今何かしたい人へ【静岡豪雨を受けて】

まずは、7月3日からの豪雨によって被害にあわれた方にお見舞い申し上げます。
そして、未だ安否が確認されてない方の所在が一刻も早く判明するようにと願っています。

 

5日の朝に、安否不明の方が大幅に増えたという報道がありました。
今になって安否不明者の人数が大きく変わるということは、それだけ現地が混乱しているということでもあります。

ニュースやSNSなどで繰り返し目に入る映像などを見て、何かしたいと思われている方も多いかもしれません。
しかし前述のように、まだ現地は混乱しています。
現地からの映像を見る限り、水分が多い土砂のため、現地を歩くことすら困難な様子。
むやみな訪問は、物理的に迷惑をかけてしまうのではないかと考えています。
不明者の捜索も続くでしょうし、ボランティア募集にはもう少し時間がかかるかもしれません。

 

混乱している状況だからこそ、できることがあります。
それは、現地に負担をかけないということ。

現地に行かないこと
交通渋滞の原因になったり、防犯面の不安を煽ることになります。
そもそも、まだ二次被害の可能性もあったり、活動すること自体の危険性が高い。
2014年の広島土砂災害では、救助活動中の消防士が土砂崩れに巻き込まれて亡くなっています。

 

問い合わせしないこと
特に電話での問い合わせは、現地の貴重な人材リソースを割くことになります。報道や信頼できるインターネットサイトなどで情報を集めること。
過去の災害ボランティアセンターでは、ボランティアに関する問い合わせが多く、その対応に追われてしまうということがよくあります。

 

物資は送らない
どれだけ整理されパッキングされた支援物資であっても、受け取りや現地での整理に人手は必要です。しかし、今はまだそんな余裕はないはず。今避難所に送っても、ダンボールの山に追加されるだけの可能性が高いのです。
そして、災害救助法が適応されている熱海市では、国費で避難生活に必要な物資の手配ができます。個人が熱海市に物資を送る必要は低いはずです。
どうしても何かを送りたい場合は、それを換金して支援金や義援金で送金しましょう。送料も数百円ですみます。
詳しくは:災害NGO結note【そろそろ緊急時の物資支援は卒業しませんか】

今寄付するなら
熱海市ふるさと納税
熱海土砂災害支援基金
沼津市

 

今後の動き
懸命な捜索と同時に、安全の確保が進んでいるはずです。
過去の被災地では下記のように、段階的に専門家の現地入りが進み、災害ボランティアセンターの開設準備が整っていくのです。

救命・医療チームの派遣
災害支援や復旧活動に特化したチームの現地入り(ボラセン運営支援、ボランティア活動の下準備、避難所支援)
災害ボランティアセンター開設、一般募集開始(個別ニーズへの対応)