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296月/20

2019年度オンライン活動報告会(7/2更新)

2019年度の活動報告会をオンラインで実施します。

2019年度、災害NGO結が関わった被災各地をつなぐ報告会です。
佐賀、千葉、宮城、長野、で当時から現地の最前線で関わる人たちにお話を交えて、2019年度の災害を振り返ります。

参加はこちらから!

■ゲストスピーカー紹介■

鈴木隆太氏@おもやいボランティアセンター
佐賀県武雄市で民間ボランティアセンターの「おもやいボランティアセンター」の立ち上げ、地域住民と一緒に、被災者支援を実施。大半が半壊被害を受けた武雄市で、支援を続ける。

加納氏@ディープ・デモクラシー・センター
台風15号の広域被害へ対応するために「千葉南部災害支援センター」の立ち上げ、特徴的だった、屋根被害への対応基盤を整備。現在も支援団体の活動調整を続ける。

手代ちか氏@OPENJAPAN
台風19号で大規模な土砂災害が起きた宮城県丸森町から。一つの市町村では受け止められない規模の被害に対して、総合的な支援を実施。現在も重機系活動の調整やコミュニティ支援を続けている。

山崎博之氏@長野県社会福祉協議会
三者連携を担った県社会福祉協議会の立場から、ONENAGANOの紹介。大規模なボランティアセンターの運営や、外部支援団体との連携事例などを。

原亮章氏@災害NPO旅商人
普段は旅商人として、全国で移動販売をして美味しい珈琲を淹れている。2019年度は、被害が大きかった長野市長沼地区で支援コーディネートを実施。

千葉康彦氏@JVOAD
全国災害ボランティア支援団体ネットワークの事業部担当。災害発生時に、現地での支援活動が円滑に進むように、行政・社協・NPOの三者連携を促進し補完する。
佐賀、千葉、長野の各地での連携を振り返ります。

浅沼馨氏@DEF TOKYO
災害地で活動する技術系ボランティアのスキルアップを目標に2019年4月にDEFを発足させる。佐賀・千葉・長野・丸森それぞれで、現地で活動する支援団体を技術的にサポート。

*スピーカー追加の可能性もあります!
追加後随時HPに追記させていただきます。

 

上記の豪華ゲストとのお話を通して、緊急支援を振り返り、現地の今の姿を知る機会になればと思っています。
金曜夜の2時間、ちょっと長丁場ですが、お時間合えばぜひご参加ください。
途中参加、退席も可能です。

ご参加はこちらから!

参加人数の把握の関係で、事前登録いただいた方にURLをお送りする形をとっています。
お手数ですが、ご協力ください。

新しい試みで、不手際もあるかもしれませんが、沢山のご参加お待ちしています!

2019年度の活動報告についてはこちらから

286月/20

2019年度報告書と報告会のお知らせ

例年よりも遅くなってしまいましたが、2019年度の活動報告書が完成しました。
ご住所をお知らせいただいている方には、発送いたしました。もうすぐお手元に届くと思います。

できるだけゴミが出ないように(環境に負荷をかけないよう)封筒を使わない簡易包装です。ご理解ください。

発送をご希望の方は、お問合せフォームより、送り先のご住所とお名前をお伝え下さい。

データ版はこちらから(外部ダウンロードサイトへ、149MB)

 

今回の報告書は、なぜこんな活動をしているのかという活動の背景などにポイントをあてています。(そのため文章が多めです)
ただ、結の活動の大半がコーディネートという形のないものであるため、文章に綴りにくい点もたくさんあります。

そこで、オンラインでの活動報告会を予定しています。

2019年度に緊急支援で関わった、佐賀・千葉・長野・丸森、など各地の支援者と一緒に、活動を振り返ります。
災害発生から今までの活動の紹介や、今後の課題など、現地からリアルな声をお伝えしたいと思っています。

 

