Category Archives: 災害支援

113月/26

15年の活動記録

災害種別
水害
地震
複合災害
その他
2011
東日本大震災
地震
📍 宮城県仙台市ほか
死者15,467人・行方不明7,482人。住宅全壊約10万棟・半壊約10万棟(内閣府)。最大震度7。戦後最大の自然災害。
災害VC運営支援
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結の動き・学び
前原土武が仙台市から活動をスタート。仙台市のボランティアセンターでサテライトを作り、効率よくニーズ対応できるような仕組みづくりが必要と気づく。
被害・支援の特徴
複数市町村すべてで災害ボランティアセンターが立ち上がった。多くの支援団体がこの災害をきっかけに立ち上がった。
7月新潟・福島豪雨
水害
📍 福島県金山町
災害VC運営支援
紀伊半島大水害
水害
📍 和歌山県那智勝浦町
死者56人・行方不明者5人。全壊240棟・半壊1,753棟。(和歌山県)土砂崩れと河川氾濫が同時多発。
災害VC運営支援
2012
つくば竜巻災害
その他
📍 茨城県つくば市
死者1人・負傷者37人。住宅全壊71棟・半壊149棟(消防庁)。
災害VC運営支援
7月九州北部豪雨
水害
📍 熊本県阿蘇市
死者30人・行方不明者3人。全壊276棟・半壊2,306棟。(防災白書)阿蘇地域を中心に土砂崩れが多発。
災害VC運営支援
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結の動き・学び
自己資金が尽きて、結として支援金募集を始める。災害後約2年をかけて、豪雨の記録集を作成、地元へ寄贈する。
2013
山口島根豪雨
水害
📍 山口県萩市
死者2人・行方不明者1人。家屋被害1,126棟(萩市)。河川氾濫で住家に被害。
災害VC運営支援
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結の動き・学び
月に一度ボランティアセンター立ち上げに関わる。
島根西部豪雨
水害
📍 島根県浜田市
災害VC運営支援
台風18号
水害
📍 滋賀県高島市
災害VC運営支援
伊豆大島大水害
水害
📍 東京都大島町
死者36人・行方不明者3人。島の約1割が土石流に被災。住宅全壊137棟。
災害VC運営支援
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結の動き・学び
離島の支援の難しさを実感。ボランティア希望者へ島で活動するための制約を提示する仕組みを提案(宿泊場所・移動手段の確保など)。
2014
山形県豪雨
水害
📍 山形県南陽市
災害VC運営支援
台風11号
水害
📍 徳島県那賀町
災害VC運営支援
広島土砂災害
水害
📍 広島市安佐南区・安佐北区
死者77人(関連死含む)。住宅全壊179棟。166箇所以上で土砂災害が発生。
災害VC運営支援
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結の動き・学び
連携が強い地域での復旧作業の進みが早いことを目の当たりにする。地域の人と一緒にボラセンを立ち上げると、細やかな支援が可能になると体感した。
長野北部地震
地震
📍 長野県白馬村
死者0人。県内の住宅全壊81棟・半壊172棟。最大震度6弱。地域のつながりが生存を支えた「白馬の奇跡」。
災害VC運営支援
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結の動き・学び
地震災害の対応の難しさを実感。NPOとの連携体制・役割分担を考えるきっかけに。雪との戦い:発災後すぐに降雪時期が始まり、翌年5月まで活動停止。
被害・支援の特徴
「白馬の奇跡」──地域でのつながりが強かったことで、安否確認や救助が迅速に行え直接の死者ゼロを実現。
2015
9月関東・東北豪雨
水害
📍 茨城県常総市
死者14人。鬼怒川堤防が200mにわたって決壊した。住宅全壊81棟・半壊7,045棟(全国合計、内閣府)。
災害VC運営支援
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結の動き・学び
都市に近い被災地での受け入れ体制づくり(1日3,000人目標)を支援。廃棄物回収プロジェクトを実施。
被害・支援の特徴
9月21日に3,100人を受け入れ。限られた範囲に大きな被害が出て、全国の支援団体が集結しエリアを手分けして対応。支援団体が集結したことで、1軒の家に対して細やかな支援になった傾向。家屋の壁や床を撤去してカビ防止、もぐって床下の土砂撤去など、より高度な支援内容になっていった。
2016
熊本地震
地震
📍 熊本県西原村ほか
死者275人(関連死含む)。住宅全壊8,642棟・半壊34,389棟(熊本県)。最大震度7が2回観測された初の事例。
他団体調整情報支援生活環境改善
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結の動き・学び
一人での対応の限界を迎えた災害。県域で複数市町村が大きく被災する状況に対応したのは初めてだった。
前震の情報を受けて常総市から走って熊本入りしたため、本震の震度7を益城町で体感。
過去に関わった阿蘇へ顔を出しつつ情報収集を始め、4月〜6月ごろまで、益城町、阿蘇、南阿蘇、大津町、熊本市、嘉島町など広域で情報収集。活動する支援者と火の国会議をつないだ。
夏頃から西原村でもやいハウスをつくり近くの住民の生活環境改善を実施。
被害・支援の特徴
情報共有会議の形式が確立。NPOによるブルーシート張り技術が急速に広まるきっかけに。JVOADが設立される。
2017
九州北部豪雨
水害
📍 福岡県朝倉市
死者40人・行方不明者2人。住宅全壊323棟・半壊1,100棟(内閣府)。大量の流木が市街地に流れ込んだ。
技術支援調整
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結の動き・学び
重機ボランティアなどNPOの支援調整を実施。重機500台分の活動調整。行政との連携の重要性を確認。
被害・支援の特徴
20万トンの流木が発生。土砂と流木の撤去が鍵になった。農業ボランティアセンターが設置された初めての事例。
朝倉市全域における結の重機・人手活動件数(2017年7月〜11月)
朝倉市全域における結の重機・人手活動件数(2017年7月〜11月)
2018
大阪北部地震
地震
📍 茨木市・高槻市
死者6人。住宅全壊21棟・半壊454棟(内閣府)。最大震度6弱。ブロック塀の倒壊が社会問題に。
支援調整
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被害・支援の特徴
屋根の一部損壊などの被害が多く、都市型災害だったため被害件数が多かった。自衛隊との技術連携は難しかった。
西日本豪雨
水害
📍 岡山県倉敷市・広島県坂町・愛媛県宇和島市
死者237人・行方不明者8人(消防庁)。住宅全壊6,767棟。平成最悪の水害。
技術支援調整産業支援
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結の動き・学び
