Category Archives: 活動報告

011月/18

新年のご挨拶

新年のご挨拶

昨年は「平成29年7月九州北部豪雨」の緊急支援や「熊本地震」への支援活動を応援していただき、本当にありがとうございました。
2018年は、これまで関わった被災地の支援が、地元主体の支援活動に結び付くよう陰ながらサポートすると共に、災害NGO結の体制強化を意識して活動を進めてまいります。
まだまだ若輩者ですが、被災地を走り回り、課題を抽出し、自分たちは何が出来るか、どう資源を生かすのか、被災地の目線に合わせ災害NGO結らしく活動を行っていきたいと思います。
これからも「災害NGO結」を応援してもらえれば幸いです。
2018年もどうぞよろしくお願いいたします。

0512月/17

平成29年7月九州北部豪雨 緊急支援中間レポート3

9月と10月に緊急支援中間レポート12として、それぞれ朝倉市の現状を報告させていただきました。今回はそれに続き、発災5ヶ月経った朝倉での現状と課題等を報告させていただきます。

 

■活動報告

災害NGO結では発災直後から、緊急支援として、土砂・流木の撤去による家屋や家財の救出のため、重機やダンプの調整を行ってきました。7月5日から11月30日までに、2,433名が活動に参加し、重機501台、ダンプ401台が活動しました。詳細な活動地域は以下の通りです。
今後は災害NGO結に代わり、地元団体の【杷木復興支援ベース】が活動の調整を行います。*杷木復興支援ベースについては下記をご覧ください。

■朝倉のいま

◯形が変わり見えにくくなる避難
発災5ヶ月を前に、朝倉市内の避難所は全て閉所しました。住民は避難所から仮設住宅やみなし仮設などへ移り、それぞれ次のステップに進みましたが、形態は変われど避難生活に変わりはありません。【避難所】から出た人は【仮設住宅】に移る、というイメージが一般的なようですが、被災地ではそれに当てはまらない場合も多くあります。朝倉市でも、いわゆる建設型仮設に住む人は市内3箇所の合計で85世帯175人で、みなし仮設(民間借り上げ住宅)や公営住宅を含めた総数のわずか18%に過ぎません。また、みなし仮設の所在地も半数は市内ですが、半数が近隣の市町村になっているようです。建設型仮設住宅に比べ、所在地が分散しているため支援が行いにくいのがみなし仮設です。

*データは朝倉市から提供(2017年11月28日現在)

◯フェーズの移行
 発災から5カ月が経ち、外部から来た重機やテクニカルなボランティアの調整といった緊急期的な活動も落ち着き、地元団体が立ち上がり始める移行期へとフェーズの変化が見られます。緊急期後半で活動を共にするようになった地元(朝倉市近辺はもちろん筑後地方など福岡県内)の支援者たちを中心に、今後も継続して中長期的な支援活動が必要だという意識が生まれ始めた結果です。地元のメンバー中心の支援の仕組みとして、杷木復興支援ベースが誕生し、今後移行期として少しずつ知識と経験を持った外部団体から、長く被災地に寄り添える地元団体へと、支援活動の主軸が移行していく見込みです。

 

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■朝倉今後の課題

〇みなし仮設・在宅避難者への見守り、寄り添い
仮設住宅での見守り支援も重要ですが、見落とされがちな「みなし仮設」で生活を送る住民や、自宅の被災により生活する地域の環境が著しく変わった方への支援も必要です。どの被災地でも不安や孤独感を抱えながら生活をしている住民の方が少なからず存在します。年末年始が迫り、ただでさえ寒さが厳しくなり人恋しくなる時期、環境が大きく変わった地域の中で生活を続けなければならない方の不安感や孤独感は大きくなる一方です。特に高齢者や子どもたちのような自力で問題解決が困難な場合に、どうやって対処をしていくのかが更なる課題です。

