015月/20

今年の活動について

新型コロナウイルスによって犠牲になられた方のご冥福をお祈り申し上げます。また、沢山の闘病中の方の早い回復と、先の見えない中今いる場所で踏ん張る沢山の方たちが一日でも早く「日常」を取り戻せるようにと願うばかりです。

そして、色々なものを犠牲にしながらもそれぞれの最前線で働かれている方々に感謝申し上げます。

昨今の新型コロナウイルス蔓延に際して、お知らせです。
災害NGO結は、今年自然災害が発生しても自主的には被災地へ向かわない予定です。

一人ひとりの命を守ること
そのために拡大させないこと
を優先します。

そして
・安全な活動を再開できるまでの最低限の生活ができる準備として、居場所や食料の確保
・被災地や現場の活動で使える資機材の貸し出し体制の構築
・地域からの要請に応じた専門家(災害支援)派遣
などを進めます。

現時点では、被災地に出向くことでウイルスを持ち込む、活動中に感染する等、感染拡大を防ぎ、現地で被災者・支援者両方の安全を確保しながら活動する手段がありません。また、ボランティア保険や労災など、色々な補償制度も適応されない可能性が高いため、何かあった場合の個人への負担が大きすぎます。複合災害の問題点についてはこちらから

自然災害が発生したら直ちに駆けつけたいと考える支援者も沢山いらっしゃるはずです。
災害ボランティアセンターが規模を縮小または、開設されない可能性もあります。そうなると益々、駆けつけなければと思う人もいるかもしれません。

実際に過去にも、安全が確保されていない場所にボランティアが向かうということがありました。ナホトカ号重油流出事故では、安全性が確保されていない状況下での活動によって死者も出ています。

しかし今回は、活動中に感染して命を落とすだけでなく、外部から持ち込んで被災地の方の命を危険に晒す可能性もあります。

緊急支援として我々が出来ることも多いかもしれませんが、それよりも命を守るための行動が優先されるべきだと考えます。
(我々の活動は、緊急支援であって救急救命ではありません)
明確な感染防止策や、治療法がない状況下では、今いる場所から大きく動き色々な人と会うリスクは相当なはずです。

出水期が目前に迫る今、それぞれが出来ることとやるべきことを考えてほしいのです。ちょっと冷静に一呼吸置いて、自分の担うべき役割を、何事も起こっていない今だから出来ることは何なのか。

今年私たちは被災地へ行くべきなのか。

ただ、そうは言っても、自然災害は毎年起きています。今年もどこかで(大なり小なり)住宅浸水や土砂災害や地震など、被害が発生するはずです。そのとき資機材だけでなく、現場のノウハウや他の被災地での経験に基づく知識が被災地にとって必要だとも感じています。

そのため、災害NGO結として自主的な活動は休止しつつ、被災地からの要請があった場合に限り、災害支援の専門家派遣という形で協力したいと考えています。もちろん出来得る限りの安全策を取った上で必要最小限の活動とします。

コロナ禍は、色々な常識や価値観が変わっていく一つのきっかけになりそうです。

日本は今まで幾度となく降り掛かってきた自然災害を、地域の助け合いの力を借りて乗り越えてきましたが、高齢化などで力が衰えてきた地域や都市部では地域だけでの解決が難しいため、ボランティアという仕組みが活用されています。
しかし、年々大規模化する災害は地域の力とボランティアだけの力で解決できるものではなくなってきています。

複合災害という事態も想定しなければならない今、ボランティアという個の集合体で形のない組織を活用する仕組みだけで良いのでしょうか。

ボランティアではなく災害支援の専門家が育ち、ボランティアとして無償ではなく公的な補償として被災地が支援を受けられることが望ましいのではないでしょうか。災害支援の現場でも、大きな仕組みで支えられるようなシステムを考えてほしいと思っています。

新型コロナウイルスについては分かっていないことも多く、ワクチンや特効薬などの整備がどれくらいかかるのか見通しが立てられません。日々変わる状況をしっかりチェックしながら、状況に合わせた活動を考えていきます。

大きな変更があった場合は、随時、HPやFBなどでお知らせしていきます。