倉敷:一人も返さないボラセンを作る(1日2,900人受け入れ)ためのエリアマッチング支援、局所的な重機対応調整。
坂町:重機で景色を変える。倉敷で活動が一段落した重機チームを調整。
宇和島市:産業支援。一番支援の手が入りにくい立地の宇和島市で、山間部の土砂崩れ対応。家屋復旧などの支援と並行して被災したみかん農家の支援を実施。
被害・支援の特徴
近年の水害被害では最大級。倉敷市では、2階まで浸水する家も多数発生。
📌
この年の動き 西日本豪雨は平成最大の水害。複数被災地を同時に支援するノウハウが蓄積された。
2019
8月豪雨
水害
📍 佐賀県大町町・武雄市
VC支援支援調整
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被害・支援の特徴
大町町では、工場から流出した油の撤去に自衛隊が派遣された。
台風15号(千葉)
その他
📍 千葉県
死者3人。住宅全壊391棟・半壊4,204棟・一部損壊72,279棟。大規模停電が長期間続いた。
支援体制整備
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被害・支援の特徴
NPOが屋根対応のノウハウを自衛隊にレクチャー。NPOと自衛隊の技術連携が初めて実現した。屋根被害に対応するため、自宅の屋根から転落して、3人が死亡、101人が重軽傷を負った。
台風19号(長野)
水害
📍 長野市
死者91人・行方不明者3人(全国)。長野市では千曲川堤防が決壊し長沼地区が浸水。住宅全壊3,273棟・半壊28,306棟。
技術支援NPO活動調整
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結の動き・学び
長野市長沼地区の廃棄物問題について、災害廃棄物回収プロジェクトを提案。官民連携で廃棄物撤去→農業ボランティアの流れができた。
被害・支援の特徴
「ONE NAGANO」という先進的な官民連携事例として記録された。
2020
令和2年7月豪雨(大牟田・久留米)
複合災害
📍 福岡県大牟田市・久留米市
全国で死者84人・行方不明者2人。熊本・福岡・大分など広域が被災。コロナ禍のなかで発生した初の大規模水害。
災害VC運営支援技術支援
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結の動き・学び
コロナ禍で県外からの支援は敬遠されるのではという懸念があったが、現地では「そんなこと言ってられない、助けてもらいたい」との声が大きかった。
令和2年7月豪雨(人吉)
複合災害
📍 熊本県人吉市
全国で死者84人・行方不明者2人。熊本・福岡・大分など広域が被災。コロナ禍のなかで発生した初の大規模水害。
災害VC運営支援技術支援
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結の動き・学び
要請を受けて、発災後約3ヶ月後に活動開始。災害直後に外部支援が入らなかったことで、課題が複雑になっているケースがあった。
📌
この年の動き コロナ禍での災害対応という前例のない状況。感染対策と支援活動の両立が課題に。コロナ禍を受け、災害ボランティアセンターの事前登録制がスタンダード化。
2021
7月1日からの大雨
水害
📍 静岡県沼津市
局所的な浸水被害で、災害救助法適用外の規模。熱海市の土砂災害が大きく注目を集めた。
災害VC運営アドバイス
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結の動き・学び
要請を受けて現地入りし、アドバイス中心の活動。災害救助法の適用外の被害規模だったため、公的な予算がつかないなど制限があった。
8月の大雨
水害
📍 佐賀県武雄市・大町町・嬉野市
全壊5棟・半壊1,168棟(佐賀県)。武雄市・大町町・嬉野市で被害。
技術支援
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被害・支援の特徴
2年で3回の被害を受けた地域。
2022
福島県沖地震
地震
📍 宮城県南相馬市
死者4人。最大震度6強。東日本大震災被災地を再び直撃。住宅全壊21棟・半壊125棟・一部損壊2,886棟。
NPO活動調整
8月豪雨
水害
📍 新潟県村上市
全壊8棟・半壊23棟・床上浸水889棟
NPO活動調整災害VC運営支援
台風15号(静岡)
水害
📍 静岡県各地
死者3人。全壊7棟・半壊/一部損壊3,704棟
NPO活動調整技術支援
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結の動き・学び
県域の被害市町村を回って状況把握。技術支援が必要な場所に他団体を調整。
2023
台風2号(和歌山)
水害
📍 和歌山県海南市・紀美野町
線状降水帯が発生し河川氾濫・土砂災害が多発。
NPO活動調整VC運営支援
九州北部豪雨
水害
📍 福岡県久留米市
NPO活動調整技術支援
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結の動き・学び
九州のネットワークづくりを念頭に起きつつ他団体と共同でベースを設置。九州拠点を活用。
2024
能登半島地震
地震
📍 石川県能登半島(七尾市ほか)
死者704人(関連死476人含む)・行方不明者2人。住宅全壊6,167棟・半壊18,723棟(2026年2月27日時点、石川県)。最大震度7。戦後最大規模の地震被害の一つ。
NPO活動調整支援拠点運営物資支援技術支援炊き出しサロン
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結の動き・学び
七尾市に広域支援ベースを立ち上げ。能登半島の被害は大きく、オールニッポンで対応しているが、課題が大きすぎて復旧が追いつかない。
奥能登豪雨
複合災害
📍 石川県輪島市
地震から9ヶ月後に同じ被災地を直撃した異例の二重被害。仮設住宅も浸水。
技術支援
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結の動き・学び
2重被害を受けた輪島市を中心に支援継続。
被害・支援の特徴
1年に2度の被災は過去に例がなく、入居後の仮設住宅も被災。地震と水害それぞれを合わせた罹災証明書の発行など、前例のない対応が求められた。
📌
この年の動き 能登半島地震は戦後最大規模。9ヶ月後に同じ地域が水害にも見舞われ、前例のない対応が求められた。
2025
能登(継続支援)
複合災害
📍 石川県輪島市
地震から2年目。解体・再建が進む一方、人口流出や産業復興など長期課題が山積。
技術支援コミュニティ支援
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結の動き・学び
技術支援を続ける傍ら、人が集まる拠点「たまりば」を設置。
九州豪雨
水害
📍 熊本県美里町・甲佐町・八代市など
NPO活動調整技術支援
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結の動き・学び
能登対応と並行して対応。九州のネットワークを活用して役割分担。
083月/26