〇存立が危ぶまれる集落に対するコミュニティ支援
朝倉市内では集落へ続く道路の寸断や水道・電気の生活ライフラインが経たれるなどの大きな被害を受けた地区がいくつかあります。何もかも全て土砂にのみこまれた地区もあれば、中には田畑(=仕事場)だけは無事だった地区もあります。
集落として再び機能するのか、
集落に戻れないのであればどこでコミュニティを再生させるのか、
元の場所は住居コミュニティとしての利用は出来なくても仕事場・趣味の場・生きがい作りの場として再生させることは出来ないのか…
景色が一変するような被害を受けた集落の方向性を示すことが、今後の地域を支える上で重要と考えています。支援者として地元の方々と多面的に関わり、コミュニティ再生支援の方法を探る必要があります。

〇農業の再生
激甚災害に指定されたことで、農地の現状復旧に国庫を使うことが可能になりました。しかし膨大な数の被害を行政が査定し、業者へ委託、復旧作業が実施されるまでにどれくらいの月日がかかるでしょうか。野菜やコメなど一年で作付けから収穫までを行う農家の再建は、土砂が流れ込んだ田畑・水路の復旧が終わった翌年から作付けが可能ですが、果樹園など収穫まで数十年もかかる農家の場合、農業再建までに長い時間がかかってしまいます。

〇生活困窮層の拡大
災害以前から厳しい生活を送っていた世帯などにとって、被災からの生活再建はさらに困難なものになりえます。被害家屋だけでなく仕事場(商店や農地)の再建も同時に進めねばならないケースもあります。仮設住宅やみなし仮設へ生活の場を移したものの、その後の生活再建が厳しく次のステップに進めない、という事態に陥る可能性もあります。そのような生活再建が難しい世帯にどう対応するのか、今後の大きな課題となると考えています。

 

■災害NGO結として

災害NGO結では、前述の通り、移行期として緊急支援から中長期支援へ移るフェーズの変わり目を、地元団体のアドバイザーとしてサポートしていきます。外部から地元へと支援活動の主軸が移行すると同時に、知識と経験の共有だけでなく、リソース(人・物・金)を地元へ結びつけるサポート、団体としての運営サポート等を一緒に活動する中で行っています。

 

■杷木復興支援ベース

地元福岡県から集まる支援者が中心となって運営行っている復興支援ベース。細く長くを念頭に息の長い支援を行っていきます。災害ボランティアセンターの縮小など、ボランティアの「受け皿」が少なくなる中で、それに代わり人が集まる場となるような場所としての機能も狙いの一つです。そして、今後出てくる問題や課題に、地元の力と今までの外部からの力を使い、細く長く柔軟に朝倉の復興に合わせて活動していく予定です。
杷木復興支援ベースについてはこちら

1310月/17

平成29年7月九州北部豪雨 緊急支援中間レポート2


9月の頭に緊急支援中間レポートとして、現地の状況や活動状況をお伝えしました。今回はそのレポートの続編として、現在判明している被害件数や、今までの活動件数について報告いたします。

【被災件数】
今回被災を受けた朝倉市は、旧朝倉郡甘木市・旧朝倉町・旧杷木町が平成18年に合併し誕生した、福岡県内で4番目に広い市です。そのうちの、旧杷木町と旧朝倉町、旧甘木市の高木地区等に被害が集中しました。

床下浸水から半壊(床上浸水)の件数は朝倉地域に次いで甘木地域が多いですが、大規模半壊以上の判定件数は杷木地域が突出しています。被害件数で見ても全体の4割が杷木地域のものであり、人的被害については7割以上が杷木地域の方でした。
朝倉市HP(平成29年7月5日からの大雨による災害対応・被害状況について)より

災害NGO結では、発災直後から緊急支援として、土砂・流木の撤去による家屋や家財の救出を行っています。7月5日から9月30日までに、1,746名が活動に参加し、重機372台、ダンプ338台が活動しました。詳細な活動地域は以下の通りです。

発災から3ヶ月、今までにない規模・範囲での被災に対して、既存の支援の枠を超え重機やダンプを現場へ調整してきました。多くの専門技術ボランティアの活動の甲斐あって、発災直後に比べて重機やダンプを必要とするニーズは落ち着いてきました。
▼今までの活動風景はこちら

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  • 被害状況の様子(災害NGO結のFacebook)→こちら
  • 緊急支援の様子(災害NGO結のFacebook)→こちら
  • 緊急支援中間レポート(二ヶ月目)→こちら

