人吉の現状と課題【12月レポート】

11月が、課題整理とボランティアセンターの運営サポートだったのに対して
12月は実働の1カ月でした。
11月のレポートはこちら
11月下旬から長野でも活動してくれていたメンバーなどが参加してくれたので、いくつのも現場に対応することができました。

ボランティアセンターでは対応できない技術ニーズを、他のNPOにつなぐと同時に結チームでも引き受けた形です。
主には、天井・壁・床剥がしや水回り設備の撤去、そして寒さ対策など。

人吉市は、過去の被災地と比べても「在宅避難者」が多いように思います。
被災した自宅の修繕をする傍ら、自宅の2階などで住み続ける場合のことです。
お風呂やキッチンが使えなかったり、壁や床を剥がしているので隙間風がすごかったり、とにかく不便な状態で生活されていることが多くあります。

先日、現地調査でお話したとあるおじさん
被害が大きな地区に自宅があり、2階も浸水。
この方は、避難所も行かず、仮設にも住みたくないと言う。
自分の家に住みたいと。
夜は2階で寝て、昼間は温かい車の中やスーパーにいたりします。
1階の床は剥がしてしまったので、トイレにいくには、格子状になった木材の上を歩いていくしかない。

「昨日の深夜は寒くて、足が痛かった」
「石油ストーブはどんどん石油を使ってしまうので怖くて使えない」

訪問した当初は、応急修理制度を申請していないのでは、という疑惑もあり心配していました。後で確認するとどうやら、申請自体はクリアして修理を待っているようです。

今の蓄えを考えると、いくら60万弱がチャラになるとしても、その先の支払いができないため、見積もりも取らず、申請もせず、じっと毎日を過ごしているのでは・・・とも勘ぐっていました。
杞憂に終わりよかったのですが。
ただ、その修理はいつになるのか?はまだ不明です。
制度を使ってどこまで修理ができるのかも。

この方は生活保護ではないけれど、もともと余白の小さな生活をされていたのかもしれません。
災害によってその余白が本当に小さくなってしまったと見てとれました。

 

とりあえずの応急処置として、2階の階段周りに布などで仕切りを付けて冷気が上がらないようにしました。
夜トイレまで行くときに床下へ落っこちないように、動線確保のためにベニヤ板の仮をはりました。

避難所からの引っ越しのお手伝いも、何件かさせていただきました。

そのうちの1件では、引っ越し先の市営住宅近くにはスーパーがないケースでした。買い物は娘さんが学校帰りに、ほそぼそとされているそうです。
支え合いセンターの方が、買い物サービスを案内していましたが、注文してから届くのに一週間の時差があります。
お若い世帯ですが、家主さんの体調に波があり、お子さんに頼っているような気がしました。この先の生活がどうなっていくのか、心配なケースの一つです。

他にも
衛生面があまり気にならないのか、お風呂が使えないままでドライシャンプーで済ませている兄弟。
住人が全員施設に入っているので、誰も片付けを進められないおうち。
被災したため、低所得者向けのアパートが取り壊しになってしまうので、引越し先を見つけなければいけない人たち。
空き家。

 

いろいろな方の事情を聞いていると、生活に余白が少なかったり、抱えている問題が大きすぎると感じることが多々あります。
本当にギリギリの人ほど、救済制度を活用できないような状況にあったりするのかもしれません。

健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を、守れているのだろうか・・・

こうしたケースに出会うたびに、人吉ってもう大丈夫なんでしょ、とはどう考えても言えなくなる。

実は、人吉に支援に入った当初から、足腰の強い社会福祉協議会だなと感じていました。
被災地で災害ボランティアセンターを運営していくには、とても心強いことですが
逆に、地域の中で足腰が強くならざるをえない環境にあったのかもしれません。

もともと、福祉ニーズへの支援が必要とされていたのでは。
そして、今回の災害によってその福祉ニーズが大きくなると同時に、潜在的なニーズも現れたのではないでしょうか。

こうした課題を抱える方たちは、今後生活再建していくことができるのでしょうか。
仮設住宅はできたばっかりですが、二年はあっという間です。
今からそれぞれの自宅再建について多面的に支援できる体制を作っていく必要がありそうです。

この課題は、一朝一夕では解決できません。
当事者との関係性を作りながら、いろいろな支援制度やサービスにつなぐ。
公的なサポートが難しい部分を、いろいろな機関と連携して民間でサポートする。
まだまだ、いろいろな角度からのサポートが必要だと感じます。

 

地域支え合いセンター、災害ボランティアセンター、社協、行政、民間支援団体、自治会などの地域
1月からも、それぞれとの情報共有を促進しながら、必要なところに必要な支援をむすんでいく予定です。

11月のレポートはこちら

 

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