2月レポート

大変!たまりばの水道が凍った!昼間なのに!と、隙間風が入るたまりばで、冬の寒さの厳しさを余計に感じた2月でした。
寒い日と暖かい日の差も大きく、2月後半は春を感じる日も多くありました。

ここから少しずつ春に向かって、いろいろな新しい年度の準備が始まっていく雰囲気があります。

暇なのは今の時期だけだから、とたまりばに来る人が増えたりもしました。
普段の生きがいの畑は雪の下。
たまりばから上がるストーブの煙を見て「誰か居るんでしょ」と様子を見に来てくれる人が増えました。
今までよりもいろんな方がいらっしゃっていた気がします。
誰かの暇つぶしや息抜きになれていたら嬉しいです。

いろいろな外部からの支援者も来てくれますが、御縁がつながり宮城県女川町からもお客様がありました。
町野の人たちに女川汁(サンマのつみれ汁)を振舞いたい、とみんなでキッチンにたってくれました。
女川の人も町野の人も一緒につくる女川汁。
これからの時期はより一層、どっちかだけが差し出すのではなく、みんなでつくる時期だなと思っています。

つくるは、食べ物以外も。
編み物が得意なお姉様方が多いので、埼玉のReVA上尾のみなさんが毛糸をたくさん持ってきてくれました。
地域の先生に習って、それぞれ帽子を編んだり、地域の人に習う・学ぶ時間が生まれています。
編み物だけじゃなく、地域に伝えられている行事や美味しい知恵など、能登の魅力を学ぶ機会が増えていけばいいなと思っています。

雪が残っていたので、ニーズの対応はすこしのんびりでした。でも雪がとけてきたからこそのニーズも出てきています。
荒れた土地を畑にしたい、2年経ってようやく自宅に戻ってきたから修繕を進める準備を手伝ってほしいなど。
優先順位を考えながら、できるかぎりお手伝いを続けています。

春を思わせる陽気の日に、たまりばのチラシを配るための地域訪問をしました。
数人で地域を回ってもらい、立ち話に花を咲かせたり、野菜をいただいて帰ってきたり。
普段車で通る道も、やはり歩くといろいろな出会いがあります。あそこのおばあちゃん戻ってきたよ、なんて地域の動きも聞けたりしています。

今回はたまりばのチラシ以外に、他の団体の催し物のお知らせや仮設商店街のチラシも一緒に配布しました。
少しずつ生活拠点が変わっていく時期にさしかかります。仮設や県外から地域に戻ってくる話をチラチラ聞いています。
仮設住宅だけでなく地域をまわりつつ、最低限ではあるけど情報のお届けが続けられたらなと考えています。

 