■今後の展望、課題

【農家支援】
発災直後は民家優先で支援活動を進めてきましたが、時間の経過・復旧が進むとともに、農家支援(仮の農道作り、流木撤去、収穫支援)のニーズへの対応も行っています。
2015年農林業センサス報告書(注1)によると、過去5年(2012〜2017)の間で朝倉市内の農業人口は減少の一途を辿っていることがわかります。今回の農地の被災により、今までの離農に拍車がかかる可能性があることが予想出来ます。
加えて、市内の農業人口の41%が農業による収入50万円以下の「小規模農家」ですが(注1)、被災した農地の復旧にかかる「工事費が40万円以上の場合は国の補助対象で、激甚災害指定を受けているため、農家の負担は数%の見通し。40万円未満の場合は、市が3割以内を補助する。」(8月24日付け西日本新聞、注2)とあるように、公的な支援が薄くなる可能性が高いのです。
朝倉市の特徴として、市街地から離れた地域に農地が多く、特に山間部に暮らす方々にとって、農業は産業である以上に生活の一部であり、欠かすことの出来ない役割を担っています。農地農道の復旧作業のお手伝いは、経済的な負担の軽減だけでなく、「農業のある暮らし」を取り戻すことで、気持ちを支えることにもつながっているのです。

【大規模半壊以下の支援】
また、10月5日付の西日本新聞の記事(注3)にあるように、日田市や東峰村と比べ、朝倉市は大規模半壊の被害件数が多く、費用負担の面から公費での解体が適応されない可能性が高いため、被災家屋の撤去費用が問題になることが予想されます。少しでも被災家屋の解体費用を抑えるために、今後家財出し等のニーズに応える必要があります。また、地区全体で大きな被害があり、集団移転を考えている場所でも、同様の問題が起こりうると考えています。
今後は、引き続き土砂や瓦礫の撤去へ専門的な技術を持つボランティアをマッチングすると共に、農家支援として農地の復旧作業のお手伝いやボランティアの受入調整などを行っていく予定です。
(注1)農林水産省「(2015年農林業センサス報告書)」
(注2)「豪雨農地復旧めど立たず 被害2000件、対応職員不足 朝倉市」西日本新聞(8月24日)
(注3)「九州豪雨3ヵ月、公費解体に格差 財源、被災数で住民明暗」西日本新聞(10月5日)

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こちらをご参照ください

▶寄付をする
皆様からお預かりした「お気持ち」は、支援のフェーズごとに相応しい形で、必ず現地に届けさせていただきます!

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079月/17

平成29年7月九州北部豪雨災害 緊急支援中間レポート

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9月5日で平成29年7月九州北部豪雨発災から2ヶ月が経過しました。
各地区で被害に遭われた方に心からお見舞い申し上げます。
一部報道にもある通り、この度の災害では大量の土砂と流木によって家や集落が大きな被害を受けました。
発災から2ヶ月経った今でも、未だ土砂を取り除くことができていないお宅が多数存在し、まだ立ち入ることができない地域もあります。
災害NGO結では、発災した7月5日から福岡県朝倉市に入り、2ヶ月の間、現地の状況に即した支援活動を展開してまいりました。
緊急支援は今後とも継続してまいりますが、私たちの活動を通して見える被災地の現状を、中間レポートにまとめました。
被害の全容は大きすぎて中々伝えきれませんが、私たちの活動を通じてその一端を知っていただけますと幸いです。
**中間レポート2はこちら**

■被害の状況

【概要】
今回の災害は集中的に降り続いた猛烈な雨により、河川の氾濫や山の崩落などが発生し被害が大きく広がりました。
気象庁によれば、「九州北部地方では、7月5日から6日までの総降水量が多いところで 500 ミリを超え、
7月の月降水量平年値を超える大雨となったところがあった。また、福岡県朝倉市や大分県日田市等で
24時間降水量の値が観測史上1位の値を更新するなど、これまでの観測記録を 更新する大雨となった」(*)
そうで、未だ嘗てない規模の雨量が、この度の災害の引き金となったことはいうまでもありません。
林業が盛んであった福岡県朝倉市では、山の崩落とともに土砂と大量の木々(伐倒したものも含む)が流れ出し、
山間部の集落のみならず、河口に近いところまで家々や田畑を飲み込んでいきました。
そのため、山から比較的距離のある道路も土砂と流木で埋め尽くされる状況となったのです。
*気象庁HPより抜粋
http://www.jma.go.jp/jma/press/1707/19a/20170719_gouumeimei.html