2020年7月3日19時〜の予定です。
参加(観覧)ご希望の方はこちらまで。
詳細は別途お知らせいたします。

126月/20

コロナ禍の活動計画について

5月に発表した、当面の活動方針の詳細をお知らせします。

大きくは3つ
・大規模災害発生時
・台風19号の中長期支援@長野
・新型コロナウイルスへで影響を受ける人への支援

◎大規模災害発生時

大規模災害発生時はJVOADや全国の行政、NPOセンター等からの要請に応じて被災地へ派遣します。

◯被災地全体の支援の仕組みづくり…代表のみの派遣、
◯大工作業や重機案件など…専門性のある少人数での派遣、
◯東日本大震災クラスの大規模災害…大人数での派遣、
◯物資・車両の支援
等、災害の規模や特性、状況に合わせて必要なサポートを実施します

基本的に、情報やノウハウ提供を支援の中心とします。

そして、できるだけ地元の行政や社会福祉協議会・NPO等の、被災地域にある力の最大化を目指します。地の力を強くして外部支援者に頼らなくていいように、中間支援(=支援者の支援)を中心に行います。

また現地にメンバーを派遣する可能性をふまえて、普段から備える必要があります。

新型コロナウイルスの状況(蔓延の状況、ワクチン開発等)を注視し、現段階から関係各所と情報共有をし、フェイスシールドやマスク等の備品準備も進めています。


 

◎台風19号における長野市での継続的支援活動

ふらっと農園

台風19号の被害が大きかった津野地区で、「ふらっと農園」と名付けたコミュニティースペースを作ります。

◯今年は休耕する農地をお借りして作物を栽培
→食料確保…県外で生活困窮者支援などをしている団体へ送付なども検討

◯コンテナを設置して屋外には休憩所を併設
→農機具のシェアと憩いの場づくり…水害によって倉庫や農機具等を失った方がたくさんいます。住民同士が協力しあえる素地を作ります。

◯多くの人を巻き込む
→地元の長老たちから野菜作りを教わる、子どもたちと農作物の収穫、大豆を栽培し地元の味噌屋さんに味噌づくりを教わる
毎日の畑作業や、イベントで、今まで関わりの少なかった人たちとも協働できればと考えています。

畑を通して、住民の方との「ふらっと」な助け合えるコミュニティサポートを行います。

 

 

中間支援

長野での支援活動が継続されていくように、引き続き地元支援者を支援します。

千曲川広域支援センター、ぬくぬく亭、津野復光隊、チームSHIRO等の地元支援者による活動を、外部支援者としてサポートします。

地元団体が継続的な支援を行えるよう、これまでの災害支援を通じてのノウハウの共有、地域内の情報の共有、住民の方の声とそれに対応し得る団体のマッチングなどを想定しています。

 

 

生活改善支援

被災された家屋等の生活環境改善に、継続して対応します。
ただし、長期的に過剰な支援を提供することは、被災地にとって良くないことでもあります。災害発生から8カ月ほど経過していることを踏まえて、支援しすぎないように気をつけています。

例えば、自分で修復する方のお手伝いとしてや、資機材の貸し出しのみなど、状況に合わせています。
ただ、個人の状況を見極めることがとても難しいため、社会福祉協議会や関係機関と相談しながら進めます。

 


 

新型コロナウイルスへの対応、と聞くと「災害NGO結」としての活動分野ではないと思われるかもしれません。

しかし、地球から生み出されるもので日常が一変する、という点では自然災害もウイルスも同じです。さらに、もともと生活のゆとりが少ない人ほど、大きな影響を受けている点も同じです。
そもそも災害は支援する一つのきっかけです。毎日の生活が困難な方への支援という意味では、結として活動する意味があると考えています。

 

◎新型コロナウイルスの影響を受ける方への支援

住環境支援

あるオーナーが所有するアパートの修繕、整備をサポートします。長野市内にあるもので、困窮世帯、シングルマザー、外国人、障がい者、若者等のコミュニティの場として整備したいというオーナーの想いに共感したからでもあります。

具体的には、室内の整備などを補助します。そしてこの整備を、新型コロナウイルスの影響により行き場のない学生や困窮世帯など住まいに困っている方に担ってもらう代わりに、アパートを格安で提供することで、スキルを学びながら暮らせるようなマッチング狙います。

 

さらに、大規模災害時にもシェルターとして活用できる予定です。

被災地に派遣された仲間の、帰還後の隔離場所として
長野市や周辺での災害発生時の避難場所として、など

さらに、季節によっては、津野地区にあるふらっと農園で収穫した野菜等を活用した食のサポートを行います。

 