能登の動きも大事にしたいのですが、少しずつ県外にいる時間も増やしています。能登半島地震の対応を踏まえて、全国で災害時中間支援組織を強化する/立ち上げる動きが大きくなっています。
御縁のある沖縄と滋賀県でも立ち上げ準備をしているため、少し関わらせていただいています。
現地のリアルな様子や温度感が伝わらないと、板に挟まれたりたらいで回されたりしてしまいます。
中間支援組織の課題をたくさん目の当たりにしています。
研修で呼んでいただいた静岡県では、50年近くの草の根活動を実感しました。
市民活動を支える体制もちゃんと作られています。
そうした先の事例に学びつつ、現場の声を少しでも反映させられるように、今後も現場にいる中間支援的な動きを目指します。

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021月/26

活動報告2025

2024年元日の地震から3年目を迎える能登。
短かくも長かった2年が終わります。
広域支援ベースとして輪島市と能登町で「助かったものを救う」1年目から、拠点を輪島市町野町に移して復旧や地域活動を「一緒に続ける」2年目でした。

【能登の今】

 

地震後の片付けや、水害の土砂撤去ニーズは2025年末までにほぼ0になりました。
突発的なお手伝いは今後もありそうですが、一段落したと言えそうです。一方で、避難指示区域(30地域266世帯)もまだあります。
国道の一部区間は、2025年の12月にようやく一般車両が通れるようになりました(地元車両や緊急車両は以前から通れました)。
県道や市道、農道や林道などでは、まだ復旧を待っている場所があります。
道の復旧や崖の危険処理が終わらないと、家に戻れない方も依然としていらっしゃいます。
地域それぞれの課題によって復旧や自宅再建の差が生まれているので、今後も目を向けておきたいポイントです。

公費解体は、ほとんど終了し全体の97.9%となる 41,297棟の解体が完了。(R7年11月末時点)
各地で更地が目立つようになり、さみしく感じる景色も多くあります。
今後地域がどんな形になっていくのか、まだまだ見えません。
可能性が無限大とも言えますが、はたしてどれだけの家が再建されるのか。見通すのが難しいのです。

二人暮らしができるような小さな平屋を建てようと思っても、2千万円はかかるとか。
物価高と能登という地理的な特性などで、従来予算の2倍ほどを覚悟しなくてなりません。

今までは「みんな避難所・みんな仮設」で、みんな同じ進捗状況でした。
そんな中でポロポロと自宅修繕や新築や購入、県外移住で、仮設住宅を出ていく人も現れました。
こうして少しずつ、個人や世帯の状況によって、生活再建の進みぐあいが分かれていく時期がはじまります。

足並みが違っていく中で、今後それぞれの地域をどう再構築するのか。
丁寧に地域の中で話合いを重ねていく必要もありますが、それぞれの生活再建で手がいっぱいでは、地域の再構築には目線が向きません。
どれだけ人が地域に戻ってくるのか、は生業にも影響していきます。
ようやく仮設店舗の営業が始まった場所や、まだ準備中の場所も。
この1年で少しずつ生業の再スタートが進んでいます。
嬉しいニュースではありますが、ここからは仮営業をしながら本格復旧を考えていく時期です。
しかし、地域に人がいなければ、従来規模での再建は現実的でないかもしれない。
高齢化・人口減少の凝縮された社会課題を目の前に、再建をがんばる人たちの応援が必要です。
今まで家の片付けや土砂撤去など、物理的なお手伝いだった外からのボランティア。
今後は、こうした生業や能登の後方支援や観光応援に変わっていくといいなと思っています。

能登半島の物理的な復旧には、5年〜10年を要するはずです。
その間、息長く地域の中で支えあっていけるように。

この2年たくさんの人の助けが入って、有難いことに目に見える困りごとはかなり少なくなりました。
地震や水害で生まれたマイナスがゼロに戻ってきたようなイメージです。
ここからは、ゼロから一つひとつ積み上げていく支援が必要です。
まだたくさんある課題を解決するためには、その日限りのお手伝いではなく、じっくりゆっくり一つの地域への丁寧な関わり方が必要になってきます。

能登支援3年目のテーマは「一緒につくる・まなぶ」。
少しずつ生まれている地域の芽を大切に育てるお手伝いをしながら、能登の良いところや伝統を学びながら、一緒に地域に必要なものをつくっていく一年になればいいなと思っています。

また、能登での復旧活動を続けながら、8月の豪雨の緊急支援も対応しました。
2か所同時に対応できたのは、支えてくださるみなさんのお力があったからです。
本当にありがとうございます。

結が活動した熊本県だけではなく、実は全国各地で災害が多発しました。
能登の活動と同時に対応するには、1つの現場に絞ったスポット的な支援に限られました。
しかし、その分熊本では九州テクニカルネットワークなど九州のつながりが存在感を発揮しました。
広域な支援者連携は全国にあったほうが良い。
ネットワークの重要性は最近各地で言われていますが、ちゃんと緊急期に現場で実働できる人たちをネットワークにしていきたいなと思っています。
ネットワーク強化や人材育成、現場と中間支援の橋渡しなど、被災地支援の基盤強化にもっと力を入れていく予定です。

南海トラフ地震など、大きな地震があと10年くらいで来るのでは、と予想しています。
もちろん災害はいつ起こるか予測できないものですが、能登半島地震でできなかったことを対応できるように進化する必要があります。
ちゃんと対策して、後悔の少ない被災地支援ができるチームづくりを進めていく2026年にしたいと思っています。

