今回の雨で被害にあわれた方にお見舞い申し上げます。また犠牲になられた方とそのご家族に、心からお悔やみ申し上げます。
まだまだ、大雨の影響が続いています。ヒヤヒヤしながら情報収集を続けていますが、この先被害が拡大しないこと、行方不明の方や避難されている方が一刻も早く、安全な場所に落ち着けるようにと切に願っています。
今回の災害、熊本県内で大きな被害が出た後も、依然として雨が続き、九州各地で被害が拡大しました。被害拡大が続き孤立状態がなかなか解消されない点が、近年の水害では稀なところです。
このため長期にわたって救助活動と復旧活動が同時に進められていました。
加えてコロナ禍の自然災害。
大変難しい局面が続いています。
災害NGO結では、7月4日の熊本県南部を中心に大きな被害が出てから、まずは遠隔で情報収集と整理をしてきました。
新型コロナウイルス拡大防止のため、結として積極的な被災地訪問はしておりません。
普段から連携するJVOADと情報共有をしながら、今までの災害で関わりがある九州地域の団体とコンタクトを取り続けました。
7月8日に、大分県日田市のNPO法人リエラから支援要請。被害が大きかった日田市天瀬地区の現地調査に同行しました。
7月9日には、福岡県の一般社団法人九州防災パートナーズから支援要請を受けました。福岡県内で、浸水被害があったエリアの現地調査に同行し、その後現地社会福祉協議会のサポートを始めています。
コロナ禍での被災地支援。当初から考えていたように、積極的な支援は控えています。要請を受けた所に現地入りし、現地調査、課題の見極め、支援調整のサポートをしています。
少人数で現地入りしておりマンパワーに限りがあります。そのため、直接支援は行わず、現地に足りていないノウハウの提供をして、いつも通り0→1のサポートをしています。
具体的には、現地社会福祉協議会の方に同行する形で、ニーズ調査に同行。一軒一軒、どんな活動が必要になるのかの見極めという、活動の一番基礎の部分をサポートしています。
またそれに伴って、判断に必要な水分計などの貸し出しも実施しています。
九州北部地域の課題は、復旧作業の知識が多くはないという点だと感じています。
被災慣れしている地域(久留米市は地域によっては3年で4回浸水)もそうでない地域も、特に床下のことについて、支援団体からレクチャーできることがあると感じました。
今までも各地で実施されたような、被災地域の方に向けた講習会が必要そうです。
畳の上げ方、床下のチェックの仕方、どこを見て判断すればいいか、壁の話、乾燥と消毒の重要性などなど。
必要に応じて、全国の支援チームをオンラインでつなぎ、三密や感染拡大を防止しながら実施できればと考えています。
地元の方をサポートし、力をつけてもらうことが、何よりだと考えています。
こうして毎年災害が起きたり、コロナ禍であればなおさら。
外部中心の支援ではなく、地元の力を活かせるような環境作りも必要だと思っています。
要請に応じてといえど、現地の活動に際して、新型コロナウイルスを拡散しないよう/感染しないように最大限警戒します。
・活動中はマスク着用、毎日の検温と体調の管理を徹底する
・三密と言われる状況を避ける
・現地での活動後2週間の体調を継続してチェックする。不調があった場合は速やかに事務局に申し出る
など。
また、台風19号の被害を受けた長野市での活動も継続しています。
スタッフ2〜3名が常駐し、ふらっと農園として、地域での畑づくりとそれを活用した地域の方とのコミュニケーション。
コロナ対策での居場所づくりとして、団地のリフォームの2本柱です。
ふらっと農園で収穫できた野菜は、九州へ発送しています。
近隣の畑の方からもおすそ分けをいただき、一緒に支援物資として支援する。
ちょっとだけ、食べきれない分だけ、負担のない程度でご協力いただいています。つい10カ月前に、同じく被災した方たちにも、小さなことだけど支援する側に加わっていただければという思いもあります。
被災地から被災地への支援は、それだけでも被災地への力になるとも信じて。
なんといっても、被災地が優先、被災地が主体、被災地のために。
九州地域にアンテナを張り巡らせ、地域からの要請にはできる限り応えていきます。
そのため安全に注意しながら進めていきます。
この活動は、日本財団の助成を受けて活動しています。
現地での活動を続けるための、ご支援を募集しています。
ご賛同いただける方はこちらから
【ゆうちょ銀行の口座をお持ちの方】 ゆうちょ銀行 記号14760 番号06772101 名称 サイガイエヌジーオー ユイ ユイ 【ゆうちょ銀行の口座以外からの方】 ゆうちょ銀行 店名 四七八(読み ヨンナナハチ) 店番 478 普通貯金 口座番号 0677210
どうぞよろしくお願いいたします。