農業×雇用

農業大国の長野県。農業に限らず、第一次産業は慢性的な人手不足状態にあります。その解決策の一つとして、季節労働者や海外の研修生の受け入れをしています。しかし今の状況では、海外からの人材の受け入れはもちろん、国内での人材確保も難しくなっています。

そこで、外部から来る人材をそんな農家さんにマッチングします。

例年、繁忙期を季節労働者に頼ってきた農家さんと、やることがなく経済的に厳しい人。上記のアパートで、隔離や移動を最小限に抑えることで感染拡大を防ぎながら、双方の生活を守れるよう支援します。

 

日々の活動風景は、引き続き災害NGO結のFacebookにて報告していきます。

015月/20

今年の活動について

新型コロナウイルスによって犠牲になられた方のご冥福をお祈り申し上げます。また、沢山の闘病中の方の早い回復と、先の見えない中今いる場所で踏ん張る沢山の方たちが一日でも早く「日常」を取り戻せるようにと願うばかりです。

そして、色々なものを犠牲にしながらもそれぞれの最前線で働かれている方々に感謝申し上げます。

昨今の新型コロナウイルス蔓延に際して、お知らせです。
災害NGO結は、今年自然災害が発生しても自主的には被災地へ向かわない予定です。

一人ひとりの命を守ること
そのために拡大させないこと
を優先します。

そして
・安全な活動を再開できるまでの最低限の生活ができる準備として、居場所や食料の確保
・被災地や現場の活動で使える資機材の貸し出し体制の構築
・地域からの要請に応じた専門家(災害支援)派遣
などを進めます。

現時点では、被災地に出向くことでウイルスを持ち込む、活動中に感染する等、感染拡大を防ぎ、現地で被災者・支援者両方の安全を確保しながら活動する手段がありません。また、ボランティア保険や労災など、色々な補償制度も適応されない可能性が高いため、何かあった場合の個人への負担が大きすぎます。複合災害の問題点についてはこちらから

自然災害が発生したら直ちに駆けつけたいと考える支援者も沢山いらっしゃるはずです。
災害ボランティアセンターが規模を縮小または、開設されない可能性もあります。そうなると益々、駆けつけなければと思う人もいるかもしれません。

実際に過去にも、安全が確保されていない場所にボランティアが向かうということがありました。ナホトカ号重油流出事故では、安全性が確保されていない状況下での活動によって死者も出ています。

しかし今回は、活動中に感染して命を落とすだけでなく、外部から持ち込んで被災地の方の命を危険に晒す可能性もあります。

緊急支援として我々が出来ることも多いかもしれませんが、それよりも命を守るための行動が優先されるべきだと考えます。
(我々の活動は、緊急支援であって救急救命ではありません)
明確な感染防止策や、治療法がない状況下では、今いる場所から大きく動き色々な人と会うリスクは相当なはずです。

出水期が目前に迫る今、それぞれが出来ることとやるべきことを考えてほしいのです。ちょっと冷静に一呼吸置いて、自分の担うべき役割を、何事も起こっていない今だから出来ることは何なのか。

今年私たちは被災地へ行くべきなのか。

ただ、そうは言っても、自然災害は毎年起きています。今年もどこかで(大なり小なり)住宅浸水や土砂災害や地震など、被害が発生するはずです。そのとき資機材だけでなく、現場のノウハウや他の被災地での経験に基づく知識が被災地にとって必要だとも感じています。

そのため、災害NGO結として自主的な活動は休止しつつ、被災地からの要請があった場合に限り、災害支援の専門家派遣という形で協力したいと考えています。もちろん出来得る限りの安全策を取った上で必要最小限の活動とします。

コロナ禍は、色々な常識や価値観が変わっていく一つのきっかけになりそうです。

日本は今まで幾度となく降り掛かってきた自然災害を、地域の助け合いの力を借りて乗り越えてきましたが、高齢化などで力が衰えてきた地域や都市部では地域だけでの解決が難しいため、ボランティアという仕組みが活用されています。
しかし、年々大規模化する災害は地域の力とボランティアだけの力で解決できるものではなくなってきています。

