平成30年7月豪雨の緊急支援を開始しています

この度の西日本の豪雨に対し、8日明朝から現地入りし、先遣として各地の情報収集を行いました。エリア一帯が被害を受けた面の被害、局地的な点の被害などの被害の広がり方に加えて、そもそも地域が持っていた地域性が加わり、一言に被害状況といってもそれぞれ多様です。それぞれ以下にまとめました。
*発災後1ヶ月の課題をまとめたレポートはこちらから

被害件数
死者215名、行方不明者14名(7月17日17時45分現在、消防庁)
被害家屋件数26,496棟(7月13日現在、消防庁)

◯愛媛県
まず四国地域のため本州に比べてアクセスが悪く、支援を集めづらい環境にあると感じました。田園風景が広がる地域が被害にあいましたが、市町村の中でも局地的な被災です。しかし土砂崩れが起こっているため、土砂や流木などの撤去が課題です。また、依然多くの地域で断水が続いていて、水のない中での作業・熱中症対策が難しい状況です。また被災していなくても水が断水している事で、高齢者の方のお風呂や食事など直接被災した方以外でも関節的な被災により生活環境が変化している方が多くいます。また産業被害が大きく、みかん畑の被害が広がっているのも特徴的な被害です。

◯岡山県
メディアの報道が多く、多くの支援が集まる背景がありますが、交通事情の問題もあり、必要なだけボランティアが集まっている訳ではありません。また、複数の市町村が被災しているため、注目されていない被災地域もあります。被害の特徴は、広いエリアで浸水被害が起こりました。倉敷市真備町は水かさが高く2階まで浸水した家も少なくありません。すべての家財を災害ゴミとして搬出しなければいけないためにゴミ処理が追いつかず問題になっています。また、決壊付近では河からの砂で多量の土砂が家や地基地内に流れ込み、人力での撤去が厳しいお家もたくさん見られます。

◯広島県
23市区町村のすべてが何かしらの被災を受けており、中でも災害ボランティアセンターが立ち上がり、互助を呼びかけ復旧活動を行っているのが17市区町村もある。近隣の市町村からの応援も難しく、近隣の支援者も集める事が難しい状況があります。また土砂崩れを起きた地域では、真砂土の除去が重労働になっており、スコップを持つマンパワー、重機系ボランティアといったハード作業に大きな課題があります。 また広島市~呉市の交通JRが不通になっている事で、渋滞が起き住民、支援者の移動に大きな問題が発生しています。

災害NGO結の活動について
各地で集めた情報を元に、一番広範囲に甚大な被害が広がっていた倉敷市真備町地区で活動を始めました。運営側の人員が十分でない中、市内2箇所に災害ボランティアセンターがサテライトを設けて活動の調整を行っているので、ノウハウの提供や助言、現場リーダーを行うことが出来る人を紹介し運営体制の強化を図っています。また、プロボノ部隊と連携し、重機ニーズへの対応や重機が動きやすいような仕組みづくりをしています。今後は重機ボランティアの活動調整などを行いつつ、長期化する避難所への支援、少なくなるボランティアの呼び込みなど、長期的な支援体制作りをサポートする予定です。
一方愛媛県内の被災地に対しては、現在の所資機材提供という形で関わっています。熊本地震や九州北部豪雨で使用していた車両2台を、宇和島市へ送っています。今後もスタッフの派遣を含めた必要な支援を検討します。
また広島県内へは先遣隊を派遣し、情報を収集・活動を始める予定です。

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ボランティア募集
《7/26更新》
ボランティア募集を開始しました!詳しい情報はこちらをご参照ください!

平成30年7月豪雨災害支援ボランティアを募集します【宇和島・安芸郡・倉敷】

*この活動にあたり、日本財団の助成を活用しています*

ご協力のお願い
上記取り組みに賛同いただける方は、ご寄付のご検討を宜しくお願いします。
皆様からお預かりした「お気持ち」は、その場所・その時期にふさわしい形で、必ず現地に届けさせていただきます!

【郵便局の口座をお持ちの方】
記号14760 番号6772101
名称 サイガイエヌジーオー ユイ ユイ

【郵便局以外の口座の方】
店名 四七八(読み ヨンナナハチ)
店番 478 普通
口座番号 0677210