【人的被害】
(被災市町村全て)55名(死者36名、負傷者14名、行方不明者5名)
【住家被害】
(被災市町村全て)2967件(全壊288件、床上浸水1649件、床下浸水1376件)
【避難者数】
(被災市町村全て)95世帯・190名 最大避難者数4400名超(7月6日時点)
*件数は全て平成29年9月4日時点の速報値です。
福岡県HP 平成29年7月九州北部豪雨に関する情報(第105報)
大分県HP 「平成29年7月九州北部豪雨」に関する災害情報について(最終報)より引用

■災害NGO結の初動対応

7月5日の発災当日19時頃に福岡県朝倉市甘木地区へ入りました。
当日は災害対策本部や避難所等で情報を収集し、全国の支援者へ今後の支援に必要な情報を発信し続けました。
また、発災直後の混乱した状況での物資配布等のサポートなども行いました。
6日以降、近隣市町村で同じく被害が大きかった同県東峰村や大分県日田市等へも調査に向かいましたが、
各地の被害状況を比べると、朝倉市の被害が最も広範囲に渡り被害件数が多いと判断したため、
7月8日から朝倉市杷木地区を中心に活動を始めました。

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・被害状況の様子(災害NGO結のFacebook)→こちら
・緊急支援の様子(災害NGO結のFacebook)→こちら
*中間レポート2は →こちら

■支援活動内容

【重機ボランティア調整】

大量の土砂と流木に埋め尽くされた被災地では、人力だけではどうしても対処できない案件に多々遭遇します。

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このような状況下では、重機を使ったボランティアの活動が必要不可欠です。
重機を活用して条件を整えておくことで、一般的なボランティアの活動領域が広がるという側面もあります。
こうした背景から、災害NGO結では、大型トラックやバックホーの運転など
高度な専門性を持つ重機ボランティアの調整を行っています。
重機を扱うボランティアのネットワーク「DRT-JAPAN」等と連携を取り、
更に役場等に問い合わせのあった重機ボランティアの申し出を現場につなげることで、多くのボランティアが活躍できる状況を準備しています。
調整を始めた7月8日から9月4日まで、延べ数で重機265台、ダンプ249台、を現場へ調整しました。

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▲激流にのまれ、500M離れた道路を塞いでいた自家用車。
タイヤも外れエンジンも動かずレッカーが難しい状態だったため、重機でサポートしました。

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▲土砂や漂流物の撤去作業。
住民の方や一般のボランティアさんが作業に入れるように、お家までの道を確保することもあります。

【その他、技能を生かしたボランティア活動】

市内の南部に流れる筑後川から溢れ出た水は、大量の泥とともに付近の家屋に流れ込みました。
床下からの泥出しにあたっては、様々な被災地で技術を活かした支援を行っている「風組関東」ほか、
経験のある支援団体・ボランティアをコーディネートすることで、丁寧かつ効率的な支援活動を展開いただいています。

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▲水没した室外機。丁寧に土砂を取り除くと、復活させることが可能な場合もあります。

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▲浸水被害を受けたお家では、床下までキレイにする必要があります。土砂の撤去、消毒、乾燥、と手間暇をかけ復旧を行っています。

【情報発信】
Twitter、FacebookのSNSを通じて、現場の状況を感じられるような情報の発信を行っています。
Twitter https://twitter.com/saigaingoyui
Facebook https://www.facebook.com/ngoyui/

【支援団体間の情報共有・連携】
JVOADなど、市町村を超えて広域の連携・調整を図る枠組みに対し、会議参加などを通じて、
現場での問題点の共有と様々な課題に対する解決策の提案などを行っています。

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▲ボランティアセンターのミーティングにも参加します。
現場の状況や今後の方針を共有し、翌日の割り振りや作業の進め方などの提案をさせていただくこともあります。