0312月/25

11月レポート

過ごしやすい日中が終わり、朝晩の冷え込みを感じる秋らしい11月になりました。

毎週末食事を作ってくれるばあばあずと、仮設商店街の見学のためすずなり食堂に行きました。
地元の人だからこそ意外と行かない隣町。
ここ、こんなに大変になってたのか〜など記憶と照らし合わせて車窓からの景色を眺めていました。
各仮設商店街ごとに地域や事業者さんの個性が出ているので、また機会を作って見学会をする予定です。

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11月に新たに相談があったのは、図書館の本の移動でした。
建て替えの予定があるものの、中の本や荷物の移動には予算がつかなかったそう。
外側のハード面に比べて、内側やソフト面には予算が付きにくいようです。
もとに戻しやすいように、整理番号の通り順番に仮置場へ搬入するなど、図書館ならではの手間が必要でした。

 

活動では、企業・団体からの問合わせがあったので、千枚田の草刈りや復旧、側溝清掃などの対応ができました。

収穫が終わった今からようやくできる復旧対応です。
1004枚の田んぼのうち、今年作付できたのは250枚。
来年はもっとできるといいなぁと外野から思っているので、今のうちに少しだけですがお手伝いができれば嬉しいなと思っています。

夏前から毎週末予定を組んで来てくれていた企業さん(三井物産)の派遣が11月で一区切りを終えました。

当時は11月よりも前にほとんどニーズはなくなるかも?とも思いましたが、同じ地域にじっくりいるからこそ出てくるニーズもたくさんありました。
継続的に来てくれる方がいるからこそ、私たちもニーズを受けることができるのです。
長期に渡り、能登を知って手伝うために派遣してくれた三井物産のみなさまに心より感謝申し上げます。

長らく週末に来てくれていた、生協さんのたこ焼きチームも11月で区切りに。
地域のフェーズの変わりめ、集落単位で集まる口実づくりに一役かってくれました。
わざわざ関西から来てくれること、みんなで一緒に焼いて食べる時間など、地域の方に喜ばれました。

炊き出しや物資の支援が喜ばれる一方で、懸念もあります。
「みんな支援慣れしている」という声は、いろいろな地域で聞こえてくる声です。
能登のためにと外部から物的支援に来てくれるのは大変ありがたいのです。でももらってばかりではいけないと思っている人も多くいらっしゃいます。

能登のボランティアまだ足りてないですか?とよく聞かれます。

回答は「地震や水害の片付けなど目に見える困りごとは大体終わってきた。
(もちろん部分的に終わっていないところもある)
最低限を考えれば足りているに近いし、じっくり付き合う人がいるならまだまだニーズはある」

今からは、なにかをつくる時期です。
たとえば人の集まる所にベンチを作りたいとか、解体後の敷地に趣味の物が置ける場所を作るとか、にぎわいづくりや景観を維持するために植樹したいとか。
こうしたニーズは、更地になった地域やまちづくりをどうしていくのか?をじっくり一緒に考えていくと生まれるものです。

1〜2日の短期的な支援であれば、ぜひ能登観光へ。
経済を回すという支援、とっても重要です。
長期間じっくり関われる人は、能登のまちづくりを。

11月の最後の週には、建築系の団体さんが来てくれて、コンテナの風除室のような物や、物置ができる箱などを作ってくれました。地域の目線で一緒にものづくりを考えることができて良かったなぁと思います。

 

同じく11月の最後には、重機講習会を2日間開催しました。
三重から講師をお招きし、中級編・初級編に分けて実施。たくさんの方が参加してくれましたが、半分以上が石川県民でした。

地震後の日々で重機の免許を取得した、資格取得後のスキルアップがしたいなど背景はいろいろでしたが、能登のためや今後の被災地での活用を見越して上達したい方ばかり。
じっくり練習して技術を磨く機会を待っていたという声が多くありました。
また今後も機会があれば練習会や講習会を開きたいなと思っています。

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0411月/25

10月レポート

能登

10月末で、能登半島の公費解体が一区切りとなりました。
申請済みの家は大方解体が終わって、更地ばかりになっています。
たまりばの周辺の家屋もほとんどがなくなり、今まで見えなかったスーパーが見えるようになっています。

輪島市は8割ほど解体が進んでいるようです。
しかし、所有者との連絡がつかない家、迂回道路を作ってから解体が必要なところ、重機が入らないので手解体のところなどが残っている印象です。

公費解体が大方終了することに伴い、廃棄物の受入れも10月で終了する場所が増えました。
10月末にできるだけ廃棄物搬出をしましたが、まだ今後も廃棄物が出てくる見込みです。

今後は町野地区では搬出に片道30分くらいかかるかもしれません。
このように、1件の対応に時間がかかるようになりそうですが、一方でニーズは残り数件です。
10月末で輪島市災害ボランティアセンターでも、常設設置から不定期開催に移行していくほど、全体的なニーズ自体は少なくなってきました。

