
住民も支援者もみんなの集まる場に
もしかしたら、もう世の中からの関心は薄くなっているかもしれませんが、まだまだ復旧には時間がかかります。
復興はさらにその先。
少しずつ落ち着いて今後の住まいや生活について考えはじめたけれど、復興への道のりは長く続きます。
まだまだ復旧の途中のまちで、仮設住宅に住む人も家に住み続けられている人も、県外からの支援者も、誰でも自由に使える場所として運営をはじめました。
たまりば地図

イベントがあるときに来たり、家の相談に来たり、一緒にボランティアしたり、会議場所や仕事場に、いろんな使い方があります。
いろんな持ち込み企画お待ちしています。
たまりばの背景
輪島市東部の町野町や南志見地区。地震の被害が大きく、倒壊した家屋も多かった地域です。
輪島市中心街まで車で40分。
9月の豪雨も大きな被害を受けました。
被害の大きさゆえに、金沢や県外など遠方に避難した人も多く、体感的には人口の半分近くが不在になっていると感じます。
商店も減り、行事も減り、人口も少なくなっているので、顔を合わせる場が少なくなっています。
解体後の敷地にまた家を建てるのか?復興住宅に入るか?など、今後の生活への相談をするにも、人が行き交う機会も減っています。
物理的な場を作ったり、機会を作ったりすることで、今後の生活のぐちを言える時間が生まれたら。
人の集まる機会や場所があって、誰かと関わりながら、まちの今後を考える機会になればいいなと思っています。

災害時のインフラ自立化
地震で大きな被害を受けた輪島市東部は、道路の寸断や停電断水が発生しました。
冷蔵庫の食材を持ち寄ったり、湧き水を活用したり発電機を使うなど、生活の知恵を出し合って地域で協力して、困難な避難生活を乗り越えたと聞いています。
インフラが整わないからこそ、県外などへの二次避難が多く、今も遠方から時々地域に通うなど、地元での生活を送れない方がいらっしゃいます。
そして、9月の豪雨で再び孤立・停電・断水。
がけ崩れした斜面や河川などの整備に時間がかかっていて、今後も災害発生のリスクは普段よりも高いと言えるかもしれません。
そんな地域でも、停電解消前の2月に地域に戻ってきた方も。「(二次避難先の)旅館で出してもらったご飯を食べて、お風呂に入って寝るだけの生活。何もすることがない。1か月で限界が来て戻ってきた。戻ってきたら家の中も外もやることがいっぱいで楽しい」と話す80才もいました。
山と海に囲まれ自然の中で生活する能登の人たちには、何もすることがない生活はストレスだったようです。
自分の望む場所で望む形で暮らす、という生活の基本は、災害によって奪われます。しかし、ライフラインを自力で賄えるなら、こうした望みは叶えることができるかもしれません。
人口減少で体力がない地域に大きな災害が来ると、このライフラインの自立が避難生活に大きな影響を及ぼす気がしています。
まだ災害発生リスクを抱える能登の拠点だからこそ、試験的にライフラインの自立化を図り、今後の災害拠点のモデルケースを作っていきたいと思っています。
