4月レポート


桜が散り、新たな季節を迎えた4月。色々な変化と息吹を感じることのできた月でした。

今年度のスタートと共に、これまでお世話になった関係者の移動や、新たな取り組みが始まりました。特に、水害で被災した幼稚園の復旧工事が完了し、不要になったコンテナの移動なども行われました。春の訪れと共に、地域の様々な活動が動き出しています。

家庭菜園と自然の恵み

水害後、多くのボランティア方の協力を得て、家庭菜園の再生が進んでいます。暖かな日差しの中、地域の住民の方がそれぞれの家庭菜園をはじめています。また、奥能登地方では、山菜や海藻など、自然の恵みを収穫することができ、改めてこの地域の力強さとたくましさを感じました。

【受け入れサポート】
4月も多くの支援活動が行われました。

 

* ANAとのボランティア企画
大阪発のボランティアツアーが実施され、1日目はボランティア活動、2日目は観光と、奥能登での滞在型ツアーとなりました。
* 味の素グループの支援
昨年に引き続き、約10日間にわたって70名近くのボランティアが東京や三重から参加し、家庭菜園の再生や道の駅の清掃、家財の搬出などに取り組んでくれました。
* 静岡県旅館組合とのスタディツアー
和倉温泉(七尾)やねぷた温泉(輪島)を訪れ、発災からの歩み、再建に向けた課題、そして災害前の備えについて、旅館経営者や関係者と意見交換をしました。被災地の現状を伝えることができ、参加者にとって有意義な学びの場となったと思います。
今後も防災や街作りに関する学びを深め、ボランティア活動を通じて地域の支援を続けていきます。

【準備作業】

4月中旬からは、GWを前に様々な準備が進められました。
* 田植えの準備
地元の方々と共に、水路の土砂撤去や代掻き、畦塗りなど、田植え前の準備を行いました。地域の協力があってこそ、豊かな収穫が期待できることを実感しています。
* 道の駅のオープン準備
地震以来初めて営業を再開することとなった道の駅千枚田では、ボランティアの協力を得て、ガラス拭きや床掃除などの準備を行いました。
* コンテナ移動
今後、地域のコミュニティ支援を強化するため、仲間たちと共にコンテナ移動を行い、地域の人々が集まれる場の整備に取り組んでいます。

【沖縄研修】

昨年は能登半島地震の対応で開催を見送った沖縄研修を今年は実施しました。参加者には、砂糖や塩作り、ヤギや鶏の世話、平和学習やビーチクリーン活動を通じて、沖縄の自然や文化に触れてもらいました。
沖縄研修は、沖縄戦の悲しい過去を知り、現在の課題に対する理解を深めることを目的としています。沖縄の海や食、文化を学びながら、参加者が何かを感じ取ってくれることを願っています。
今後も平和学習や災害支援活動を続け、地域に貢献していく予定です。