複合災害という事態も想定しなければならない今、ボランティアという個の集合体で形のない組織を活用する仕組みだけで良いのでしょうか。

ボランティアではなく災害支援の専門家が育ち、ボランティアとして無償ではなく公的な補償として被災地が支援を受けられることが望ましいのではないでしょうか。災害支援の現場でも、大きな仕組みで支えられるようなシステムを考えてほしいと思っています。

新型コロナウイルスについては分かっていないことも多く、ワクチンや特効薬などの整備がどれくらいかかるのか見通しが立てられません。日々変わる状況をしっかりチェックしながら、状況に合わせた活動を考えていきます。

大きな変更があった場合は、随時、HPやFBなどでお知らせしていきます。

124月/20

台風19号の被害から半年

台風19号が各地に大きな爪痕を残してから、半年が経ちました。

世間では新型コロナウイルスにまつわる話題で持ちきりですが、半年という節目は、被災地に目を向けるチャンスです。お時間に余裕がある方も多いかもしれません。ぜひ被災地のこと(4月14日/16日で熊本では地震からまる4年になります)を考えていただければ嬉しいです。

長野の半年目をレポートします。

長野の桜も、もう満開に近い状態です。例年よりは早めに季節がめぐっているようだと聞きます。

まだまだ寒暖差もありますが、4月に入って本格的に暖かくなってきたのも一因か、人気のほとんどなかった地域にも、ポツポツ作業をしている住民の方の姿が見えるようになってきました。

りんご農家さんにとっては、この時期は花がつく前の作業(剪定や消毒など)で忙しいようで、今までふらっとお邪魔して会えていた人たちも畑にいるようです。

農業ボランティアセンター・地元の農家チーム・業者などの連携によって、漂流物と土砂が山盛りだった農地は、ほとんど整備され、この次の収穫に向けて動き出しています。

新しいSS(果樹を消毒するための農機具)が動いている姿を見ることができ、とても嬉しい気持ちになりました。

ただ、「こんなに雪が降らない年はめずらしい」と地元の人もおっしゃるぐらい、今シーズンは暖冬だった影響が、この先どれくらい現れるのか、まだまだ気になることは沢山あります。

春からの困り事の一つに、りんごの受粉を担う蜂がいない、という問題がありました。蜂の受粉と人の受粉では見ただけで差が分かる、と言う人もいるほど蜂は農家さんにとって重要な存在。しかし豪雨で蜂たちが巣箱ごと濁流に流されてしまいました。

蜂たちに戻ってきてもらうために、すばこ大作戦というプロジェクトが始まっています。地元の農家さんや支援者が中心となって、巣箱作りと蜂の里子募集をしています。

里子募集を手伝う人がいたり、家の木材を提供してくれる人がいたり、組み立てるお手伝いをする人がいたり。プロジェクトの参加者も増え、着実に地元長野で問題解決する姿が見えてきています。

スライドショーには JavaScript が必要です。

地元の動きは、畑以外にも。毎週1回、定期的に地区の女子会を始めた所もあります。それぞれの避難先にバラバラに暮らしているため、日程を設定しないと顔を合わせられないですが、それでも地域のつながりを切らさないように、心が寂しくて落ち込んでしまわないように、間をつなぐ活動が住民さん主体で行われているのが良いなぁと思います。この動きは隣の地区にも広がりそうで、更にうれしい流れです。

こんな町にしたい、という理想を女子会でワイワイ持ち寄った結果。とても楽しそうな町です

3月の中頃には、それぞれの地域(特に長野市北部)で活動している団体が情報共有のために集まりました。

いつもは長沼・豊野の元の市町村で区切りがちですが、特色の違いを踏まえつつ、必要な支援をまとめられたらという考えです。これには、社協・地元NPO・新しく地元で生まれた団体・外部支援団体など、多様な顔ぶれが集まりました。可能であれば、定期的に地域の問題や課題を共有し、ニーズ・支援者・技術を共有できればと思います。

また、豊野地区は、ぬくぬく亭を中心として独自の情報共有を進めています。関わる団体たちの運営会議と、活動の中で見えてきた心配な人のケアを目的として、福祉関係の機関が集まるケース会議。

