10月レポート

台風15号

静岡市葵区

土砂崩れのあった地域が多いのが葵区です。SeedsOfHopeなどの支援団体と連携し、葵区の山間部から近い地域を中心に土砂撤去ニーズの活動をサポートしました。

山間部は現場調査に行くにも時間がかかり、状況把握に時間がかかりました。
崩れた場所までの入口が狭かったり、土砂搬出のルートを確保しづらい場所などもあり、ひのきしん隊など人力でのサポートも組み合わせながら現場対応を進めてくれました。

10月中頃からは、DRT系の重機支援チームも葵区入り。各地に点在する土砂崩れ現場の対応を続けてくれています。

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災害後、家屋や民家の敷地や民有地に流れ込んだ土砂などを行政が撤去する、宅地内土砂撤去の制度があります。
公的な制度による撤去と、NPOによる重機対応と、ボランティアセンターの人手での対応、誰が対応したほうが一番効率よいか?は現場によって違います。
土砂崩れや堤防の決壊現場など、土砂量が多い現場では重機などより大量の人で対応したほうが効率良いような場所もあります。

家屋がからむニーズや、生活エリアに近い用水路などの安全確保ニーズなど、優先順位を考えながら重機チームが対応しています。

宅地内土砂撤去

行政が地元の地元業者などに発注して実施される。どうしても調査や発注など準備が大変なこと、河川や道路啓開など公共的な場所を優先、などの理由から個人の敷地への対応が遅れることもあります。それでも、公的制度の性質を理解し、行政・業者・NPOなど関係する機関が役割分担できれば、復旧が早く進みます。

 

静岡市清水区

被害件数が一番多いのが清水区です。国道沿いに大型店が並ぶような街中も含めて、河川近くの住宅街がいくつも被害を受けました。入り組んだ場所も多く、ボランティアセンターの設置場所など、支援基盤をつくる場所を確保するのが第一関門だったそうです。

センターに寄せられたニーズには、技術支援が必要なケースも多く、そうしたニーズの整理・活動調整を引き受けました。

清水区・葵区共に、被災件数に対して災害ボランティアセンターに寄せられる困りごとが比較的少ないことが課題として挙げられます。

被災地域が点在して多いこと、一つひとつのエリアでは被害件数が多くない場所もある、7年前にも浸水被害を受けているような水害常習地域があり、よくも悪くも慣れていること、ボランティアセンターの存在を知らない・水害後何をした方がいいのかを知らない、などが考えられます。

支援が必要な人を見つけて、必要なだけのサポートをすることの難しさを感じる状況です。

ボランティアセンターに寄せられるニーズの上がり具合は落ち着きを見せていますが、完全にゼロにはなりません。春にかけて、ポロポロとニーズがあがり、細く長い現場サポートが必要になるのかなと見ています。

 

沖縄

被災地支援での関わりがある、大分の支援団体NPO法人リエラからお声掛けいただき、彼らが受け入れサポートをしているウクライナファミリーの沖縄ツアーに同行。
沖縄の拠点を宿泊場所として使ってもらいました。

何ができるか?と考えていた課題に関わるきっかけをいただきました。
慰安旅行で沖縄に来ていたため、こちらからの質問は控えましたが、それでも数日の間にいろいろなお話を聞けました。

ウクライナに関わること、沖縄でいろいろな人を受け入れること、それぞれ今後も継続していけたらと思っています。