職員
・集積所から仮置場への運び出し→自衛隊(夜間作業)
・勝手仮置場での積み込み効率化…重機ボランティア→NPO、全国清掃事業組合
・勝手仮置場の所在地把握…現地を歩いて地図化→NPO
・軽トラボランティアの活動調整→災害ボランティアセンターとNPO

行政、社協、NPO、企業など沢山のセクターからの協力を得て、実施されました。
この中で災害NGO結としては、現地で勝手仮置場のマッピング指揮、一般からの重機ボランティアの問い合わせ対応と受け入れ調整、軽トラボランティアの受け入れ調整、関係省庁や行政担当者との各種打ち合わせ、などを担当。様々な会議と打ち合わせを重ね、現場の状況を反映したオペレーションになるよう尽力しました。

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【実施】
10月の最終週、11月の三連休、とボランティアが集まりやすいピークを活用したオペレーションで、大量の廃棄物を町なかから撤去することができました(仮置場への撤去までにはまだまだ時間がかかりますが)。

一日の搬出量の最大は約530トン、その他の休日でも約200〜300トン以上が搬出できていました。
まだ勝手仮置場に廃棄物が置かれた状態ですが、数も規模もかなり縮小していて、今後は行政主導のオペレーションで解決できるのではと考えています。

目に見えて廃棄物の山が小さくなっている上に、大量の人員を撤去に注いだことで、これだけの数の人が助けに来てくれているんだという実感につながったようです。住民の方からは、銀座の様に人が来てくれた、綺麗にしてもらって有り難いとの声も聞けました。

そのため、これまでは主に廃棄物撤去にご協力いただいていた、軽トラボランティアや重機ボランティアの協力者を、土砂の撤去や農地の対応に切り替え始めています。

この先は、敷地内や側溝などからの土砂撤去も進みますが、これも少しずつ進み大きな課題ではなくなってきています。そうなると、今後問題解決に多くの力が必要になる、農地の復旧に関してサポートが必要だと考えています。

One NAGANO=廃棄物撤去だと思われている方も多いようですが、官民の垣根を超えて連携が必要な課題は、まだまだ沢山あります。今後の生活再建のためには、これからの官民の連携がもっと重要になっていきます。

例えば、避難所の生活環境改善のこと。在宅避難者の生活面のサポート。農地被害からの復旧支援。今までのコニュニティを維持するための支援など。

このOne NAGANOを一つのきっかけとして、今後も被災者のために、柔軟な連携が続いていくことを願います。

 

現地での活動を続けるための、支援金を募集しています。
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ボランティア募集について、現在調整中です。
活動をお考えの方は、こちらにて、予定日程/人数/などを明記の上お問い合わせください。

 

0211月/19

発災から2週間 台風19号の支援活動状況

台風19号が各地で被害をもたらしてから、2週間が経過しました。

佐賀の豪雨災害や台風15号の千葉県への被害もおさまらぬ状態での広域被災は、支援現場にも混乱をきたしています。

災害NGO結では、初動調査の結果、まずは千曲川流域の堤防決壊箇所にほど近い長野県北部での支援調整活動を始めました。

りんごの果樹畑と住家が広がるこの地域は、13日未明に氾濫した川の水に飲み込まれました。濁流は家を、車を、畑を押し流し、水が引いたのはそこから約3日後でした。

現在この地域で大きな課題とされているのが災害廃棄物の問題です。被害の大きさやその他様々な事情により、搬出のスピードに撤去・処理が追いつかない現状があります。しっかりと作業工程を組み立てなければ、これがボトルネックとなり、ボランティアの人手はあっても効率的な作業が行えず、住民の方々の生活再建の阻害や心身の疲労をもたらすなど様々な影響が出てきかねません。こうした問題は、今までの水害の被災地でも発生してきたことです。ノウハウや知見を生かし、地元行政や社協がなるべくより良い選択肢をとれるよう、同じ目線に立ってアドバイスなどを行わせていただいています。

今回、特に心強いのは、国・県・市・社協・NPOが顔の見える関係性の中で、課題を共有しながら計画を立てて解決のための作業にあたれることです。件の災害廃棄物の撤去にあたっては、どの規模感を誰が対応するか?互いにどのように連動するか?などを話しあい、「景色を変えることで、住民の方の面持ちを変える」ことをテーマに「ONE NAGANO」というキャンペーンを行いました。現地の動きに寄り添う形で、頼りになる技術系ボランティアグループにも応援に入っていただき、10/26-27の週末には単純計算で合計500t近くの災害廃棄物を撤去することができました。