しかし、完全に0になるにはまだ数年かかると感じます。
生活再建の進み具合に伴って新しいニーズも出てくるはずなので、そうしたニーズの相談先は、今後も必要です。

季節が夏から少しだけ秋に移り、すぐに冬が始まりそうです。

一瞬の秋の間に、町野町のお祭りがありました。
一緒にお神輿やキリコを担がせてもらいました。
普段出会えない人とも顔を合わせられる、人と人をつなぐお祭り。
能登で大切にされているお祭り。
2年ぶりのお祭り開催に少しだけお手伝いができて、とてもうれしいひとときでした。
来年はもっとたくさんの地区でお祭りが開催されることを楽しみにできそうです。

 

たまりばも、冬支度を始めました。

暑さ対策で風通しをよくしていた場所を少しずつ塞いで、あたたかくたまれるように進化中です。
薪ストーブも入れて、いつものように廃材を燃やせるように計画中です。

解体予定の旅館や家などから、廃材をもらいました。
ベンチなど次の姿に生まれ変わったり、みんなをあたためるエネルギーとして活用予定です。

 

熊本

9月で家周りの土砂撤去はほとんど進みました。
美里町や甲佐町は、ビニールハウスの土砂撤去など、産業支援が多くなりました。

1件の面積が大きく大変で、ビニールハウスによっては重機が入れないために、人力で対応するしかない場所も多くありました。

人数が少ない日もありましたが、九州のメンバー内で声をかけあって、できるだけ大勢で現場対応を進めています。
お花のビニールハウスの方からは、お礼のお花を能登に送っていただくなど、嬉しい交流にもなりました。

1610月/25

9月レポート

能登

夏休みの学生たちや、春頃から企画が動いていた企業ボランティアなど、団体の方たちの受け入れが多くありました。
たくさんの人手が必要な現場が多かったので助かりました。
おかげで、畑のビニールハウス解体や土砂撤去などたくさんの現場が進みました。 家の中のお手伝いもわずかにあります。

お手伝いの必要なニーズの中で、福祉ニーズの割合も増えたような気がします。
・地震後の雨漏りがあり、家の老朽化にも関係するので本格的な修理が必要だが予算的に3桁万円以上するために難しい
・土砂撤去など災害由来のお手伝いは進むが、家の再建をどうするのかを判断する人がいないため、なかなか暮らしの立て直しにつながっていかない
・自分の生業のために仮設住宅と自宅敷地内の倉庫で二拠点生活を続けるつもりだが、生活に必要なものを全部自力で整えるには高齢なため時間がかかる

など被災状況、世帯状況によりさまざま。
災害をきっかけに関わる機関が増えている今、できるだけ課題の整理をしたいところですが、一朝一夕では進みません。

隔週で開催している、夜の持ち寄り飲み会のたまりBAR。飲みながら、町の未来を妄想したり、ちょっと話し込んでみたり、子どもたちが遊んでいたりにぎやかです。

ようやく町野町の仮設商店街の着工もありました。
目に見える部分も見えない部分も、いろんな場面でまちづくりが進めばいいなぁと思います。

地震直後に酒米の救出などで関わった、松波酒造さんも仮設店舗で営業を始められました。
いろいろな方が少しずつ前に進んでいるニュースは嬉しいもの。
これも、今までたくさんの人たちがお手伝いに来てくれたからに他なりません。
復活して前進していく姿も、また見に来てもらいたいなぁと思います。

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熊本

土砂崩れが多数発生していた美里町、甲佐町の復旧を、九州テクニカルネットワークのメンバーと一緒に進めています。
9月からは、二つの町の対応が少し落ち着いたため、八代市で活動するコミサポひろしまの助っ人に入っています。
龍峰地区では土砂崩れ被害が発生。
浸水件数に比べると土砂崩れの被害件数は少ないものの、土砂が家に流れ込んでいるので一軒ごとの対応にかなり時間がかかります。

美里などと同じく、腰の高さまで土砂に埋もれている家もありました。
見た目の衝撃も大きいので、災害後すぐは家の片付けに前向きでない方もいらっしゃいました。
しかし、たくさんの支援者が来て景色を変えていくことで、元気になってきたり笑顔を見せてくれたりしています。
大学生などが団体で来てくれるとそのパワーは顕著で、とても助かりました。
ビフォーアフターでまとめて見るとみんなの頑張りが伝わりやすいかもしれません。
ぜひ活動報告の動画をご覧ください。

019月/25

8月レポート(能登・熊本)

能登

8月はさすがの能登も30度を超える日が続きました。
外も人通りが少なかったように感じます。
日々の活動も安全第一を目標とし、たくさんの方のおかげで大きな事故やケガなく終えることができました。

8月10日ごろから能登でもまとまった雨が降りました。避難所開設されたり、被害予防ために国道が通行止めに。
町野周辺では家屋への大きな被害はなかったように思いますが、土砂崩れで孤立状態に近くなりました。

通れない道が多く、買物などが不便になっただけでなく、雨への不安感が高まった数日でした。(能登町では床下浸水約100、珠洲でも仮設住宅が床下浸水するなどの被害が出ています)
「あの雨で家族の気が立っている」と話す方もいらっしゃるように、まだまだ不安な場所の多い能登です。
今後の雨でも被害が発生しないか不安に思いながら備える日々が続きます。