訪問だけではなく、そこから拾い上げた福祉ニーズを関係機関へつなぎ、必要に応じてボランティア派遣もしています。

それぞれの組織が主体的に関わって、良い雰囲気で運営されていると感じます。これだけ地元の組織たちが主体的にサロンを運営し、地域のニーズの受け皿になっているケースは、なかなかめずらしいのではとも思います。今までの地域との関係性が大きく影響していますが、他の地域でもこういった流れが生まれたらと思わずにはいられません。

 

 

公費解体などの制度が実施され始め、空き家や工事現場が目につくようになってきました。我々が関わったお家の解体が進むす様子を見ると、家主さんのお顔が分かるだけにちょっと淋しくなります。ちょっと関わったお家なだけで淋しく感じるのですから、ここで生活をしていた住民の方々のお気持ちはどれほどでしょうか。

 

公費解体の申込み期限は今の所、9月です。まだまだ家をどうするのか悩んでいるという方も多くいらっしゃいます。

もちろん、リフォームや再建も始まっています。新しいお部屋を嬉しそうに見せてくれる方や、まだリフォームどうしようか迷っているという方も。自宅の再建について、どんどん差が生まれてきて、焦る方もいるでしょう。

揺れる気持ちや、ここから新しく生まれていく再出発の動きを見守り、そばにいる存在が必要だと感じています。

長沼支所。もうすぐ仮支所が完成します

ただ、どの支援活動も、新型コロナウイルスの影響を大きく受けています。元々予定されていたイベントや炊き出し、サロンなど多岐にわたる活動が休止または延期になっています。災害ボランティアセンターも休止、我々も外部からの支援者受け入れ停止から、活動休止という形に警戒レベルを上げています。

ぬくぬく亭で神楽。三密を避けるために窓やドアはあっけぱなし

このまま支援がストップしてしまい、つながりが切れてしまえば精神的に厳しくなり、それが二次被害につながるのではと危惧しています。そんな心配から、豊野ぬくぬく亭では炊き出しは中止しつつも、最新の注意を払いながら個別訪問や集まる場の開場は継続しています。

地域の人たちから愛されている飲食店。復活するも、その先はどうなるのか、心配なことが沢山です

水害から復旧したイチゴ農家さん。例年はいちご狩りで賑わうハウスですが、コロナウイルスの影響で人影はなし。熟れるのをただ待つだけのいちごがたくさんありました。

また、自粛ムードが続いている影響で、被災後復旧した商店や農家さんでも客足が遠のいて影響を受けています。自然災害+新型コロナウイルスの影響。これは長野に限ったことだけではないでしょう。いつこの状況が変化するのか、見守るばかりです。

231月/20

発災から100日−移行期の長野

20日で、台風19号によって大きな被害を受けてから100日が経過しました。
長野市では7万人以上のボランティアが活動し、町は少しずつ元の姿を取り戻そうとしています。

しかし、現地はまだ復旧作業の最中。まだ雨が降ると詰まったままの側溝から水たまりができたり、業者の土砂撤去で大きなトラックが往来したり、被災地の光景があります。

 

 

濡れた家財を搬出や土砂の撤去などの、発災直後の人手を大量に必要とするピークは過ぎました。その代わり、業者や大工さんの修復作業を待つ間、できるだけ早く取り掛かれるように不要な部材の除去や、公費解体に伴って必要な家財の搬出など、今の時期だからこそ手助けが必要なところも沢山あります。

また、日々住民の方の気持ちも変わります。
自宅の再建について、解体するつもりだったが、建て直す見積書を見てリフォームに切り替えた人や、
みなし仮設で町中に住みだして、やっぱり住み慣れた地域が良いと同じ地域の別で家を探す人、
リフォームするつもりだったけれど、ご近所さんの状況や活用できる制度を考慮して解体を決めた人、
まだまだどちらにすればいいのか迷っている人など、その心の内は様々です。
今後の気持ちの変化によっても、また新しいニーズが生まれてくると思っています。

他にも、その人らしい暮らしを応援するために、必要な活動が出てくるかもしれません。例えば、公費解体を決めているけど、毎日そのお家に通っている人もいらっしゃいます。例えば解体して再建するまで日中の居場所として、倉庫の環境改善ができれば、長期的に地域を離れる孤独感は薄くなるかもしれません。