また、会議の場だけでなく、ツールの共有も連携促進につながっています。IT DARTの協力により独自開発したマッピングシステムを用いることで、被害状況が一覧化され、互いに地図の中で進捗を追うことができるようになりました。

これらの対応をもってしてなお、撤去すべき災害廃棄物はまだ搬出し切れていないと見込んでいます。家財の搬出が終われば、この後は大量の泥を床下から運び出す作業が待っています。この泥をどこでどのように処理するのかなど、対応が急がれている状況です。

都内で行われたJVOADの報告会では、どこの地域も人手が足りず、近く冬に危機感を募らせているという報告が上がっていました。

今後は、長野に軸足を置きながらも、宮城県丸森町にもスタッフを1名派遣し、各地の連携団体と情報を共有しながら、より広い視点での支援調整も視野に入れて活動を続けてまいります。

 

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1310月/19

台風19号の被害状況調査を始めています

台風19号によって、大きな被害が発生しています。
この台風の被害にあわれたみなさまに、お見舞い申し上げるとともに、犠牲になられた方に心からお悔やみ申し上げます。
まだ冠水している地域、停電している地域も多いようで、まずは一刻も早くみなさんの安心できる状態に落ち着くことを願っています。

11日〜12日は台風の進路を見ながら、15号被害の大きかった千葉県内で、台風対策のサポートなどを済ませて、関東エリアで情報収集と待機をしていました。
今日13日の朝から、栃木県内、昼過ぎから埼玉県内の被害状況の調査を始めています。明日14日以降も他の地域を調査する予定です。

残念ながら広範囲に広がってしまった被害の全容を掴むため
今回もJVOADOPENJAPANなど連携団体との情報の共有をしながら、今後の支援についての調査を進めます。


現在分かっているだけでも、複数の市町村にまたがった被害が出ています。各地での被害の規模や、地域の特性、現地までのアクセスなど支援者の集まり具合予測など
総合的に見ながら、支援の調整や情報発信をしていく予定です。

あと2ヶ月で年の瀬、朝晩の冷え込みだけでなく寒さが身に染みる時期になってきます。できるだけ早く復旧にたどり着けるよう、サポートしていきます。

 

度重なる自然災害に対して、できる限りのサポートをしています。
いただいたお気持ちは、最大限被災地へ還元していきます。
ご支援、よろしくお願いします。

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1210月/19

九州北部豪雨−現場活動レポート〜10/11

8月29日から九州北部豪雨の被害があった佐賀県内で、9月18日から千葉県の台風15号被害のあった地域での活動を続けています。

佐賀は武雄市の民間で運営している、おもやいボランティアセンターにプロボノの派遣と運営支援をしています。

センターが9月7日に立ち上がったものの、ニーズの把握などが十分でない状況でした。立ち上げすぐには、訪問して被害状況を掴むことができていませんでした。しかし、ボランティアさんが活動に来てくれても、ニーズを把握できていなければ、派遣もできません。

そこで、9日から1週間、結へ来てくれて、訪問の経験が豊富なボランティアさんを担当として、広範囲で訪問を行いました。地図の整理と、地区の整理、一般のボランティアさんをチームにして、人数を増やして訪問体制を作りました。

1週間だけでは、全地域の訪問はできませんでしたが、流れができ、大半の訪問は終了、現在は気になるケースの点での訪問に切り替わっています。

また、今回の被害は浸水被害で、土砂災害の被害とは大きく異なります。 水が来て引いたため、家屋の構造への被害はほとんどなく、濡れた家財の撤去、清掃、消毒、乾燥、ができれば修復が始められ、解体をしなくても家屋の修繕で生活再建ができるケースがほとんどです。

しかし、床の剥がしや床下の消毒、壁剥がしなど、技術が必要な作業をできる人は多くありません。一般のボランティアさんならなおさら。

そこで、大工でもあるメンバーを臨時スタッフとして、おもやいボランティアセンターに派遣しています。作業の調整、活動をするのはもちろん、おもやいボランティアセンターなど地元支援者を中心に、長期的に活動できる人に対して、

・現地を見てどんな活動が必要か判断する方法
・床剥がし、床下の処理、壁はがし、それぞれの具体的な作業
・住民の方の不安を解消させる説明の仕方、
などのノウハウを提供しています。

今のうちに、地元支援者の対応できる範囲を広くできれば、それが長期的な支援につながると考えています。

そしてみなさんご存知の通り、従来にない大きさと勢力の台風19号が全国に影響をもたらしています。

おもやいボランティアセンターの運営が安定してきたこと、テクニカルニーズもまだまだありますが、把握件数のピークを過ぎたこと
などから、台風15号の被災地千葉か、台風19号の被害が出ればその被災エリアへの派遣を考えています。