熊本での豪雨対応のため能登のスタッフが減っています。
そのため、少ないスタッフで現場対応とたまりば運営をしています。
ありがたいことに、今までたくさんの方が活動してくれたおかげでニーズはかなり少なくなりました。

急ぎのニーズも少ない状況です。公費解体に伴う荷物移動など飛び込みで発生するものもありますが、大体は田畑などの産業ニーズや暮らしの生きがいづくりに関わるニーズが残っています。
一度にたくさんの人で対応した方がよい現場も多いため、参加人数の多い週末などに調整して活動しています。

活動日数を減らすなどの対応はしていますが、能登での復旧支援は変わらず続ける予定です。
二拠点対応ができるのも、今まで能登の支援に継続的に関わってくれた団体や個人の方が今も能登に関わり続けてくれていることが大きく、とても感謝しています。

 

 

 

 

 

 

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熊本

豪雨の被害発生範囲が大きいことなどから、12日に現地入りしました。
現在は甲佐町と美里町を中心に対応を進めています。

熊本は、2016年の熊本地震、2020年人吉球磨の豪雨など、定期的に災害に見舞われています。
当時の関係者の紹介で、活動拠点や被災地の関係者がすぐ見つかりました。今までの活動での関わりに改めて感謝する瞬間でした。

熊本以外の被災地の活動から、九州テクニカルネットワークの枠組みが生まれ、今回は九州テクニカルの実働と活動調整として動いています。
甲佐町や美里町などの重機ニーズに対応中です。
浸水被害件数も多いですが、今のメンバーや体制で力を発揮できるのが重機ニース対応と判断したため、土砂撤去に注力しています。

九州の団体や過去の災害でゆかりある団体などが活動していますが、熊本県内でも7つ以上の市町村にまたがって被害が発生しているため、支援団体が散らばっています。
一つひとつの被害件数は大規模災害には届かないものでも、支援が散ってしまい円滑に復旧を進めることが難しい状況です。
災害ボランティアセンターでも活動人数が少ないため、さらに復旧に時間がかかってしまう可能性もあります。九州に近い支援者が九州の復旧支援に入ってくるようになればいなと思っています。

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138月/25

九州豪雨の対応中

8月の豪雨によって、九州各地に被害が発生しています。
八代市や天草方面での浸水被害件数が多いですが、山間部でも土砂崩れの被害が発生しています。
結では、九州テクニカルネットワークなどと一緒に、御船町から、甲佐町と美里町の土砂撤去に対応中です。

いくつもの市町で、山間部の家屋の裏手などがくずれたり、川そばの家に大量の土砂が流入していたりします。
川の流れに沿った被害は分かりやすいですが、家裏の土砂崩れなどは、被害がどこにあるのか分かりにくい状態でもあります。

各地のボランティアセンターと連携して、技術対応が必要なニーズからお手伝いを始めています。
現場は、九州テクニカルネットワークを中心にしていろいろなNPOや消防有志のチームといっしょに対応を進めています。

土砂の量が多い(100cmくらい)ところや、家裏の狭い場所など、対応に何日もかかる現場もあります。
毎日、九州エリアなどの消防や支援者が活動してくれています。
現場対応と並行して、甲佐町・美里町の現場対応を進めながら、山都町、宇城市などに点在するニーズの把握を進めています。

一方で、熊本県内各地だけでなく、九州広範囲に被害市町村が存在することで、ボランティア参加が分散して、各市町村では人手が足りていません。
外部からの問い合わせを受け入れて人手を確保しつつ、一つひとつの現場対応を続けます。
ボランティアセンターの募集状況はこちらから

 

▼8月13日更新

8月頭からの豪雨によって、九州各地で被害が発生しています。
この雨によって、犠牲になられた方へ冥福をお祈り申し上げますとともに、被害に合われた方に心よりお見舞い申し上げます。

能登半島の支援を継続しているので、できるだけ能登を離れたくないのですが、鹿児島県だけでなく熊本県や九州各地に被害が広がりはじめた段階で、九州への現地入りを決めました。

12日に能登で支援物資を積み込み、13日から熊本入り、14日から本格的な活動をはじめます。
九州はもともと災害が多く、その分少しずつ九州の支援団体が育ってきています。
九州の支援団体と連携し、重機を使うなど技術支援の調整などを軸に現地の復旧をお手伝いしたいと思っています。

活動の様子は随時SNSにて更新する予定です。

048月/25

7月レポート

能登の特色は、お祭り。7月から本格的なお祭りシーズンです。
能登町のあばれ祭りなど、各地で平日週末問わずにあちこちでお祭りや神事が始まっています。
去年はできなかったけど今年は、という地区もあれば、地震で人がいないから今年も難しいという地域も。

石川県の募集するお祭りボランティアの力を積極的に借りる地域もある一方、お祭りができなくなるならそれも集落の寿命だし運命、と受け入れる地域もあります。
私たちも拠点を置く地域の神事とお祭りに出席させていただきました。
日ごろから地域に住む人は4分の1ほど。
お祭りに合わせて帰ってくる人や、実家があった子や孫たちが半分以上で執り行われていました。
おかげで、この地域こんなに人がいらっしゃったか?と思うほどにぎやか。こうした地域も少なくないのです。

