爽やかなお天気が続いた5月の能登。外からの支援と地元の人が少しずつ混ざりはじめる空気を感じた月でした。
能登の活動は現場ニーズが落ち着いたので、ときどき産業支援に切り替えています。

能登のために何かしたい、と思ってくれている方はまだ多いはずです。
一方で一日だけ来てすぐに手伝えることが減ってきました。
能登のために動きたい人たちをどう受け止めるのか。
小さな町一つ分に近い7,000人以上が流出した奥能登で、地域に関わる人をどう維持していくのか。

そんな考えの中にいた5月に、とてもストンと腑に落ちた話が
地域の善意にタダ乗りしてきたからお米が安かったということ。
ある農業法人の方いわく、
住民が激減した結果、地域の維持が追いつかない。
今までは地域総出で、田んぼの草刈りや水路掃除などをやっていた。
つまり、地域の農業は地域のボランタリーな動きで維持されていたということ。
田舎の伝統的な善意があったからこそ、お米が安く市場に出ていた。
都市部で気軽にお米が買えたのは、地方の善意にタダ乗りしていたから。
人口減少で現状維持は難しいのだから、全国でお米を食べる人たちが稲作環境の維持に参加するべきではないか。
食べる人も一緒に農業しようよ。
とのこと。
その通りだなぁと深く共感します。
これは能登以外の各地でも起こっているはず、もしくは今後起こってくるはずです。

人口が減ったとはいえ、もとの地域で住んでいる方も仮設で住んでいる方もたくさんいます。
住む場所(仮設か自宅か)によって地域が分断されがちでもあるので、元の地域単位での取り組みが今後ますます必要だと思っています。

生協さんの力をかりて、5月は2か所で地域のたこ焼きサロンができました。
当時避難所だった、体育館でたこ焼き企画を実施しました。
避難所だったときの記憶のままだった方もいらっしゃったはず。
生協さんに丁寧に告知に回ってもらい、当日は100人近い方が顔を出してくれました。

元気にしてたか?と久しぶりに声をかけあっていたり、新しい出会いの場になっていたり。
いろんな人が混ざり合う良い空間だったように思います。
7月以降も地域でのサロンの機会を作れるので、こうした場づくりのお手伝いが続けられたらと思っています。

ご支援でお預かりした軽トラを、珠洲の支援団体【ストランダー】にお届けしました。
今はまだ沖縄ナンバーですが、そのうち石川ナンバーに切り替わる予定です。
2019年に預かり、いろんな被災地を渡り歩いてきた一台です。今後も能登で愛用されることになるのは嬉しいことです。

奥能登の各地で支援団体が生まれて、それぞれの特色を出しながら活動が続いています。
発災後のにっちもさっちもいかない時のエネルギーで動いてきた団体たちが、少しずつ考えながら形を変えていく時期でもあると感じています。
災害で辛く悲しいことがたくさんあったけれど、だからこそいい巡り合わせもたくさんあった。
良かったことに数えられることが増えるように、地元の団体の応援をささやかに続けます。
町野でも有志の動きがあり、ニーズ対応を一緒に進めています。
技術面や資機材面をサポートしながら、無理しない体制がつくれるといいなと見守っています。

研修や会議で、県外にいる時間も少しずつ長くなってきています。
滋賀県の災害時中間支援組織を考える場にお邪魔したり、京都のイベントにお声かけいただいたりしました。
前からずっと行きたかった、つくばの研修センターにも訪問。
災害時に支援できる人を増やすための、高度なトレーニング環境が進化しているようです。
近畿でも災害対応を見据えた研修などができるように、夏からはもう少し近畿にいる時間を増やしつつ、防災や平時からの取り組みを強化するための体制づくりを進める予定です。











