「やっぱりここの地区の空気を吸って生活したい」と話す人がいるように、やはり地域との繋がりを切らさずに、その人らしく安心して暮らせるような、細やかな対応が必要になってゆく時期です。

ちょうど、日々の復旧活動には、長野市内や近隣市町村からの参加者が増えつつあります。じっくり寄り添っていくには、それだけ長く関わることの出来る人=地元の人、の参加が大きな鍵になります。

だから、近くからの参加者と一緒に活動を続けながら、今後の長期的な体制を整える必要があると考えています。他の被災地への勉強研修や、支援者間でのワークショップなど、支援者のための講習会メニューを用意するなど、支援の仕方も変えていく時期かもしれません。

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051月/20

農業ボランティア


台風19号は、その土地の産業にも大きな被害を与えていました。
長野市内の名産品のりんごもその一つ。

大半が泥水につかり、出荷不可能な状態になっただけでなく、千曲川の決壊により、多量の土砂が流れ込んだ畑が沢山ありました。今までの土壌ではない密度の高い泥が流入して木の根元に堆積、多いところでは30センチ以上にのぼる所も。このままではりんごの木が枯れてしまい、今年被害があったりんごだけでなく、今後のりんごの実ができない可能性がありました。

「なんとか、りんごの木を枯らさないように」という目的のもと、11月から【信州農業再生復興ボランティアプロジェクト】が立ち上がりました。
農ボラとして独自にボランティアを募集し、漂流物の撤去やりんごの根回りの土砂のけの対応を始めました。

災害NGO結としては、立ち上げ前の打ち合わせから参加させていただきました。過去の農業ボランティアセンターの事例を紹介しながら、アドバイザーとして仕組みづくりや、実際の現地での動きのサポートなどをしました。
現場では、大きな漂流物など人力で撤去が難しい物の対応を、技術チームへつなぐこともしました。

農ボラのボランティアの受け皿として、動いていた地元のりんご農家を中心としたチーム【津野復光隊】と【Team SHIRO】が、被害の大きかった2地区で活動しています。
農ボラ第一期の活動は終了しましたが、まだ地域にニーズはあります。今までの活動内容(漂流物撤去、根回りの土砂除去など)以外にも必要な作業があったり、第一期には活動が及ばなかった地域もあります。

また、りんごの木は春に発生する病気を防ぐために、消毒が必要です。伝染する病気で、どこか一軒でも遅れていると蔓延するため、地域全体を消毒ができるような状態に整備する必要があります。こういった背景もあり、先述した2団体が地域の柱となって行政の担当者や業者さんと本格的な土砂撤去を進めています。

こうして地元の方が被災したけれど、支援者として活動する姿をとても心強く思います。(そして彼らはとても前向きに明るいのです)
外部支援者として、春まで特殊技術を持ったボランティアの問い合わせをつないだり、相談役としてそばにいるつもりです。

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現地での活動を続けるための、支援金を募集しています。
温かいご支援を、どうぞよろしくお願いいたします。

【ゆうちょ銀行の口座をお持ちの方】
 ゆうちょ銀行 記号14760 番号6772101
 名称 サイガイエヌジーオー ユイ ユイ

【ゆうちょ銀行の口座以外からの方】
 ゆうちょ銀行   店名 四七八(読み ヨンナナハチ) 店番 478
 普通貯金 
 口座番号 0677210

 

ボランティア募集受付中です。
活動をお考えの方は、こちらにて、予定日程/人数/などを明記の上お問い合わせください。

041月/20

新年のご挨拶

2019年も、みなさまに大変お世話になりました。有難うございました。
おかげさまで昨年は、目標としていた結の拠点を滋賀に設けることができました。
実はまだ仮の場所ですが、本年はもう少し滋賀での活動を増やしたいと思っております。

また、昨年からJVOADと先遣チームとして災害発生直後の情報収集と課題整理を連携すると共に、全国各地の行政担当者などと平時からの交流によって、「有事に効く」関係構築のお手伝いをしています。
これは、結やJVOADとしてだけでなく、支援者全体が活動しやすくなる環境、ひいては被災者が適切な支援を受けられる環境を作るための重要な活動だと考えています。

