コロナ禍の活動計画について

5月に発表した、当面の活動方針の詳細をお知らせします。

大きくは3つ
・大規模災害発生時
・台風19号の中長期支援@長野
・新型コロナウイルスへで影響を受ける人への支援

◎大規模災害発生時

大規模災害発生時はJVOADや全国の行政、NPOセンター等からの要請に応じて被災地へ派遣します。

◯被災地全体の支援の仕組みづくり…代表のみの派遣、
◯大工作業や重機案件など…専門性のある少人数での派遣、
◯東日本大震災クラスの大規模災害…大人数での派遣、
◯物資・車両の支援
等、災害の規模や特性、状況に合わせて必要なサポートを実施します

基本的に、情報やノウハウ提供を支援の中心とします。

そして、できるだけ地元の行政や社会福祉協議会・NPO等の、被災地域にある力の最大化を目指します。地の力を強くして外部支援者に頼らなくていいように、中間支援(=支援者の支援)を中心に行います。

また現地にメンバーを派遣する可能性をふまえて、普段から備える必要があります。

新型コロナウイルスの状況(蔓延の状況、ワクチン開発等)を注視し、現段階から関係各所と情報共有をし、フェイスシールドやマスク等の備品準備も進めています。


 

◎台風19号における長野市での継続的支援活動

ふらっと農園

台風19号の被害が大きかった津野地区で、「ふらっと農園」と名付けたコミュニティースペースを作ります。

◯今年は休耕する農地をお借りして作物を栽培
→食料確保…県外で生活困窮者支援などをしている団体へ送付なども検討

◯コンテナを設置して屋外には休憩所を併設
→農機具のシェアと憩いの場づくり…水害によって倉庫や農機具等を失った方がたくさんいます。住民同士が協力しあえる素地を作ります。

◯多くの人を巻き込む
→地元の長老たちから野菜作りを教わる、子どもたちと農作物の収穫、大豆を栽培し地元の味噌屋さんに味噌づくりを教わる
毎日の畑作業や、イベントで、今まで関わりの少なかった人たちとも協働できればと考えています。

畑を通して、住民の方との「ふらっと」な助け合えるコミュニティサポートを行います。

 

 

中間支援

長野での支援活動が継続されていくように、引き続き地元支援者を支援します。

千曲川広域支援センター、ぬくぬく亭、津野復光隊、チームSHIRO等の地元支援者による活動を、外部支援者としてサポートします。

地元団体が継続的な支援を行えるよう、これまでの災害支援を通じてのノウハウの共有、地域内の情報の共有、住民の方の声とそれに対応し得る団体のマッチングなどを想定しています。

 

 

生活改善支援

被災された家屋等の生活環境改善に、継続して対応します。
ただし、長期的に過剰な支援を提供することは、被災地にとって良くないことでもあります。災害発生から8カ月ほど経過していることを踏まえて、支援しすぎないように気をつけています。

例えば、自分で修復する方のお手伝いとしてや、資機材の貸し出しのみなど、状況に合わせています。
ただ、個人の状況を見極めることがとても難しいため、社会福祉協議会や関係機関と相談しながら進めます。

 


 

新型コロナウイルスへの対応、と聞くと「災害NGO結」としての活動分野ではないと思われるかもしれません。

しかし、地球から生み出されるもので日常が一変する、という点では自然災害もウイルスも同じです。さらに、もともと生活のゆとりが少ない人ほど、大きな影響を受けている点も同じです。
そもそも災害は支援する一つのきっかけです。毎日の生活が困難な方への支援という意味では、結として活動する意味があると考えています。

 

◎新型コロナウイルスの影響を受ける方への支援

住環境支援

あるオーナーが所有するアパートの修繕、整備をサポートします。長野市内にあるもので、困窮世帯、シングルマザー、外国人、障がい者、若者等のコミュニティの場として整備したいというオーナーの想いに共感したからでもあります。

具体的には、室内の整備などを補助します。そしてこの整備を、新型コロナウイルスの影響により行き場のない学生や困窮世帯など住まいに困っている方に担ってもらう代わりに、アパートを格安で提供することで、スキルを学びながら暮らせるようなマッチング狙います。

 

さらに、大規模災害時にもシェルターとして活用できる予定です。

被災地に派遣された仲間の、帰還後の隔離場所として
長野市や周辺での災害発生時の避難場所として、など

さらに、季節によっては、津野地区にあるふらっと農園で収穫した野菜等を活用した食のサポートを行います。

 

農業×雇用

農業大国の長野県。農業に限らず、第一次産業は慢性的な人手不足状態にあります。その解決策の一つとして、季節労働者や海外の研修生の受け入れをしています。しかし今の状況では、海外からの人材の受け入れはもちろん、国内での人材確保も難しくなっています。

そこで、外部から来る人材をそんな農家さんにマッチングします。

例年、繁忙期を季節労働者に頼ってきた農家さんと、やることがなく経済的に厳しい人。上記のアパートで、隔離や移動を最小限に抑えることで感染拡大を防ぎながら、双方の生活を守れるよう支援します。

 

日々の活動風景は、引き続き災害NGO結のFacebookにて報告していきます。