状況を見ながら活動を調整し、また新たな動きがあれば、HPやFBでお知らせします。

299月/19

台風15号−現場調査レポート 9/17−9/21、9/26

9月17日から21日まで約4日間、千葉県内の台風被害があった地域を調査しました。千葉県全域での影響が報告される中、県内全体の被害状況が情報としてまとまっていないと感じました。

そのため、千葉での調査は、
全域での被害状況の把握、特に屋根被害はもちろん、家屋に被害を受けた人の生活状況、今後必要な支援を把握したいと考えました。

また、屋根の被害について「ボランティアがブルーシートをかけて対応する」という手段に頼っている面があります。住民などが転落死している事例も出ており、そもそもボランティアに頼むべき作業なのか、という点で疑問を持ちます。そこで、できるだけ安全に屋根の被害に対応できるか、できるだけボランティアじゃない人が対応できないか、という提案と具体的な体制づくりができないかと現地入りしました。

現地の様子

鋸南町・館山市・南房総市・鴨川市など、千葉県南部の地域での被害が目立ちました。全壊や半壊といった大規模な被害は南部に集中しています。全体に被害件数が多いのも南部で一部損壊の数も相当な件数です。県中部でも一部損壊が置くあり、北部にも及びます。特に鋸南町では、町の家屋6〜7割が被害を受けています。町が全体的に被害を受けてしまい、今後どれくらい細やかな対応ができるのかを見守る必要がありそうです。

また、今回は家屋被害だけではなく、農業、漁業など第一次産業を中心に産業被害も出ています。ある試算では、東日本大震災の当時よりも被害額が大きくなっているという。家屋の再建に必要な資金を用意するにも、仕事場も被災している、そんなケースも多くありそうです。そうなると、生活再建にも遅れが生じるだけでなく、経済的に厳しい状況に陥る方も増えてしまうでしょう。

そして、なんといっても今回特筆すべきは、屋根の被害への対応です。膨大な数の被害件数にできるだけ対応しようと、熊本地震や大阪北部地震など各地で屋根の応急手当をしてきた複数の団体が、千葉で活動を始めています。しかし、対応が必要な件数が多く、そもそもその活動に必要な技術が高いことなどから、「ボランティア」の活動の域を出ていると感じています。

このため、できるだけ既存の組織や体制で、応急手当ができるように、消防・自衛隊・業者に向けて応急手当についての講習をしています。耐久性の高い資材について、応急手当について、安全面の確保などが主な内容です。実際に、経験のある支援団体からは、作業でよく使うような安全靴から、滑りにくい足袋へと足元の装備を変えるようにアドバイスが入ったりしています。

一方で、各地で様々な支援団体が活動をしています。経験のある団体で、安全を確保するためのガイドラインを共有し、調査で訪問した際は、そのガイドラインを他の団体へ共有しました。

 

今後の課題

・雨漏りのまま、在宅避難をしている人も多い。一部損壊の被害でも、今度雨漏りによる家屋や家財の傷みが進行したり、カビの発生で健康被害に発展する可能性もある。寒さ対策なども必要になるが、一部損壊の被害にはほとんど補助制度が使えないため、基本的には自費での再建が必要になってしまう。

・ブルーシートでの応急手当は、所詮応急手当でしかなく、再建には本修理が必要になる。しかし、本職の瓦職人が少ないため、本修理まで数ヶ月〜半年以上待たなければいけないケースもある。その間の期間、一度張ったブルーシートだけでは対応できず、ブルーシートの劣化に伴い張替えが何度も必要になってしまう。

・屋根上ニーズに対応している団体が、ほとんど県外からの外部支援団体。屋根の下の作業に関しても、外部からの支援が多く、地元支援者の姿が少ない。今後、継続的な支援のためには地元支援者/団体の基盤整備が必要になる。
また、現地に入っている団体同士の連携を取り持ったり、活動のコーディネートをできる人がいない。直接支援者たちのバランスを調整する人が必要。

・そもそも、屋根の案件にしても、倒木の処理にしても、件数が多すぎることと、一つひとつの案件の危険度がとても高い。本来ボランティアでやるべきことなのか、もっと安全に作業できる人が担当できるような仕組みづくりが必要ではないかと考える。