■今後の展望、課題

過去の災害地の経験から、復旧・復興の足がかりとして、地元で活動する住民の動きをサポートすることが
支援者の寄り添い方として望ましいと考えています。そのため、災害NGO結として自らプロジェクトを推進するのではなく、
長く時間のかかるであろう復旧期を乗り越える事が出来る様、住民グループのファーストステップを支援する予定です。
ノウハウ、リソース(人・物・経験)の提供を通じ、地元に伴走しながら運営サポートをしていきます。
そして今被災で一つ特徴的とも言える果樹園の復旧復興を切り口に、以下のように支援の道筋を作るお手伝いを行う予定です。

【農業支援(果樹園復旧支援)を通したコミュニティ支援】
朝倉市は果樹栽培が盛んな地域ですが、今回の災害で特に山間部の果樹園が大きな被害を受けました。
山間部へのアクセスの問題や、一般のボランティアセンターでは扱いにくい産業振興系の分野であることから、
果樹園の土砂搬出や漂流物撤去を行い、出荷できる体制を築けるよう、支援をはじめています。
また、こうした農業ボランティアの調整機能を地元との協働で構築し、
社会からの関心・認知度の向上と交流人口の増加につながる仕組み作りを行っていく予定です。
これにより、離農と地元のコミュニティの消滅を防ぎ、将来的な朝倉市の復興を後押しできればと考えています。

大量の土砂と流木の撤去作業を続けるかたわら、
本来的には「暮らすことができる」ようになるまで支援を続けたいと考えています。
しかし、そのためには継続して活動を行える組織的な体力とたくさんの人手が必要です。

例えば、上記で活動を紹介した通り、雨を起因とする災害でも被害の形は様々で、
それによって支援のアプローチも大きく異なります。
床下の泥出しは、人手と知見が必要ですし、土砂に埋もれた家屋から家財道具をレスキューするためには、
人手と重機が必要になります。
そして、どんな活動も「依頼者」である住民としっかりお話をし、寄り添いながら実施していくことが不可欠です。

災害NGO結は、災害地において、主に必要な支援を必要な場所・人につなぐ連携・調整の役割を担っていますが、
支援の現場ではそれぞれがそれぞれの役割を全うし、復旧・復興に向けて一丸となることが大切です。
皆さんも、ぜひその一員として、できることからご協力をよろしくお願いします!

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237月/17

平成29年7月九州北部豪雨災害支援ボランティア募集※活動参加は杷木復興支援ベースまで!

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2017年7月5日から6日にかけて降り続いた豪雨の影響で、九州北部の各地で大きな被害が出ています。

災害NGO結では、福岡県朝倉市内にベースキャンプを設け、行政や災害ボランティアセンターとの連携のもと、各地区・その人に必要なボランティアをコーディネートしています。

被害の出ている地域では、慣れない避難所での生活、大量の土砂に埋もれた家の片付け、これからの暮らしの再建への不安などが住民の方の大きな負担になっています。誰かがそっと手を貸すだけで、一歩また一歩と進める方がいらっしゃいます。
ぜひ、みなさんのお力を貸してください。

【災害NGO結 ボランティア募集要項】
*災害NGO結での募集は終了しました。沢山のご参加ありがとうございました!
九州北部豪雨での支援活動は、地元団体が継続して行っています。
詳しくは、杷木復興支援ベースまで。

<活動内容>
・家屋・住居周りの清掃作業
・重機による土砂撤去など(有資格者のみ・重機持参のみ)
・避難所運営支援(有資格者歓迎)
・結ボランティアコーディネートサポート(長期の方のみ)

※活動内容は現地状況に応じて結スタッフが決定します。

<活動場所>
福岡県朝倉市杷木地区を中心に、平成29年7月九州北部豪雨で被災した地域

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朝倉市の中でも被害が集中している杷木地区。
平成の大合併で朝倉市となる前は、杷木町として一つの行政区でした。そのため行政機能が弱く、支援が届くのに時間がかかっている傾向があります。
杷木は、山並みが美しく温泉街も近い地区ですが、今回の大雨で複数の川が反乱し、山からの真砂土と植林地の木が流木として大量に流れ込みました。
1階まで土砂と流木に埋まった家が続く地区や、未だに道が寸断され孤立状態の地区、なかったところに川のように出現した土砂の流れなど、被害の爪痕が色濃く残る場所が多数あります。