実際に昨年の10月に台風19号の被害を受けた長野県では、その1ヶ月前に災害対策本部設置訓練があり、県内のキーマンとの面識がありました。長野緊急支援ではそのつながりがあったからこそ、早い段階で支援活動がスムーズに進められました。
この長野の連携を良い事例とするためにも、現場での復旧活動はしっかり継続していきます。

春までは、連携団体のOPEN JAPANと一緒に活動する形で丸森町に1名、長野市を軸に滋賀や各地を行き来する形で2名のメンバーで活動を続けます。
長野、丸森、その他の被災地では依然として課題が沢山あります。
2020年も、被災地にとっての最善を考えながら試行錯誤を続けていきます。
色々な形で災害NGO結の活動にご参加/ご協力いただければ嬉しいです。
どうぞよろしくお願いいたします。

 

2020年1月
災害NGO結

1111月/19

One NAGANO(ワンナガノ)

長野市内の廃棄物の山。何度もメディアに取り上げられていたようです。この廃棄物の問題にあらわれていたように、今回の一番の課題は、行政のキャパシティを超えた被害が発生してしまったことです。

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【背景】
廃棄物の集積場が十分に確保できなかったために、被害大の地域近くに仮置き場が確保できませんでした。色々な事情が重なり、決壊で大きかった被害を受けた長沼地区や豊野地区の各地に自然発生的に勝手仮置場が生まれました。早い段階で、分別の指示や別の仮置き場の設置など対策が講じられれば良かったのですが、それも叶わず。勝手仮置き場に比例して、通行の妨げになったり、ご近所同士でのトラブルの元になったりと課題もどんどん大きくなりました。もともと古くからある家も多く、そこを縫うように走る県道も幅が狭いところが多くあり、これも廃棄物撤去の妨げになる一因でした。

・物理的に大型の機械を扱う業者や自衛隊での撤去が難しいこと
・各地に撤去が必要な場所が点在していること
・廃棄物の撤去が完了しないと土砂の撤去が始められないこと

などを現場で確認し、行政だけの対応では難しいと判断しました。現場の声として、災害対策本部などに助言。その流れから、国・県・市・民間団体/企業が合同で対策を協議する場が生まれました。

その結果、行政、社協、NPOなどの民間団体が協力して「One NAGANO」の体制を作ることが話し合われました。

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【役割分担】

・集積所への運び出し…軽トラボランティア→災害ボランティアセンター(社会福祉協議会)
・集積所までのルートづくり→自治会、消防団、防災化研(地図化)
・集積所への誘導→行政職員、長野県警
・集積所での積み下ろし→行政職員
・集積所から仮置場への運び出し→自衛隊(夜間作業)
・勝手仮置場での積み込み効率化…重機ボランティア→NPO、全国清掃事業組合
・勝手仮置場の所在地把握…現地を歩いて地図化→NPO
・軽トラボランティアの活動調整→災害ボランティアセンターとNPO

行政、社協、NPO、企業など沢山のセクターからの協力を得て、実施されました。
この中で災害NGO結としては、現地で勝手仮置場のマッピング指揮、一般からの重機ボランティアの問い合わせ対応と受け入れ調整、軽トラボランティアの受け入れ調整、関係省庁や行政担当者との各種打ち合わせ、などを担当。様々な会議と打ち合わせを重ね、現場の状況を反映したオペレーションになるよう尽力しました。

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【実施】
10月の最終週、11月の三連休、とボランティアが集まりやすいピークを活用したオペレーションで、大量の廃棄物を町なかから撤去することができました(仮置場への撤去までにはまだまだ時間がかかりますが)。

一日の搬出量の最大は約530トン、その他の休日でも約200〜300トン以上が搬出できていました。
まだ勝手仮置場に廃棄物が置かれた状態ですが、数も規模もかなり縮小していて、今後は行政主導のオペレーションで解決できるのではと考えています。

目に見えて廃棄物の山が小さくなっている上に、大量の人員を撤去に注いだことで、これだけの数の人が助けに来てくれているんだという実感につながったようです。住民の方からは、銀座の様に人が来てくれた、綺麗にしてもらって有り難いとの声も聞けました。