場のニーズは少しずつ減ってきていますが、まだポロポロとご依頼もあり、一つずつお手伝いを進めています。
最近は、土砂崩れに巻き込まれたお宮から御神体を探し出したり、漁港横の共同作業所の土砂を撤去したり、地域に関わる場所のお手伝いが増加中です。
生活の空間を最優先にしてお手伝いを進めていたので、そうした場所が少なくなってきて、地域の場所や暮らしの中でも優先度の低い場所に手を伸ばせるようになってきたのかなと感じます。
お盆を前に、お墓周りのニーズなどにも対応中です。

外浦の未来をつくる会やのと復耕ラボなど、地元支援団体と活動調整をしながらお手伝いを進めたニーズもありました。
人数が少なかったらお手伝いに行ったり、技術ニーズを引き受けたり、彼らに代わりボランティア受け入れをしたり。
細く長く現地の活動を続ける可能性の高い地元支援団体と、今後はもっと密に連携を取らねばと思っています。

1年半以上経過して、さすがに平日は活動参加者が減りました。
受け入れがない日は、事務整理したり現場調査したり。
週末の現場が安全にできるように、重機練習ができるように、平日が現場の準備時間です。
そんな中で週末変わらずに来てくださる方たちは大変ありがたく、大人数が必要なニーズは週末を中心に対応しています。

 

7月末は、能登町のタビイクの新拠点にお邪魔。
仮拠点から移動して、大人数で集まれる場所になっていました。今後年単位で能登に関わる予定のようで、門前で拠点をかまえるSEEDS OF HOPEも、広域支援ベースで一緒に活動していたチームが奥能登で継続的に活動を続けているのが嬉しく心強いなぁと思っています。

 

たまりば

ゆるりと大体毎日開けていると、困りごとの相談にきたり、野菜の差し入れに来てくれたり、立ち寄ってくれています。
週末はボランティアが多いことから、私たちのお昼ごはんを作るお母さんチームが毎週末来てくれるようになりました。
美味しいお昼ごはんを食べられて嬉しい私たちと、みんなのために作るのが楽しいよと言ってくれるお母さんたち。
もらいすぎな御恩は、日々の活動でお返ししていけたらと思っています。

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317月/25

たまりば

 

 

住民も支援者もみんなの集まる場に

もしかしたら、もう世の中からの関心は薄くなっているかもしれませんが、まだまだ復旧には時間がかかります。
復興はさらにその先。
少しずつ落ち着いて今後の住まいや生活について考えはじめたけれど、復興への道のりは長く続きます。

まだまだ復旧の途中のまちで、仮設住宅に住む人も家に住み続けられている人も、県外からの支援者も、誰でも自由に使える場所として運営をはじめました。

 

たまりば地図

イベントがあるときに来たり、家の相談に来たり、一緒にボランティアしたり、会議場所や仕事場に、いろんな使い方があります。

いろんな持ち込み企画お待ちしています。

 

たまりばの背景

輪島市東部の町野町や南志見地区。地震の被害が大きく、倒壊した家屋も多かった地域です。
輪島市中心街まで車で40分。
9月の豪雨も大きな被害を受けました。
被害の大きさゆえに、金沢や県外など遠方に避難した人も多く、体感的には人口の半分近くが不在になっていると感じます。
商店も減り、行事も減り、人口も少なくなっているので、顔を合わせる場が少なくなっています。
解体後の敷地にまた家を建てるのか?復興住宅に入るか?など、今後の生活への相談をするにも、人が行き交う機会も減っています。
物理的な場を作ったり、機会を作ったりすることで、今後の生活のぐちを言える時間が生まれたら。
人の集まる機会や場所があって、誰かと関わりながら、まちの今後を考える機会になればいいなと思っています。

災害時のインフラ自立化

地震で大きな被害を受けた輪島市東部は、道路の寸断や停電断水が発生しました。
冷蔵庫の食材を持ち寄ったり、湧き水を活用したり発電機を使うなど、生活の知恵を出し合って地域で協力して、困難な避難生活を乗り越えたと聞いています。
インフラが整わないからこそ、県外などへの二次避難が多く、今も遠方から時々地域に通うなど、地元での生活を送れない方がいらっしゃいます。
そして、9月の豪雨で再び孤立・停電・断水。
がけ崩れした斜面や河川などの整備に時間がかかっていて、今後も災害発生のリスクは普段よりも高いと言えるかもしれません。

そんな地域でも、停電解消前の2月に地域に戻ってきた方も。「(二次避難先の)旅館で出してもらったご飯を食べて、お風呂に入って寝るだけの生活。何もすることがない。1か月で限界が来て戻ってきた。戻ってきたら家の中も外もやることがいっぱいで楽しい」と話す80才もいました。
山と海に囲まれ自然の中で生活する能登の人たちには、何もすることがない生活はストレスだったようです。
自分の望む場所で望む形で暮らす、という生活の基本は、災害によって奪われます。しかし、ライフラインを自力で賄えるなら、こうした望みは叶えることができるかもしれません。
人口減少で体力がない地域に大きな災害が来ると、このライフラインの自立が避難生活に大きな影響を及ぼす気がしています。
まだ災害発生リスクを抱える能登の拠点だからこそ、試験的にライフラインの自立化を図り、今後の災害拠点のモデルケースを作っていきたいと思っています。