9月レポート

新潟県の緊急支援を8月から続けて実施しました。

村上市の技術ニーズ調整

村上市災害ボランティアセンターに寄せられた技術ニーズをNPOで対応しました。現地調査、団体への対応振り分け、住民さんとの連絡やボラセンとの連携を結で担当しました。

災害ボランティアセンター開設当初は、技術支援があること、その必要性などの認知が低く、ニーズが上がりにくい状況にありましたが、支援団体が家屋対応をする様子を現地で見て、近隣からニーズが少しづつ上がってくるようになりました。

浸水被害があった地区の中でもS地区では、築年数の浅い家やハウスメーカーの家が多く、対応が難しい案件がいくつかありました。床下浸水でも、構造面から壁や床の撤去が必要になるケースもあり、金銭面の負担が大きくならないよう、活動を行ってもらいまいました。

愛知人やひのきしん隊、PBVなどが現場での対応を進めてくれたおかげで、9月後半には技術系ニーズ数が0に近づき、一般ニーズの件数も落ち着いて来たので、月末からは災害ボランティアセンターが週末型に移行されました。この先は、ニーズの上がり具合によって週末対応に切り替わっていきます。

重機ニーズ

9月に入ってから着手に至った地区もありました。

大きな通りから外れ、数件が巻き込まれる規模の土砂災害は、被害を見つけるのに苦労します。関川村で活動していた支援団体たちに村上市に移動してもらい、優先的な対応を依頼しました。

隣接して30分で往来できる立地にあるからこそ、こうした調整ができました。

小岩内地区

土砂災害によって大きな被害を受けて、避難指示が続いている地区がありました。被害を全く受けていない世帯も含めて、仮設住宅への集団避難が進められました。集落の上流にある砂防ダムの修復や、河川の工事が終わらないと、地域全体の避難指示解除は難しい見通しです。自治会単位でまとめて仮設住宅へ避難が進んだので、コミュニティ維持は出来ると考えられますが、地域とのつながりをどう保つかが今後の大きな課題となりそうです。

また、この地区は課題がある一方で、地域に関わりのある消防団など若手メンバーが活発に動いています。助成金申請をきっかけに、地域の中でチームを立ち上げる動きがあり、申請準備を手伝う中で、今後考えられるフェーズの移り変わりや、過去の被災地の事例などを伝えました。

この小岩内地区を中心に、必要な時に必要なサポートができるように、継続的に通う支援を続ける予定です。

研修

長野県社会福祉協議会からの依頼を受けて、災害ボランティアセンター運営者研修でお話をさせていただきました。家屋模型を使って、水害があった時に必要な家屋の知識や、現調のデモンストレーションなどを実施しました。
また、村上市でも災害ボランティアセンターにて、ボランティアさんへの研修を活動までの待ち時間に模型を使って行いました。

 

台風対応

9月の三連休に台風が次々と接近、各地で大雨による被害などをもたらしています。宮崎県などで被害がありますが、九州南部を中心にした範囲で対応できると判断しました。
続く台風15号では静岡県内各地で被害が発生しました。同県災害ボランティア本部からの要請を受けて現地での支援を始めています。詳細は別途台風15号緊急支援レポートとしてまとめます。