▶︎交通アクセス
◯車で来られる方 大分道杷木IC降りてすぐ
◯高速バスで来られる方 西鉄「杷木」停留所から徒歩10分

<募集期間(暫定)>募集は終了しました。
7月24日~10月31日 ★延長しました!
※期間は今後も延長となる可能性があります。

活動の様子をTVで紹介してもらいました。→ http://rkb.jp/news/news/39385/

<応募要件>
・18歳以上の心身ともに健康な方(18歳未満は保護者の同伴が必要です。)
・現地到着までにボランティア保険(天災タイプ)に加入している方
「ボランティア保険」は、最寄りの社会福祉協議会の窓口にて登録できます。
※重機の取り扱いをされる中で起こった事故に対し、災害ボランティア保険がおりない場合があります。
・現地での活動・生活に必要な衣類や日用品を準備できる方。
・共同生活・団体行動に抵抗がない方
・被災地の状況に合わせて、柔軟に動ける方

<持ち物>
・健康保険被保険者証…病院にかかる際に必要です
・ボランティア保険加入証明書…コピー可
・作業着(原則長袖長ズボン)
・作業道具(あれば/角スコップ・一輪車など持ち込み歓迎)
・雨具・長靴(鉄板インソール)
・各自必要な着替えや日用品
・食料
・運転できる方は免許証コピー

<現地での滞在環境>
現地での宿泊場所を確保できない場合はご相談ください。

<重機持ち込みできる方へのお願い>
現地のニーズによって、必要な重機の種類も変わってきます。
現在は土砂のかき出し、搬出が主なニーズなので

・重機:ユンボ等、コンマ2以下で、バケット・平爪
・車:ダンプ2t~4tサイズ

を募集しています。
チェーンソーやハサミ等のニーズは今のところほとんどありませんが、それでもご了承いただける方のみご応募ください。

<応募方法>
こちらのフォームから申し込みをお願いします。

ご寄付のお願い


上記取り組みに賛同いただける方は、ご寄付のご検討を宜しくお願いします。
皆様からお預かりした「お気持ち」は、支援のフェーズごとに相応しい形で、必ず現地に届けさせていただきます!

【ゆうちょ銀行の口座をお持ちの方】
ゆうちょ銀行 記号14760 番号6772101
名称 サイガイエヌジーオー ユイ ユイ

【ゆうちょ銀行の口座以外からの方】
ゆうちょ銀行 店名 四七八(読み ヨンナナハチ)店番 478 普通貯金
口座番号 0677210

107月/17

2017年九州北部豪雨災害における緊急支援を行います

泥とバイク2

この度の2017年九州北部豪雨災害において被害にあわれた方々には心よりお見舞い申し上げますとともに、亡くなられた方々とご遺族に深くお悔やみを申し上げます。また、未だ行方不明の方の一日も早い救助を心より願っております。そして、自身も被災しながらも現地の復旧に尽力されているみなさまに敬意を表します。

今回災害NGO結は、微力ながらも緊急支援として、被災された方々が一刻も早く普段の生活に戻れるようご協力させていただきます。発災直後から、大きな被害を受けた福岡県朝倉市・東峰村、大分県日田市を周り、状況の把握を行ってきました。この三市町村を中心に、以下の緊急支援プログラムを行う予定です。また、2016年から支援を行っている熊本でももやいハウスの運営サポートを継続して行います。

活動内容1

災害ボランティアセンターが立ち上がり、今後も沢山のボランティアが活動に参加することと思います。現場での復旧作業ももちろん重要ですが、一人ひとりができることをできる場所で行っていただければと思います。また、今後も日本各地で風水害の危険性が高まる季節です。地元の防災を見つめ直し、各地で減災のための体制づくりが進むことを願っています。

057月/17

福岡県・大分県での大雨に関して

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九州北部で今までに経験無い記録的大雨の影響により、大きな被害が出ています。現在代表前原が福岡県に入り、災害対策本部や避難所などで状況把握・調査を行っています。最新の情報は災害NGO結のTwitter @saigaingoyuiで発信していますので、そちらをご覧ください。

明日にかけ福岡県・大分県で雨の予報です。まだ被害が大きくなり、2次被害の可能性もあります。今後も安全を確保しながら情報収集を続ける予定です。新たな動きがあれば随時このHPで報告をあげていく予定です。