・南房総市が、広域で合併してできた市町村でエリアが広い。そのため、市内の被害状況を把握することがとても難しくなりそう。

・家屋内の片付けは、社協のボランティアセンターで一般ボランティアが、屋根上ニーズに関しては、NPOなどプロボノが、という2種類のボランティアが動いている。件数の割合では、屋根上ニーズが圧倒的に多いため、社協のボランティアセンターが先に閉鎖する可能性が高い。閉鎖後は、資機材やニーズ、人のやり取りで連携が難しくなる。

199月/19

8月九州北部豪雨ボランティア募集を開始します@佐賀

豪雨の被害があった佐賀県内の広い地域で被害が発生しました。複数の市町村またがった被害件数は4,800件以上にのぼります。今回は主に土砂災害や河川の決壊による浸水ではないため、ゆるやかに水が迫って浸水し静かに水が引いていったような状況だったようです。土砂や泥の流入は少なく、家屋の損壊もほとんど見られません。清掃・乾燥・消毒をすれば再建できる見込みが大きい一方で、罹災証明の判定が厳しくなる可能性があります。例えば、半壊に至らない被害と認定されてしまうと、支援制度などの保障はほとんど受けられず、ほぼ自力再建が求められます。

今回、災害NGO結では、武雄市で動き出した民間ボランティアセンターの運営を支援しています。武雄市災害ボランティアセンターの役割を補完するような形で、地元の方が中心になって運営している発展途上のセンターです。できるだけ家屋の再建を望む人、家屋をどうするのか迷っている人のお手伝いをしたいと考えています。

復旧に必要なことは、カビなどの発生を防ぐこと。床上げや床下の泥撤去、消毒などの作業です。一つひとつは難しくない作業ですが、一定の知識と経験が必要です。このため、毎日日替わりで来るボランティアさんにはお願いできないことも多くあります。

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以上から、遅ればせながら佐賀でのボランティア募集を始めます。
福岡や熊本から比較的気軽に来られる距離の佐賀。
みなさんのご参加をお待ちしています。

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【活動内容】 
・家屋・住居周りの片付け作業 
・プロボノ活動の調整支援 
・ボランティアセンターの運営支援 
・被災地域での訪問活動 
※活動内容は現地状況に応じて結スタッフが決定します。

【活動場所】 
佐賀県武雄市、大町町など

【募集期間(暫定)】 
9月18日~ 
※期間は予告なく変更する可能性があります。

【応募要件】 
・18歳以上(18歳未満は保護者の同伴が必要です。まずはご相談ください) 
・現地到着までにボランティア保険(天災タイプ)に加入している方 
※「ボランティア保険」は、最寄りの社会福祉協議会の窓口にて登録できます。 
※重機作業・高所作業をされる中で起こった事故に対し、災害ボランティア保険がおりない場合があります。 
・現地での活動・生活に必要な衣類や日用品を準備できる方。 
・共同生活・団体行動に抵抗がない方 
・被災地の状況に合わせて、柔軟に動ける方

【持ち物】 
・健康保険被保険者証…病院にかかる際に必要です 
・ボランティア保険加入証明書…コピー可 
・作業着(原則長袖長ズボン) 
・雨具・長靴(鉄板インソール) 
・各自必要な着替えや日用品 
・食料 
・運転できる方は免許証コピー

【現地での滞在環境】 
宿泊可能な場所があります。詳細はお問い合わせください。

【活動の際の注意事項】 
・活動は基本的に8時〜17時 です。外作業に関しては、天候次第では中止の可能性もあります。 
・災害NGO結という「団体」のボランティアとして参加していることを忘れないでください。 
①活動時間中は一人で行動しないでください。 
②活動に関して自己判断でニーズを受けることのないようにお願いします。 
・貴重品の管理はご自身でお願いします。 
・活動を通じた金銭のやり取りは絶対にしないでください。 
・怪我や事故やトラブルがあった場合は速やかに事務局まで報告してください。 
・体調管理と十分な水分補給を心がけてください。

最後に、当団体を通じたボランティアに参加されるにあたって、私たちが心がけていること、大切にしていることを以下にお伝えします。 
・「支援者」として活動することを意識し、被災地・被災者のためになる選択をする。 
・全ての作業は、住民の方の復興を支えるため・寄り添うための手段。臨機応変に活動する。 
・個人ができることは限られる。長期的な視点で復興を考え、無理な活動やできない約束はしない。 
・スタッフも、ボランティアも団体の枠組みの中で一緒に活動する仲間。 
互いにコミュニケーションをとりながら、一丸となって復興支援にあたる。 
活動に参加される方にもぜひ同じ気持ちで活動に臨んで頂けますと幸いです。

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現地の最新情報はこちらをご参照ください。
https://www.facebook.com/ngoyui/