そのため、これまでは主に廃棄物撤去にご協力いただいていた、軽トラボランティアや重機ボランティアの協力者を、土砂の撤去や農地の対応に切り替え始めています。

この先は、敷地内や側溝などからの土砂撤去も進みますが、これも少しずつ進み大きな課題ではなくなってきています。そうなると、今後問題解決に多くの力が必要になる、農地の復旧に関してサポートが必要だと考えています。

One NAGANO=廃棄物撤去だと思われている方も多いようですが、官民の垣根を超えて連携が必要な課題は、まだまだ沢山あります。今後の生活再建のためには、これからの官民の連携がもっと重要になっていきます。

例えば、避難所の生活環境改善のこと。在宅避難者の生活面のサポート。農地被害からの復旧支援。今までのコニュニティを維持するための支援など。

このOne NAGANOを一つのきっかけとして、今後も被災者のために、柔軟な連携が続いていくことを願います。

 

現地での活動を続けるための、支援金を募集しています。
温かいご支援を、どうぞよろしくお願いいたします。

【ゆうちょ銀行の口座をお持ちの方】
 ゆうちょ銀行 記号14760 番号6772101
 名称 サイガイエヌジーオー ユイ ユイ

【ゆうちょ銀行の口座以外からの方】
 ゆうちょ銀行   店名 四七八(読み ヨンナナハチ) 店番 478
 普通貯金 
 口座番号 0677210

 

ボランティア募集について、現在調整中です。
活動をお考えの方は、こちらにて、予定日程/人数/などを明記の上お問い合わせください。

 

0211月/19

発災から2週間 台風19号の支援活動状況

台風19号が各地で被害をもたらしてから、2週間が経過しました。

佐賀の豪雨災害や台風15号の千葉県への被害もおさまらぬ状態での広域被災は、支援現場にも混乱をきたしています。

災害NGO結では、初動調査の結果、まずは千曲川流域の堤防決壊箇所にほど近い長野県北部での支援調整活動を始めました。

りんごの果樹畑と住家が広がるこの地域は、13日未明に氾濫した川の水に飲み込まれました。濁流は家を、車を、畑を押し流し、水が引いたのはそこから約3日後でした。

現在この地域で大きな課題とされているのが災害廃棄物の問題です。被害の大きさやその他様々な事情により、搬出のスピードに撤去・処理が追いつかない現状があります。しっかりと作業工程を組み立てなければ、これがボトルネックとなり、ボランティアの人手はあっても効率的な作業が行えず、住民の方々の生活再建の阻害や心身の疲労をもたらすなど様々な影響が出てきかねません。こうした問題は、今までの水害の被災地でも発生してきたことです。ノウハウや知見を生かし、地元行政や社協がなるべくより良い選択肢をとれるよう、同じ目線に立ってアドバイスなどを行わせていただいています。

今回、特に心強いのは、国・県・市・社協・NPOが顔の見える関係性の中で、課題を共有しながら計画を立てて解決のための作業にあたれることです。件の災害廃棄物の撤去にあたっては、どの規模感を誰が対応するか?互いにどのように連動するか?などを話しあい、「景色を変えることで、住民の方の面持ちを変える」ことをテーマに「ONE NAGANO」というキャンペーンを行いました。現地の動きに寄り添う形で、頼りになる技術系ボランティアグループにも応援に入っていただき、10/26-27の週末には単純計算で合計500t近くの災害廃棄物を撤去することができました。

また、会議の場だけでなく、ツールの共有も連携促進につながっています。IT DARTの協力により独自開発したマッピングシステムを用いることで、被害状況が一覧化され、互いに地図の中で進捗を追うことができるようになりました。

これらの対応をもってしてなお、撤去すべき災害廃棄物はまだ搬出し切れていないと見込んでいます。家財の搬出が終われば、この後は大量の泥を床下から運び出す作業が待っています。この泥をどこでどのように処理するのかなど、対応が急がれている状況です。

都内で行われたJVOADの報告会では、どこの地域も人手が足りず、近く冬に危機感を募らせているという報告が上がっていました。

今後は、長野に軸足を置きながらも、宮城県丸森町にもスタッフを1名派遣し、各地の連携団体と情報を共有しながら、より広い視点での支援調整も視野に入れて活動を続けてまいります。

 

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