174月/17

熊本地震から一年

2016年4月14日・16日に熊本・大分地方を襲った「熊本地震」から1年が経ちました。緊急期から活動を始め、今に至るまで、現地の声を聴きながら支援を展開してまいりましたが、非常にむずかしい時期に差し掛かっていることを感じます。大きな被害に見舞われた地域でも、再建の道を歩む方もいれば、今後についてまだ明確な答えを出していない方、仮の暮らしで困難を抱える方、様々です。

多様化する状況を、各地に足繁く通い地域住民と話をしたり、各方面から情報を集めることで把握し、あるべき地域の姿にしていくためのお手伝いをするのが、自らの役割なのではないかと考えています。

担い手育成など、まだまだ支援活動は継続して行ってまいりますが中間報告にて活動のあゆみを報告させていただきます。

icon_1r_48熊本地震 中間レポート(2017年3月31日時点)

熊本地震に関する過去の投稿はこちら

313月/17

熊本地震に関する取り組み

長期化する支援を見据えつつ、

まずは「いま」できることを

4月14日と16日に起きた前震・本震の被害に加え、未だに続く余震活動。住民にとって、震災は終わっておらず、今も生活の中に不安な影を落とすものです。
災害NGO結では、初動期の状況把握から活動を始め、長期化を見据えた継続的な支援活動・住民主体の取り組みの応援を行なっています。
(日々の活動の様子はFacebookにて発信しておりますので、そちらも合わせてご確認下さい。)

 

災害NGO結の熊本地震に関する取り組み


  1. 初動調査
    4月14日、いわゆる「前震」と称されているM6.5の地震が起きた後すぐ、翌15日の午後には熊本県益城町に入り、被災状況の把握に務めました。16日にはM7を越す「本震」を経験。以降も余震が続く中、近隣市町村を巡回しながら、情報収集とこれまでのネットワークを活用した各地での連携促進、孤立していた地域への物資提供や燃料補給など緊急期に必要な支援活動を行いました。

     関連記事:2016.4 熊本地震
  2. 地域コミュニティ支援プロジェクト
    被災してもなお、自分の生まれ育った場所・暮らした場所を愛して地域で生活を続けようとする方を応援するため、プロジェクトを始動しました。地域で「その人らしく」生きていくため、個人だけでなく、地域全体を応援し、地域住民が主役となり支援の輪を広げられるようサポートを行う取り組みです。

     関連記事:地域コミュニティ支援プロジェクト
  3. 熊本災害支援「もやいハウス」
    発災から月日が経つ中で、震災から復興まで長期間にわたり「支援の力」を絶やさないよう、支援者(団体・個人も含む有志の方々)の拠点、地域住民との交流の場としてのスペース「もやいハウス」を設置・運営しています。

     関連記事:熊本災害支援「もやいハウス」

 

ボランティア活動をご検討されている方へ(もやいハウス)


上記取り組みに賛同し、実際に現地での活動を考えている方は、まずは一度メールでのご連絡をお待ちしています。(現在は災害NGO結にて運営のサポートをおこなっております)

メールアドレス→moyaihouse.kumamoto★gmail.com (★を@に変えてメールしてください。)

 

ご寄付のお願い


上記取り組みに賛同いただける方は、ご寄付のご検討を宜しくお願いします。
皆様からお預かりした「お気持ち」は、その場所・その時期にふさわしい形で、必ず現地に届けさせていただきます!

【郵便局の口座をお持ちの方】
記号14760 番号6772101
名称 サイガイエヌジーオー ユイ ユイ

【郵便局以外の口座の方】
店名 四七八(読み ヨンナナハチ)
店番 478
口座番号 0677210

 

1511月/16

熊本災害支援「もやいハウス」

【もやいハウスとは】
熊本地震の震災直後、日本各地から沢山の支援者が熊本に集まりました。しかし半年という月日が経つ頃には、少しずつ「支援の力」が減っていると感じられました。

災害地では、震災から復興まで長い期間「支援の力」が不可欠です。そのため、少しでも細く長い支援活動を展開することが、被災地の力になると考えています。そこで、支援の方々(団体・個人も含む有志の方々)の拠点、地域住民との交流の場になって欲しいと願い「もやいハウス」を運営しています。
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