新年一番最初のイベントは、葵区で借りている拠点でのお餅つきでした。
土砂崩れなどの被害が大きかった葵区油山地区。災害発生後すぐからお手伝いで関わったご縁で、油山地区の2カ所で宿泊拠点として場所を借りていました。
その後、はままつna net経由のご縁から、油山地区の被災した家を借りることになりました。
年末からそのお宅の壁や床をはがして応急的に作りながら、宿泊拠点としています。被災した家を借りて拠点とするのは、長野・人吉に続いて3回目です。
今回の拠点整備には3つの目的がありました。
①宿泊拠点
はままつna netや、結や連携して活動するSOHなどのメンバーが宿泊できる場所の確保。宿泊拠点を整備することで、ボランティアの確保につながると思っています。
②実践の場
再生の行程を経験すると、家屋の構造がよく分かると思っています。
壁床をはりながら、電動工具になれてもらう機会にも。
ちなみに今回は、別の被災した建物の部材をはがして壁材などに再利用しました。はがす・直すで、研修の会場としても2回使用しました。
③もとの住民Kさんの居場所づくり
拠点の家は、災害まで使われいました。介護の問題などがあり、災害後すぐに細かな片付けもそのままに、別の場所に避難されている状態でした。
Kさんがとても地域とのつながりがある方だともお伺いしたので、地域に戻ってくる機会と居場所を作れたら、コミュニティの分断を防げるのではという狙いがありました。
実は、餅つきもこのKさんと地域の接点を持つためでもありました。
もともと地域のイベントなどを企画したり盛り上げる立場だったようで、Kさんが時々でも地域にいるといろいろな地域の取り組みが始まるのではとも思ったからでした。
外部から支援者が関わるようになったことで、残っていた家の片付けにも前向きになられました。
時々いらっしゃって荷物の仕分けをしています。
まめっ隊やふらっとに登録してくれたボランティアさんたちにもお手伝いしてもらいながら、災害後の片付けがだいたい終わりました。
この家については、今回たまたま使わせてもらうことになり、片付けを一緒に進めることができました。
他にも、災害後すぐに別の場所に避難してしまった方のお家などで、1から片付けや復旧を進める必要があるケースはちょこちょこあるのはと思っています。
(実際、いろいろな理由で今から片付けを始めるニーズがまだあがってきます)
こうしたニーズの対応には、長い時間がかかります。その分、地元で長く対応できるところがあると助かる人が多くなります。
そして、被災者支援者両方の集まる場として、清水区にできた、みんなの居場所ふらっとがその機能の一部を持ち始めています。
「みんなの居場所ふらっと」
清水区の技術ニーズ対応の集合場所として、ふらっとに支援者が出入りするようになってきました。
近くの方が様子をうかがいに来たり、うわさを聞いて家屋の相談にいらしゃる方もいました。
支援者も地域の方も集まっていくから、あそこに行けば相談できると思ってもらえるような場所に近づいているようにも思います。
「災害」というくくりだけでなく、もともとの課題を考えたり、地域でつながる場にしていきたい、という動きもあります。
今後はもっといろいろな人たちを巻き込んで、居場所としての機能を広げるような見込みです。
災害をきっかけに生まれた場所として、今後もその役割を見守りながら、もう少しサポートを続ける予定です。
新潟
2022年8月の豪雨で被害があった、新潟県村上市。
台風15号の対応のために静岡へ向かって以来、寒波襲来などにも阻まれてなかなか訪問できていませんでした。ようやくタイミングが合って北上。
土砂崩れで大きな被害を受けた小岩内地区は、少しずつ復旧工事が進んでいました。といっても、ここからまた砂防ダムや河川の工事で復興には数年かかる見通しです。
被災された方の見守り事業や小岩内地区のことについてもまだまだ気になるので、今後も雪のないタイミングを狙って訪問できたらと思っています。
沖縄
ひそかに、2023年の目標は毎月帰省としています。沖縄の所在を置く団体として、ちゃんと沖縄の軸足を作っていきたいなと思っています。
今回は、たまたまお声掛けいただいた、沖縄県産業資源循環協会さんや地域社協さんと顔合わせしたり、琉球新報さんの取材を受けたりしました。
恒例にしたいと思っている4月の沖縄研修も含めて、今後も沖縄の活動を少しずつ増やしていけたらと計画中です。