036月/21

人吉・長野レポート【5月】

人吉市

今年の西日本は例年より2週間も早い梅雨入りとなりました。
九州では5月でありながら警報が鳴り響くような大雨が何度も発生。
また5月31日には台風31号がフィリピン沖で発生するなど、今年の出水期が気になる次第です。

各団体との作業連携

雨が降ったことにより、今まででは無かったニーズがちらほらと出てきました。
そのうちの一つに、自宅近くの側溝の水が溢れだし、敷地内や再建中の家屋内に水が入ってきた、というお宅が。
仲間が駆けつけ原因をつきとめ、応急処置をして最後は連携団体のみんなと手作業で泥出しを行いました。
被害の発生から解決まで、スムーズに対応できているのは発見してくれる目がたくさんあり、そして協力してくれる団体がいるからです。
定期的に開催している連携会議ですが、その成果が見られた瞬間でした。

連携団体
め組JAPAN熊本支援チームくまもと友救の会
人吉市社会福祉協議会おれんじぴーすDRT-JAPAN長崎-
レスキューアシスト熊本Borderless Fire Kumamoto

再建ニーズ

人吉を見て回ると解体工事が進んでいる家屋が増えてきたように思えます。
そんな中で、壊す予定だった自宅を悩んだ末に再建したい、と相談に来る住民さんがいらっしゃいました。
理由は、ご近所さんからの戻って来て欲しいとの声、大切なお庭をやっぱり守りたい、と色々です。
そんな住民さんに寄り添い、相談に乗りながら作業を進める毎日でした。
全て私たちがやるのではなく、大事なお家を一緒に再建する、個人や地域のエンパワーメントを大切にしています。

 

コミュニティ支援

今まで復旧作業に入った各市町村の集会所。
集会所に限らず、被災してできなくなってしまったことはたくさんあるけど、できる範囲で少しずつ再開していくことが大切です。
支援の「種」から「芽」をはやす、そのための準備をちょっとずつスタートさせています。

 

長野市

長野県での活動も、続いています。
4月の遅霜の影響で、やはり今年の実りが少なくなっているようです。

本当は、花や実も段階で、育てる実を決めて、何度も摘花や摘果するのですが、落とす花や実がないところも多いようです。
「仕事がなくなってしまって、何しようかなぁ」なんて声も聞こえます。
令和になってから、いいことがないよ、とこぼす方もいます。
自然と向き合いながらの第一次産業には、大きくしわ寄せがきていると感じます。

長野の5月はこんなことがありました
・保養キャンプに参加
・さつまいも植え
・豊野ベース片付け
・かりぐらし

 

保養キャンプ

2011年から連携をしている団体で、SeedsOfHopeという団体があります。災害時の緊急支援もやりますが、2011年から継続して、福島の子どもたちの保養キャンプを開催しています。ちょうど、長野市のお隣の信濃町にあるお家をお借りして、キャンプを実施していたので、長野の野菜を持っておじゃましてきました。

 

さつまいも植え

去年のさつまいも収穫に続いて、近くの保育園の子どもたちと一緒に、さつまいもの苗を植えました。

ちなみにさつまいもの苗は、熊本地震で被災した農家さんから買わせていただきました。
受け取りに行った時にお話を伺うと「ちょうど1週間ぐらい前に家を再建できたよ」とおっしゃっていました。
それぞれ、どの地域も被災から時間が経つと注目が薄くなりますが、まだまだ、再建の道半ばです。

そんなさつまいもを、ふらっと農園のはたけに植えました。去年と同じ場所です。
初めて植える子も、何回目かの子も、元気に楽しそうに植えてくれました。

植えるための穴を掘るのが楽しかったり、近くの虫と遊んだり、何もなくても遊べちゃう子どもたちは、見ていて飽きません。
当日近くにいた奥様方も、子どもたちの声があってにぎやかで良いね、と見守ってくれていました。

ふらっと農園、保育園からは子どもたちの足ではちょっとあるけど、もともとお散歩コースにあります。
これからもお散歩のついでに、お芋の成長を見守ってもらう予定です。
こうして、地域の方と保育園の子どもたちと、みんなが関わる場所になればいいなと思っています。

 

豊野ベース片付け

2019年12月ごろから借りていたお家を、返すことになりました。

もともと全壊判定を受けた被災したお家で、借りる時には空き家で、今後の方針が決まっていませんでした。お家の方が公費解体を決断されたので、それに合わせて退去となりました。

 

お借りする時に貼った壁や床・断熱材は、使えそうな物を撤去。東京の子どもの遊び場や、和歌山など、支援仲間にお譲りして活用してもらいます。

結の長野事務所は、6月から徳間のヒルトップ(かりぐらしプロジェクト)に移します。

 

かりぐらし

コロナ対策事業として、住宅付きの就労支援事業を長野県社会福祉協議会さんと一緒に進めています。

4月までは3人だった入居者ですが、5月に入って3人追加となりました。

海外から帰国した、長野であたらしいことに挑戦したい、など理由は違いますが、いろいろな所に、コロナの影響が出てきた結果の利用だと感じています。

コロナの影響が出だしてから丸一年以上。今までは耐えられたけれど、そろそろ限界、という面もあるのかもしれません。

事業としての予定は、一年のため11月までですが、状況を見ながら、今後どうしていくかを検討するつもりです。